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Title 2013年度母語・継承語・パイリンガル教育

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Title 2013年度母語・継承語・パイリンガル教育
Title
2013年度母語・継承語・パイリンガル教育(MHB)研究
会 予稿集
Author(s)
Citation
Issue Date
2013-08-16
Text Version publisher
URL
http://hdl.handle.net/11094/25965
DOI
Rights
Osaka University
‘ごご\
く主催>母語・ 継承諾・パイリンガル教育 (
MHB)
研究会
<共催>大阪大学大学院言語文化研究科
2
0
1
3年度母語・継承諾・パイリンガル教育( MHB
)研究会
10周年記念大会
予稿集
テーマ: f
母語・継承語・パイリンガル教育研究の軌跡と展望j
2
0
1
3年 8月 1
6日 ( 鉛 ∼1
7日(封
大阪大学箕面キャンパス
(大阪府箕面市粟生関谷東 B
F
1
)
主催:母語・系陸承諾・ノ吋リンガr
/
t
−教育(MHB
)研究会
共催:大阪大学大学院言語文イ切符E
科
.
.
・−−−−−
プログラム・予稿集掲載内容一覧
会場案内図
基擁轍
.
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.
.
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.
・
−
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−
.
.
.
.
.
.
品
【口頭発表]
【ポスター発表】
{デモンストレーション】
インターナショナルスクール S
I
G企 画
働時麟日本語 S
I
G企 画
パネルセッション
・
−
−
−
qdq3FD
4 4 q a dE F 3 a u r o
研究発表
ヲ
aI
品 r o n
挨拶
ヲ
白
・目次・
言語文化研究科からのご挨拶
0周年記念大会の関屋に際しまして、大会を
母語・継承諾・パイリンガル教育舗B)研究会の 1
共催いたします大阪大学大朝境言語文化研究科から、一言お祝いと歓迎のご挨拶を申し上げます二
9年 1
0月の大阪外国語大学と大阪大学との統合、さらに平成 2
4年 4月
本研究科は近年、平成 1
の研究科の再編拡充により、その教育研究議雌哉を大きく充実させてまいりました。このようにして
旧大阪外国語大学の遺産を発展的に継承し、言語と文化に関する研究領域を広げてまいったことが、
今回、貴穆開会の記念すべき大会の共催を務めさせていただくことに航メ付いたと考えています。
母語・継承諾・バイリンガル教育細部)研究会が、現代社会における年少者の言葉の問題を中
心に、これまで
ω年にわたり研究活動を展開され、その成果を活発に発信してこられたことは、
苧術的また相会的に非常に意義深いことと存じます。
所用のため私は同席することが叶いませんが、本日と明日の 2日にわたる貴研究会の 1
0周年記
念大会が、会員の皆さまの研究成果のこ溌表、その成果の共有、現代の課題に関するご議論等を通
しまして、実・り多く有意義な大会となりますことを、この場を借りて心よりお祈り申し上げます二
大阪大学大学院言語文イ切断斜長
耕す茂雄
・2
圃
ご挨拶
MHB研究会では 10周年記念大会を、大阪大学大学院言語文化局移酔ヰとの共催で、、阪大箕面キャ
ンパスにて開催する運びとなりました。関係各位、ご協力をいただいたみなさまに、第子委員会を
代表して厚く御礼を申し上げます。
この度の大会は、例年一日で行っているところ、二日間にわたり研究会の趣旨に則つての盛りだ
くさんの企画とすることができました。
基調講演を快くお引き受けくだ、さっ丸志水宏吉先生伏阪大学大朝涜人間科学研究科)、インタ
I
Gの企画でお招きに応じてくだ、さった対皇奈佳江先生(関西学院大阪インターナシ
ーナショナノレ S
I
Gの企画でご登壇くださる神伶浩氏(文港旅}学省)には、特
ョナルスクーノレ)、海外継承日本語 S
段の感謝を申し上げます。また会員の研究発表の場には、国内外から多数のご応募をいただきあり
〈がとうございまし丸厳正な審査の結果、口麟表帆ポスター発表 4位 向 ン ス ト レ ー シ ヨ
ン4件のご発表をいただきます。発表者の皆様はもちろん、ご応募いただきました皆様に御礼を申
し上げます。
伊伴 8月上旬に行われてきましたが、今回は大学の行事や関係者の都合などを勘案した結果、
このようなお盆明けの猛暑の時期の開催となりました。お盆休みを挟むため、準備に滞りがないよ
う関係者にはご配慮、ご尽力をいただき、重ねて御礼を申し上げます。
中島和子会長をはじめ、現在 17名から成る MHB研究会理事会の、長年のこの分野での研究教
育の蓄積と、人的ネットワーク、奉仕の精神あふれるご尽力のお蔭で、「10周年記念大会Jの開催
までこぎ着けることができたと改めて感謝申し上げます。この大会が、次の 10年間の本研究会の
役割にも思いを殺す物桧となればと期待しております。
この 2日聞が、ご参加くださるみなさまにとって、有意義で「参加して良かったJ と感じていた
だけるものになりますよう、祈念しております。色々至らない点があるかもしれませんが、当日で
もお気づきの点がありましたら、スタップにお気軽にお声をおかけくださしも
なお、本研究会の経費の~は平成 25 年度科学研究費補助金(基盤研究(B)課題番号
2
4
3
2
0
0
9
4
、課題「外国人児童生徒の複数言語能力の縦糊句研究イ可もなくさない日本語教育を目
指してj、代表:真嶋潤子)の助成を受けたものです。また末筆ながら、大阪大学男女共同参画推
進オフィスの支援による特~r用問員伎援研究員)の協力を得ていることを記載して、感謝の意を
表したいと思います二
大会新子委員会委員長
真向叡関子
・3
醐
〈
〉
〈
〉
〈
〉 プログラム
(
傑 1日
》
8 月 16 日(~
1
2
:
0
0
開場
日:∞
開会挨拶
0く
〉
〈
〉
受付: A棟 1階入り口
[
A棟 2階 2
0
8
]
中島和子(開也研究会会長)
大阪大学言語文イ倒究科長よりメッセ}ジ
1
3
:
1
0
1
生3
0 【基調講演】
[
A棟 2階 2
悌
]
<司会:期綿子伏阪大学)>
<司会:期鞠子伏阪大学)>
ひいーツをもっ子どもたちのために学校・孝旭市ができること J
「外国t
志水宏吉(大阪大学人間科学研究科)
:
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.
