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タイ・ラオスにおける熱帯医学の研究 1.留学した理由 2.留学内容 3

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タイ・ラオスにおける熱帯医学の研究 1.留学した理由 2.留学内容 3
タイ・ラオスにおける熱帯医学の研究
医学部保健学科
高橋彩佳
1.留学した理由
子どもの頃から海外の医療や文化に関心があり、大学入学後に学部の海外研修プログラム
を利用してペラデニヤ大学(スリランカ)やマクマスター大学(カナダ)への短期研修に
参加しました。いずれも 10 日間前後の短期間でしたが、私にとっては見るものすべてが新
しく、日本と全く異なる医療事情に触れたり、現地の人たちと直接交流したりすることに
よって多くの刺激を受け、そのすべてが糧となって私の勉強に対するモチベーションを高
めてくれました。その中で私は、将来日本だけではなく世界、特に開発途上にある国や地
域の医療と健康に貢献したいと考えるようになり、多くの開発途上国が抱える熱帯病につ
いての病態や検査技術を現地で学ぶため、タイのマヒドン大学とラオスに留学し、熱帯病
に関する深い知識や特有の検査法など日本の大学では得られない知識や経験を得たいと考
えたのがトビタテに応募した動機です。
2.留学内容
タイではマヒドン大学の熱帯医学部の寄生虫教室の研究室に所属し、寄生虫に関する実験
に参加したり、熱帯医学病院の見学をさせてもらったり、マラリアについて 1 週間他国の
ドクターと学んだりディスカッションするマラリアインターナショナルコースを受講しま
した。ラオスでは、ラオスの小中学校の生徒に対し検便を行って、便の標本作りや実際に
顕微鏡を見たりして寄生虫検査の基礎を学びました。実際調べてみると、ほとんどの生徒
の体から寄生虫が見つかったので、その内の数人に後日またステーションに来てもらい、
下剤を飲ませて自分たちの体にどういう寄生虫がいたのかを実際自分たちの目で、確認し
てもらい寄生虫に関する教育も行いました。
3.留学をしてどうだったか
私が留学を通して学んだことは主に3つあります。
1つ目が「どんな状況でも乗り越える力がつく」ということです。
留学中は、アウェイの環境の中で自分にできることを探すことに苦労しました。ラオスで
は私以外の人は研究という「仕事」で来ており、私は学生一人で見学としての参加で、大
学での勉強と違って、分からなかったら質問して丁寧に教えてもらえるという環境ではあ
りませんでした。大学など「自分の学ぶ場所」が保障されているところで勉強するのは楽
ですがフィールドワークなどでは学生は放置されてしまい、そこに自分のような学生がい
ていいのかどうか、邪魔になっているのではないかととても不安で自分は一人なんじゃな
いかとふさぎ込んでしまった時期がありました。
そういう逆境の中では、自分は一人なのだと不安に思っていろんなことに億劫になるより
は、自分の悩みも周りに伝えることによって、私も自然と自分にできることを見つけて行
動できるようになっていきました。
帰国後私は大学で研究室に入って、卒業研究をしていましたが、一つの実験を行うにあた
って、自分が今何をすれば実験が効率よく行えるか、先先のことを考えて周りを観察しな
がら行動できるようになったのでこの留学での経験が生かされているなと感じました。
2つ目は人脈が広がったことです。マヒドン大学の先生方、院生、マラリアインターナシ
ョナルコースを一緒に受けた海外の医師など、留学に行く前に比べて、人脈が広がりまし
た。一回つながったこのネットワークを生かして、将来は共同研究をしたり、日本の医療
事情と海外の医療事情の情報交換をしようと思っています。留学は将来できることの幅を
広げてくれる価値のあるものだと思っています。実際、私がマヒドン大学に留学できたの
も、マヒドン大学を紹介してくださった新潟大学の私の先生のおかげです。人脈の大切さ
を感じました。
3つ目は語学力の向上です。
私は約1か月という短期間しかいませんでしたが、英語を使って自分の意思を伝えること
でしか暮らしていけないので毎日英語を話す環境におかれて、最終的には英語を使って話
すことにあまり抵抗がなくなっていきました。
帰国後もタイやラオスで知り合った友人と英語でチャットをしたりして語学力が落ちない
ように練習しています。
留学はこのように得られるものがたくさんあるので、この経験を就職活動の時の面接で話
のネタにできることも留学の価値の一つだと思います。
4.トビタテと他の奨学金制度との違い
大きく分けると 3 つの魅力があります。
①自分で思い通りの留学プランを立てられること
②渡航費、生活費、授業料などほぼ全ての留学費を援助してもらえること
③トビタテコミュニティというものがあり、トビタテに合格した人同士が研修等を通して
つながって、全く違う分野で勉強している友達の輪をどんどん広げることができること
①については、今までの奨学金制度ではあらかじめ決められた留学プログラムに沿ってそ
れに参加するという形が多かったと思いますがこのトビタテでは自分のやりたいことに合
わせて計画を練り、その計画を実現化するチャンスがあります。また必ずしも大学に拠点
を置く必要はなく、ボランティア等実践的活動のみの人もいますし、いくつかの国をまた
がって留学する人もいます。
②については、渡航費や生活費は留学する国によって異なりますが、ほぼ満足した金額が
もらえます。返金の必要もありません。
③については、トビタテでは事前研修と事後研修を実施しており、トビタテに合格した人
同士で留学計画をシェアしたり、世界で活躍されているグローバルリーダーの方が来て講
演を行ったり、留学の効果をより高めるために工夫されています。各研修は東京や大阪等
で行われるので会場までの交通費や宿泊費も補助があります。
どちらの研修でも「事前課題」があり、用意された質問に答えて留学計画のパワーポイン
トをつくらなければいけないことが大変ですが、研修に参加してみるとそれぞれ大きな夢
をもったトビタテメンバーの話を聞くことでますます留学に対するモチベーションが高ま
り、トビタテの結束感を感じることができます。トビタテメンバー同士はトビタテのコミ
ュニティサイトや Facebook を通じてつながっており、留学する国が同じ人は連絡をとりあ
って一緒にごはんを食べたり、宿を借りたりしています。
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