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1
企3
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泊
:4
5 併議
1
金 保1
5
:回【口頭発表】仏棟 1階1
|
第 1会場
[
A棟 1階 却 幻
<司会:佐々木倫子(桜美林大学)>
1
)1
4
:
4
5
1
5
:
1
5r
母親側から捉えた母語継承意識一国際結婚を機に来日したウクライナ人女性のケース
スタディーj
瀬井陽子伏阪大学大潮涜文学研究科日本語学博士前期課程修了生)
:
p
.
1
5
2
) 15
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岱s
o「日本人母親と日中国際児の継承日本語ーオ慌における継承日本語教育の軌跡と展望j
械瀬千葱美(丸d
科大学大増発比較担会文化学府
:p
.
1
8
3
)1
5
:
5
5
1
6
:
2
5r
2つのブラジル入学校における高校生の実態ーポルトガノL
語作文カと「アイデンティテ
ィ・テキスト j を使った日本調乍文カに関する調査(中間報告) J
小貫大輔領海大学),リリアン・テルミ・ハタノ{近畿大学)
1
第 2会場[A棟 1階
:
p
.
2
1
<司会:友沢昭江(桃山積淀大学)>
1
0
2
]
4
)蝕4ふ.
i
s
:
1
5r
u日本諮u朝鮮語話者の第 3言語としての英語習得J
動侠子(立制官大学文学部),捗撲佐保郡入手入手院人間・環境学研究科),
朴漢鍾伐諸鴎勝中・高級学校〉,厳康秀句端朝鮮中高級学校〉
:
p
.
2
4
s
)15:20-15:50 r
日英パイリンガル作文カ寸鱒使用と英語抽象詩集との関係、を中心にj
佐野愛子(~[j髄大学),中島和子(トロント大学名誉教関生田裕子(中部大学),
H
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知 加 剛1 (
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),中野友子(ブノレックリン日本語
学園),福川美沙(元トロント補習授業校教諭以
p
.
2
7
:
θ15:55-16:25 r
在日ベトナム人子弟のための音韻認識を利用した正書法指導法開発の試みj
近藤美佳伏阪大学言語文似形劇),清オ破明(向。
泊
:2
5
1
6
:
3
5
休憩と教室(校舎)移動
1
6
:
3
5
1
7
:
3
5
ポスター発表デモンストレーション
【ポスター発表】[B棟 1階プレゼンテーションルーム]
①
f
年少期来日 )
l
P児童の低次の読みと音韻処週能か寸議欝諸児童との異同からーJ
島田友絵 C
昭和女子大学)
②
:
p
.
3
5
f
レベル差を生かす試みー逆向き設計による授灘個j
中町カヰまる(インターナショナルスクール・バンコク) :
p
.
3
7
③
「台湾における自主運営による日本語継承活動の取り組みとその課題l
服部美貴(台湾大学:) :
p
.
3
9
-4
圃
:
p
.
3
0
「
O配から多言語規程艶価法実践ワークショップまで一母語育成を大切にするコミュニティ
④
鈴木庸子(国際基督紡持) :p
.
4
1
ーへの種まきとしての成果と課題ーj
【デモンストレーション】 [
A棟 2階
]
or
世界の新しい言語教育(町に対応した電子教材を含めた開発)
[
A棟 2
0
4
]
津田和男(酪車国際学校) :p
.
4
5
@「外国人児童生徒のための j
乱対話型アセスメント(D
I
A
)
J[
A棟 2
0
5
]
小林幸江鎌京外国語大学留学生日本語較青センター)
伊東浦郎(同),菅長理恵(同),
棲井千穂(大阪大学,日本学術振興会槻i
即断潰),中島和子(トロント大学名誉耕雲t
) :p
.
4
8
@「継承諾文献データベース(HIDB
)一公開に向けて寸[A棟 2
0
9
]
山本卓司付申戸大学博士課程後期),福川美沙(元トロント補習授業関,
田中!碩子榊戸大学),森下淳磁(同),中島和子(トロント大学名誉教授) :p
.
5
0
@「ブ〉レックリン日本語学園の実践一言語間の転移を促進する週末継承日本語プログラムのカリキ
ュラム・授業指導案・教材伶戎ーj [
A棟 2
1
0
]中野友子(ブ〉レックリン日本語学関) :p
.
5
2
〈
傑 2日
》
8月 1
7日 (
主
力
[図書館 4階 AVホーノレ]
9
:
3
0開場
1
0
:
0
0
1
1
:
3
0インターナショナルスクール S
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G(
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戸c
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悶 s
t
G
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)企蘭:
「箇際パカロレア:医際基準として注目される教育プログラム』<司会: 4
緯伊久美>
f
国際パカロレア(
I
B
)の概要と新しし動きj 津田和男(国連国際学校) :p
.5
7
「官官邸町加my~回路町噂斑mne(PVP),官鷲 IBMi制le~伺路町噂溜mne(MYP)の実践l
犬迫奈佳江(関西明境対反インターナショナルスクー川: p
.
5
9
1
1
:
3
0
1
3
:
0
0昼食休憩
臼:件1
4
:
1
5 海外継承日本語 S
I
G企画:
『多様化する言語教育のニーズに対応する一文鱗縛省の施策からー』
r
r
国際教育j と言語教育j 神代潜伏禽劇学省方博中等教育局国際教育課課長)
:p
.
6
3
指定質問者:湯J
II
笑子(立制官大学)、友沢昭江(桃山者涜大学)
司会・コーディネーター:カルダー淑子(プリンストン日本語学校)
1
4
:
1
5
1
4
:
3
0 休憩
1
令部ー1
6
:
3
0 パネルセッション f
母語・継承語・パイリンガJ
L
教育研究の軌跡と展望j
パネリスト
中島和子(附B研究会会長) ;p
.6
7
司会・全体総括
海外継承日本語教育
カルダー淑子(プリンストン日本語学校) :p
.
6
9
国内の ω 児への言語教育
清田淳子(立制音大学)
:p
.
7
0
佐々木倫子(桜美林大学) :p
.
7
1
ろうノミイリンガル教育
インターナショナルスクール大山全代(元国連国際学校・フオーダム大学博士課程お: p
.
7
2
パイリンかレ育成にむけての萌荊領土み
湯川笑子(立制官大学)
α
e曲四の略です。)
(* f(lD児Jは Q蜘 喝r
l
均鼠泊砂防組百
1
6
:
3
0
閉会挨拶
大会新子委員長期綿子供抜大学)
1
7
:
0
0
1
9
:
0
0 閉会後、分科会 S
I
G自主企画
同
5
惜
:p
.
7
3
会場案内図
大阪大学箕面キャンパス案内図
h
A棟 2階
2
1
5
1
3
:
0
0
1
6
:
3
ら1
7
:
3
5
デモンストレーション
基調講演
会場
2
0
8
2
1
4
2
1
6
|
|
♂ト
イ
レ
|
♀i
2
0
1
1
6
:
3
5
1
7
:
3
5
デモンストレーション会場@
1
6
:
3
5
1
7
:
3
5
デモンストレーシヨン会場@
1
6
:
3
5
1
7
:
3
5
デモンストレーション会場@
ー6
圃
A棟 1階
1
4
:
4
5
1
5
:
1
5
1
4
:
4
5
1
5
:1
5
口頭発表
第 1会場
口頭発表
第2
会場
B棟 1階
1
7日昼食
可能場所
学生損話量
閣僚教育
交流センター
糞車分室
ブレゼンテーションルーム
1
7日
:
お弁当引き
渡し場所
』
h
1
6日
:1
6
:
3
5
1
7
:
3
5
ポスター発表会場
圃
7・
圃
8・
【基調講演】
「外国にルーツをもっ子どもたちのために学校・糊市ができること j
志水宏吉伏阪大学人間科学研究科)
司会:真向繍子
-9-
外国i
ひいーツをもっ子どもたちのために学校・耕市にできること
志水宏吉(大阪大物
1
. はじめに一
自己の体験から
2
. ニューカマー研究その 1 一 日本の学校文化
3
. ニューカマー研究その 2
4
. 学力の構造一
− 「往還する人々 Jと「外国人学校」
「学力の樹J
5
. 「カのある学校」をつくる ースクールパス・モデル
6
. おわりに
圃
10・
スクールパスモデルの概要
0
1
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1
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1
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箆捧ちのそろっ恕叡聴員集団
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・チ}ム力を引き出すリ咋ダーシッフ
(
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a録。心
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〈翠宮田t
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<Hoi鵬・蹴~hool 泌lk)
〈翠llVi
並慌1
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h鵠 h
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ル
戦略的で柔軟怠学校運営
①エンジン
ジ指
一徒
メ生
イ
のし
スと
ノ、 U
ル中
クス
①気持ちのそろった教職員集団
②戦略的で柔軟な学校運営
母}豊かなつながりを生み出す生徒指導
④すべての子どちの学びを支える学習指導
@ともに育つ地域・校種間連携
@双方向的な家庭とのかかわり
⑦安御して学べる学校環境
@前向きで活動的な学綬文化
いた。
一の
スパ
をル
れ一
そク凶円
払畝い
ときヲ
まばい
つ弘同例
8 あド陪
吃でンル
ν
.
、mw
申富市’
要拘
a
きモ営
べの運②
るそ校
流、学
鳴がとく運学ンくうせく捕
亦絵ンいは、イいろさ強い
j のジて携輸の。てだ携力思
校下ンい連後スたつい連もを
洋。エ導庭るパえ走なくて姿
バたなを家す、考がはまっの
しカスとにはとスでうあ校
同に強パ携の化一パ坦をで学
一とのは連も文イル平素路く
、と団導間た校ヂ一て要悪い
はる集指種し学ボクしののて
ちえ員習校定・とスつつ々え
たら職学、安境アのけ
8 少越
私と教と輸を環リこはり
で導前転校テ道がて乗
狗拶ぜ劫e
r
⑦インテリア{肉滋}
安心して学べる学校環境
e
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1
1
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・ビジョンと目標の共有
・柔軟で機手M
主に欝んだ組織力
言書哩曹曽哩’
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巴
,
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_
,
.._,._日F 印-~---
~;・芯百=
−
>
.
ワーク
・信頼感にもとづくチ L
・学び白い宵ち合う間瞭性
・安全で規律の1
a
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;
,る摺囲気
・当時現織を引き出す学習際協
@前嶋{布}
すべての予どもの学びを
支える学習指導
e
在 舵・
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筋肉きで活動的怠学校文{じ
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・
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・諮りと務任感にねざす学校風土
・司能性をのばす幅広い教背活動
③鵠繍{在}
⑥ 後 舗t
右
}
II
(⑤鎗積{鶴
盟か拡つながりを生み出す生徒指導
双方向的な家庭とのかかわり
f
l とも巴育つ地場・校種関連鑓
.『践した方針のもとでのきめ細かな指場
・子どちをエンハワーする集団づくり
.家庭とのパートナーシッフの推進
・学習習慣の蹄成を促'§"・働きかけ
E1・多彩な濁源を生かいた地蛾遺稿
Il・明確な目的をちった綾種関連携
guidance
home-schooll
i
n
k II
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i
e
s
スクールパスへのガソリン補給やメンテナンス(学校への人的・物的サポート〉、また道路の整
備(社会的な環境整備)を受け持つ、行政の支援体制の重要性も乙とでは見落としてはならない。
8つの要素に示された内容は、従来でも学校経営の基本とされてきた事項だと思うが、今回私
たちが調査した小・中学校においては、これらの要素がうまくかみ合い、積極的かつ効果的な教
育活動が実践されていた。
・1
1・
2013年度母語・継承語・パイリンガノレ教育(MHB)研究会 10周年記念大会
大阪大学箕面キャンパス 8月 16日(金)
基調講演
(
概
要9
私がニューカマーの子どもたちに関する研究をスタートしたのは、 1
卿年代半ば
のことで、あった。 9
1
∼93年にかけての英国での在外研究中に、私の子どもたちはイ
ギリスの学校や柾会に大変お世話になり、人生で最もすばらしい時簡を過ごすことが
できた。それに対して、帰国後の日本任会への再郵むは、イギリスへの適応のプロセ
スよりも困難なものであった。イギリス人にお返しをする代わりに、日本に来る外国
人およびその子どもたちのためになる研究をしたいと考え、ニューカマー研究を志し
たわけである。
5年以上にわたっていくつかの共同研究プロジェクトの千壊をつとめ、
それ以来、 1
9
9
1年、『高校を生きるニ
何冊かの研究蓄を出版してきた(『ニューカマーと教育』 1
ューカマー~ 20(お年、『「往還ずる人々 j の教育戦略』 2
0
1
3年、『外国人学校の社会学』
2
0
1
4年出版予定、いずれも明石書店)。本講演での前半は、それらの研究において見
出された知見について、具体的な事例を交えつつ紹介してみた川
後半部分では、それらをもとに、「私たちは何をすべきか、私たちには何ができる
かj というテーマについて、私なりの意見を述べたい。焦点は、「学力j の問題であ
彼らに確
る。学校・教師が外国にルーツをもっ子どもたちにできる最大のことは、 f
かな学カを衝等してもらうこと j である。私は、学力の構造を、「学力の樹j という
たとえで托握するようにしてきた。その比町議は、外国にルーツをもっ子どもたちにこ
そ、最もよくあてはまると考えることができる。
日本人をふくむすべての子どもたちの学力保障に貢献しうる学校が、「カのある学
校J
.1
(
伺 抑e
r
i
n
gs
e
h
o
o
l
s
)である。私たちは、大阪で見出されたいくつかのカのある
学校の実践を整理し、 f
カのある学校のスクールパス・モデ〉レJというものを何年か
前に提案した。本講演の最後には、そのスクールパス・モデルの概要をその背景にあ
カのある学校J研究のもつポテンシャ
る人権教育の精神をからめて解説・紹介し、 f
ルについて一定の主張を行いたい。
/ノ
-12・
研究発表
【口頭発表】
・1
3・
2013年度母語・継承諾・パイリンガル教育( MHB)研究会 10周年記念大会
大阪大学箕面キャンパス
8月 16日(金)口頭発表【第 1会場】
母親僻助、ら捉えた母語継承意識
一国際結婚を機に来日したウクライナ人女性のケース・スタディー
瀬井陽子(大阪大学大朝涜文学研究科
日本語朝専士前期課程修了生)
1.はじめに
日本における国際徽普夫婦は 1
朔年代後半から急増し、多い年では年間の嬬断牛
5組に 1系且が国際結婚夫婦という害拾を占めるようになった(厚生労働省
数の約 1
2012
。
) 2010年には国際結婚の絵激は 3万 207組、そのうち夫日本国籍・妻外国籍
対 献 2万 羽4
3組で国際織野全体の 7
似を占めている。
河原(2009
)は、国際結婚夫婦の言語の選択に関し「あらゆる言語には何らかの
価値があると考えられる。価値ある言語ほど夫婦問のコミュニケーションの言語とし
て選択されやすい。 j と述べ、言語アイデンティティという価値は個人的なものであ
り、言語が異なる二人の間での共有が難しい面があるため、実用性方、犠洗されやすい
と述べている。河原(2
1
側)は、国際結婚家庭における言語・文化の継承について、
「女性のみが移住者である場合の子どもの母語保持の問題は、従来は関心をよばなか
った。この分野は母語保持教育の研究の死角である。国際繊香という場では、父親だ
けでなくて、母親の言語文化への関心も子どもが持つことは望ましし、子どものアイ
デンティティは両方の言語文化に立脚すべきであろう。 j と述べ、猿橋(2
仰)も父
親と母親両方の言語・文化の継承が現想であることを述べると同時に、近い将来に帰
国の目処がないことや、英語以外の言語、特に東南アジアの言語について防必要がな
いとみなされがちであることを指摘している。日本と同様の国際結婚傾向がある台湾
)は、母語継承の意識は高いにも関わ
で\母舗法承意識の調査を行った飯田(2009
にも上ることを指摘している。その理由
らず、実践できていないと答えた人は 87%
には、経済的な理由で国になかなれ}帯れないこと、東南アジア諸国に対する偏見や先
入観から、母語を継承することに価値を見出せないということが挙げられている。
以上のような背景から、本研究は、国際結婚を機に来日し、母語継承を実践してい
る女性を対象に調査を行い、「母語継承意識の背景には何があるのかJそして「母語
継承が実践できる要因は何か」を探ることにした。本発表では、ウクライナ出身女性
H さんのケースを取り上げる。
2
. 調査概要
本研究は、半構造化インタピューによりデータを収集した。標準化されたインタビュ
ーや質問表を用いたときよりも、比車効句オープンに組み立てられた(=回答の自由度
の高い)インタビューの方が、インタピュイーのものの見方がより明らかになると期
待される(ブリック, 2011
)からである。研究協力者は、ウクライナ出身の 30代の女
性で、 2年半の聞に 5回のインタビューを行った。調査開安部寺、 H さんは来日 5年目
で娘の年齢は 3歳であった。インタビューは文字化し、話題ごとに意味の解釈をつ
け、分析の結果をストーリーの形で雪謎した。
圃
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2013年度母語・継承諾・パイリンガル教育( MHB)研究会 10周年記念大会
大阪大学箕面キャンパス
8月 16日(金)口頭発表【第 1会場]
3
. 結果
H さんは、娘には母語であるロシア語ができるようになって欲しいという思いから、
娘が産まれた時からロシア語だけで話しかけてきた。 H さんが娘にロシア語だけを話
そうと思った理由は、主に 4つ挙げられる。
1
、自分は成長した娘と日本語で全てが話せるほど日本語が上達しないだろうという
思い。 H さんは、自分はロシア語ほど日本語が話せるようにはならないと感じている。
感情的なことを伝えるだけでなく、ウクライナの歴史ヰ戦争の話など、 H さんが大切
だと思うこと、複雑なことを将来娘にきちんと話すためには、子どもの時からロシア
語で話し、娘がなんでも理解できるように育てることが必要だという意識を強く持っ
ている。
2、母語であるロシア語は H さんと娘を繋ぐ糸だという考え。 H さんは、子どもは何
かがあった時に必ず親に相談しないといけない、黙っているのは良くないという考え
を持っている。子どもに何か問題があれば、守るのは親で、日本の学校に通う娘が、
将来、イ可かあった時に何で、も話せるようにロシア語でコミュニケーションを取ること
が大切だと考えるようになった。
3
、子どもの時からロシア語を教えないと勿体ないという考え。 H さんの夫はロシア
諮を勉強していたが、次第に話さなくなっていった。ロシア語は大人になってから学
ぶのでは発音が難しいと言う夫の話を聞き、子どもの頃から教えなければと思うよう
になった。また、夫も自分の学習経験から H さんが娘をロシア語で育てることに賛
成している。
4、ロシア語圏出身の友人の話。 H さんには、ロシア語を母語もしくは第二言語とす
る園出身で、日本に住んで、いる友人がたくさんいる。その友人の多くが国際結婚を機
に来日した女性で、中には子どもとの会話をロシア語ではなく、日本語で育て、後悔
したという人もいれば、子どもが高校生になるまで家庭内の言語をロシア語に保った
人もいる。その話を聞き、 Hさんは母語継承を実践することにした。
以上の理由で、母語継承を実践している H さんだが、周りの人みんなが協力的とい
うわけではない。
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f
f
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折に住む義母に娘を預けた際、娘はまだ日本語とロシア語の区別
がつかず、義母に向かってロシア語を話したことがある。驚いた義母は、 H さんにで
きるだけ日本語を使って子どもと会話するようにと言うようになった。また、日本で、
親子が日本人数
暮らす上で必要な知己りについてもよく注意される。それは、 H さλ
人と話す場合は、周りに気を配り、他の人も分かる日本語で娘と話すようにというも
のである。 H さんは、日本の文化は理解しているものの、自分が大切にしている子ど
もへの言語選択i
持謝もなし湖分であり、自分の意見を義母に伝えそれを新子するため
の努力をしている。母語継承に反対する声もある中で H さんが母語継承を実践でき
ているのは、 H さん自身が強い気持ちを持っていること、また一番身近にいる夫がロ
シア語を話すことに賛成しているのが実践における大きな要因と言える。
・1
6・
2013年度母語・継承諾・パイリンガル教育(MHB)研究会 10周年記念大会
大阪大学箕面キャンパス 8月 1
6日(金)口頭発表【第 1会場】
4
. 考察
H さんの母語継承意識の背景には、 1
)自分は日本語がロシア語ほど上達しないと
考えている、 2)ロシア諮は母として娘を守るために大切なものである、 3)ロシア
)同じ立場で子育てをしてい
語を教えるには子どもの時から教えないと勿体ない、 4
る友人の経験を聞いた、という 4つの理由がある。その実践の背景には H さん自身
の強い意志と夫の瑚卒がある。
1節で述べたように、国際結婚家庭の言語選択において、言語の実用性だけを優先
するのではなく、言語アイデンティティが尊重され、子どもが父親と母親両方の言
語・文化を継承することが恵想的である。本研究では、子どもの立場からではなく、
親の立場から母語。鴻胸こついて捉えた。その結果、親の立場から考えても母語の継
承は重要であることが明らかになった。 H さんの場合、ロシア語は「母親としての役
割を果たすためJになくてはならないものであり、これは、言語の実用性や帰国の有
無に関わらず、個人のアイデンティティを尊重するという意味で、重要であるという
ことが言える。また、母語継承意識を持ち、それを実践するには家族の理解が欠かせ
ないこと、そして同じ母語閣のネットワークも大きな支えとなっている点についても
強調した凡
引用文献
飯田美郷(2
0
0
9
)『台湾における外国籍配偶者の言語使用意識と母語継承意識一嘉義勝民雄郷居住のベトナ
ム出身の女性を中心とした事伊防椀一』東海大学日本語文学系研究所修士論文け叩桁)
ウヴェ・フリック倒訪問蔽餅切焼却守一く人間の科学>のための方誰制東京:春秋社
河原俊昭(加持) f
:在住フィリピン人女性の新しい言語アイデ、ンティテイ j 小野原信善・大尉台子編著
『ことばとアイデ、ンティティ:ことばの選択と使用を通して見る現代人の自分探し』 東京:三対土
p
p
.
1
7
7
2
0
0
河原俊昭(2
0
0
9
)「国際結婚の言語を考える j 河原働沼・岡戸浩子編著『国際樹脅多言語化する家族と
アイデンティティ』東京:明石書店
0
0
9
)「匡麟蔀敏彰ト国人刻主の支援を考える一言語管理とエンパワメントの視点からj 原俊昭・
猿欄煩子(2
岡戸浩子編著『国繋鰍陸多言語化する家族とアイデンティティ』東京:明石書店
厚 生 労 働 省 f人 口 動 態 調 査 夫 婦 の 国 籍 別 に み た 年 次 別 婚 姻 件 数 j
tMp-./~
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6日(金)口頭発表【第 1会場】
日本人母親と日中国際児の継承日本語
一一北京における継承日本語教育の軌跡と展望
拶噸千恵美(九州快学大学院土色較社会文化学府)
1
. はじめに
近年のグローノ勺レ化の急速な進展は、海外継承日本語教育の拡大と多様化をもたら
し、これまで、の研究の榊E
みでは捉えきれなし様相を見せている。
北京では、母親が日本人で父親が中国人である日中国際結婚家庭の子どもたちのた
めの継承日本語教育活動が、延べ十数年にわたって続けられているo その活動は時代
とともに変化する環境やニーズに柔軟に対応変化し、「進化j してきたと思える。活
動は現在、公的支援なし、専門の教師なし、実費のみ徴収で、純粋に親によるボラン
ティアで成り立っている。こうした基盤の弱さは、これまでの研究では継承諾教育に
とって克服すべき問題で、あるとされてきたはずである。にもかかわらす苛ヒ京でのこの
活動は長期に存続しているばかりでなく、逆にその基識の弱さが肯定的に評価されて
いる側面すらある。ここに新しし時糠日本語教育への展望、ひいてi
諒陸承認教育一般
にも適用できるモテツレがあるのではないかと考える。
2
. 先行研究および研究目的
アメリカでの継承諾教育について、創出匂(辺朋)は、民族言語活力伊V
)の低い地域
においては、親とコミュニティが協力する週末学校が、継承語教育を行う有効な方法
の一つであるとしている。そして、週末学校のための必要条件として、( 1)日本語
教育の重要性に対する認識と計画を新子に移すリーダL シップ、( 2)日本語使用の
機会と文化行事の体験を提供するコミュニティ、( 3)日本語教授法キ教材などの専
門的資源、( 4)親と子どもに共有される日本語学習の毅磯付け、の 4つを挙げてい
i
e
g
e
1
(
2
1
α
)
4
)はこの 4つの条例こ加えて、生徒募集のためのソーシャルネッ
る。また S
トワークと系邸齢軍営のためのポリシーの 2つを挙げている。
一方アジアでは、深南2
0
1
町はバンコクにおけるレ〈イリンかレの子どものための
日本語教室j という継承諾教育を「親とボランティアが創るJ と紹介している。そし
場J とし、親が中心となって教育の場
て、この教室は子どもと親が経験を共有する f
を創っていくことが実関句であると指摘している。
J
II
合1
2
0
0
7
)もチェンマイで和祈
う継承日本語教育を積極的に斜面している。本研究は、同じく親が創る北京での継承
日本語教育の活動の軌跡を絵精し、 2
1世継蘇糠日本語教育のあり方を考えること
を目的とする。
3
. 研究の方法
調査は、主として当時の託録資料、会員に対するアンケート調査及ひ漣営メンバー
へのインタビューによるo ま録資料は、活動のお知らせと報告、会計及℃英名韓民メー
リングリスト掲示板の内容である。アンケート調査は、主として子どもの言語背景、
園
18
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2013年度母語・継承諾・パイリンガル教育( MHB)研究会 10周年記念大会
6日(金)口頭発表【第 1会場】
大阪大学箕面キャンパス 8月 1
親の期待、活動に関するもの等を質問項目としたま述式のもので、今年 5月末メーリ
ングリスト上で実施した。インタビューは、同時期に座談会によるグループインタビ
ューと、現運営メンバー3人に個人インタビューを実施した。
4
. 結果と考察
0名近く
現在の活動に登録している子どもたちは 1歳前後から小学校中学年まで 5
に上る。月に一度週末 2時間半を基本に活動、活動準備は運営メンバーの母親十数
名が役割分担し、メールで相互に相談し調整しているo また、活動の連絡は専用のメ
ーリングリストを活用して、場所々縛問、活動の主な内容、持ち物、注意事項などを
会員に知らせ、出欠の連絡も行う。
活動はおおよそ獅個入閣前、獅閥児、小学往の 3つのグノトプに分け、それぞ
れ担当の複数の母親が活動計画を立て、全体活動との調整を経て決定される。全体活
動は季節ごとの文化ヰ行事をテーマに工作や体を動か判活動内容で、全体活動の前後
に各グ〉レープは個別の活動を行う。小学生グループは毎回課題の日記を提出、国語の
教科書や判乍りの教材を使って勉強を行っているo 幼稚園グ〉レープや入園前グノトプ
も、それぞれの発達段階に合わせて日本語習得に繋がる活動を行っている。
しかし、最初からこのような運営体制だったので、はなく、尚子錯誤の末辿り着いた
結果と言える。そこで、北京での寸数年にわたる継承日本語教育の活動を 3期に分け
て、その軌跡を追うことにする。それ引もの郷皆は、運営メンバー及び、システムの違
いだけではなく、継承日本語教育を取り巻く時代・環境の違いも考慮に入れている。
〔
1
〕「日本語と日本文化のための子ども会J(
2
1
側 年1
2月∼2
0
0
3年 3月
)
子どもが日本語を忘れていく j という訴えが、当時の日本大
一人の日本人母親の f
使館広報文化センター担当者の共感を呼び、間センターからの有形無形の援助の下に
「日本語と日本文化のための子ども会J (以下子ども会)がスタートした。月 1回 2
時間の子ども会は多様な背景を持った子どもで賑わい、日本人母親やボランティアに
よる日本調受業も始まった。しかし外交問題ヰ吠使館担当者交替により援助が打ち切
られ、その後場所を移して殺搬したものの、雑多な大所帯の運営に行き詰まり、子ど
も会は幕を閉じた。
〔お「ニッポン塾i前 発 齢 期 (2004年 6月∼2010年 5月
)
子ども会に参加していた子どもの親たちが、新たに子ども会を始めることになった。
国際交流基金の場所提供、北諸説E
イ主の日本語教師のボランティアの協力を受け、名称
を「ニッポン塾j と改めた。しかし、任期のある日本語教師の帰国によりニッポン塾
は親の自主運営を余儀なくされ、また国際交流基金の場所提供も不安定になった。こ
うした困難を乗り越え継続できた大きな要因は、対象を日中国際結婚家庭の日本人母
親をもっ子どもに絞り、母親どうしの交流計目互理解を育み協力体制を築き、「細く
長く J という運営ポリシーを共有していったことにあるというのがメンバーの共通認
識である。
・1
9
圃
2013年度母語・継承語・パイリンガル教育( MHB)研究会 10周年記念大会
大阪大学箕面キャンパス 8月 1
6日(金)口頭発表【第 1会場1
〔
3〕 f
ニッポン塾j 現体制勝行期(2010年 5月∼現在)
子どもの成長により運営メンバーが交替したが、嶋田く長く Jのポリシーは受け継
がれた。新メンバーは働く母親が多く、忙しい時間を割いていかに協力してニッポン
塾を運営していくかには幾つかの工夫が必要であった。運営メンノ〈ーの拡大と各人の
自分にできることをやるJ式の自主参力盟
負担軽減、メーノレ突換による意思疎通、 f
発想がうまく機能していった。
今年 6月、国際交流基金から今後場所の無償提供ができないという通告を受けたが、
公的施設使用のために活動内容を変えるぐらいなら、よりよい活動のために公的施設
は要らないという選択をした。現在ニッポン塾は有償の新たな場所を見つけ、自らの
ため嚇肱承日本語教育に取り札むでいる。
継承語教育を取り巻く時代々喋境の変化の点から考察すると、中国の経済発展に伴
う家庭の経済力向上、 πの発展により通信手段や教材・教育関連情報入手が便利に
なったこと、パイリンガリズムに関する知識の浸透などが活動に及ぼした影響は非常
に大きい。こうした環境攻善が母親による継承語教育活動を可能にし、さらに母親の
継承諾教育への関わりが自ら日本語教育について学んでいこうという姿勢を生み出し
ている。卒塾後の子どもたちの自立民織原日本語学習はこのような母親の自立的学習
経験に支えられていく。ニッポン塾は子どもだけではなく、母親も相互学習する場と
なって継承日本語教育に相乗効果をもたらしていると言える。
5
. 結論
教育を専門とする学校で教師が教えることがより効率的であるかもしれないが、そ
うした条件が整わない世界各地で継承諾教育を行うとすすLば、より現実的で効耕句な
方法も検討されていいのではないかと考える。さらにそれは、学校切子う系腕日本語
教育が抱える問題を解決する道筋を示すことができるのではないかとも考える。ニッ
ポン塾を例に、学校教育とは対照的に、小規模で、臨機応変な自立型の生涯学習モデル
のようなものが、グ、ローパノレ化時代の継承日本語教育の一つの形態として考えられる
のではないだろうヵ、
主要参考文献
紬凪 S. 。ID)~軍事a取鴎加減tyd凶担a釦姐蜘iilhU制住民Qmru描y<XlitmiD11D凶1
J
朝 国 盟 都a
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盟主唱,
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事噂.臓移d品 開 励j
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2
3
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3
4
川合友紀子似氾7
)
.f
チェンマイにおける継承諾としての日本語教育への取り組みJ『日本
語教育と異文似麟』 441-~
深海伸子(
2
0
1
0
)
.r
親とボランティアが創る継匙雫教室の f
意義!と「可制金jータイの
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教室に参加してき t~滋撃からJ (早稲田大学た判涜日本語教育噺噴斜修士論文~ , アジャルトJ
3
3
,
3
5
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・20
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8月 16日(金)口頭発表【第 1会場}
2つのブラジル入学校における高校生の実態ーポルトガル街快カと r
アイデンティ
ティ・テキストj を使った臼本語作文カに関する調査(中間報告)
小貫大輔保海大学)、リリアン・テルミ・ハタノ(近畿大学)
1.問題意識と調査の目的
日本に住むブラジル人家庭が子どもをブラジル学校に通わせる理由として,ブラジ
ノレで進学するのに役立つ、ボルトガ〉レ語で勉強できる、ポルトガル語の勉強がで、きる、
が上位にあげられるカ削、内、笈粉)、ブラジル学校で学んだ後にブラジルに帰国・移住
l
1
3
},日本の(公立芹粉こ通った子どもは日本
しないものも朝日しているり,,口・丸井、 a
語、ブ、ラジノレ学校に通ったものはボルトガ〉時寄のモノリンガ〉レという極端桁墾択にな
ってしまいがちな中、これらの子どもたちをポルトガル語も日本語も使える言語資源
として、将来日本にもブラジルにも貢献できる人材として、日本の祉会がしっかり育
てる必要がある。
本研究は、以上のような問題意識のもと、ブ、ラジル学校で学ぶ高校生たちの 2言語
習得状況と、彼らの自己認識・アイデンティティの実態を調査するための小規模パイ
ロット調査である。研究が目標とするのは、①言語習得の実曜夜ポルトガ〉レ穏と日本
語の作文カ)、②自己認識・アイデンティティ、③両者て①と②防関係、の 3点について
把握することである。
2
. 先行研究
日本に住むブラジル人高校生についての研究には言語環境について調べたものがあ
るが、言語習得度についての研究となると自己申告、自己矧面に基づいたものがほと
んどであり、言語能力を客観的に測って分析するという研究はまれである。
本研究では、ブラジル学校の高校生の日本割乍文カが低いことを予想して、彼らの
カを最大限引き出すためにアイデンティティ・テキストを使った。カミンズはアイデ
自分のアイデ、ンティテ
ンティティ・テキストをマイノリティ言語の児童生徒たちが f
ィをより前向きに映し出す鏡のような役割j を果たすものとして捉え、それを可能に
文章でも、口頭発表でも、映像でも、ミュージカルで、も、複数のメデ
するためには f
ィアの組み合わせj で様々な形式を用いて表現し、それを多くのオーディエンスと共
有し、肯錨句なフィードパックをえることが犬切であると述べている(カミンズ・中
l
l
l:
p
.
1
0
8
},本研究では日本語による作文や口頭発表に必然性を持たせるために、
島
、 a
日本人大学生たちの協力をえてオ∼ーディエンスとなってもらい、高校生たちが日本語
で自分を表現することをサポートしてもらった。
3
. 調査の方法
0
1
2年度・1
0
1
3年度の 2年計画で実施
本研究は、東海大学文明研究所の助成により 2
するノ£イロット調査であり、 2
0
1
3年 2月に言語環境アンケート調査とポルトガ瓦語作
文カ調査、同年 7月に日本語の作文力調査を実施した。
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8月 16日(金)口頭発表【第 1会場}
a
)対象: 2月と 7月の両方の調査に参加したのは、岐阜県と茨城県の 2校のブラジ
∼3年生の計 7
0名であった。高校生を対象としたのは、本人
ノい料交に通う高校 1
に自分が育った言語環境について振り返ってもらうことで、言語環境が 2言語の
習得にどのような影響をおよぼすかについての考察をえることを狙ったためであ
る
。 A校では 5
0名
、 B校では 2
0名が参加、そのうち男子生徒は 3
4名、女子生徒
6名、またブラジル生まれは 4
8名、日本生まれは 2 名で、あった。
は3
b
)調査方法
①言語環境についてのアンケート:名前・生年月日・住所などの基樹ザータの他
に、家族やその他の身近な人との会話で使用する言語、言語環境を含む成育歴を
5項目からなる質問に
記入し、ボルトガ〉ほ吾と日本語の使用状況・能力について 1
答えてもらった。
②ボルトガノレ語作文力調査:「日本を知らない人に日本のことを説明してくださいJ
という指示を与え、 4
0
∼45分の授業時間の中で書いてもらった。
∼4名の小グルーフヲこ
③アイデンティティ・テキストを使った日本語作文カ調査: 3
分かれて日本人大学生 1
∼2名の協力者たちと一緒に作業絵と何能な範囲での)
日本語の作文で自己紹介を準備した後(できない場合は英語、またはポルトガ〉レ
務、それを口頭で発表してもらった。同時にそれをビデオで託録した。
4. 結果と考察
調査の対象となった '
i
t
>名の高校生の成育歴は実に多様で、、「日本生ま才l
(日本育ちM
が 7名、「ブラジル生まれj が 3
2名
(6歳以前に来日: 1
3名
、 7歳∼1
0歳で来日: 7名
、
1
1歳∼1
7歳で来日: 1
2名h f日本とブラジルとの間を行ったり来たりして育ったも
の」が 3
1名(ブラジル生まれ: 1
6名、日本生まれ: 1
5名)であった。
ポルトガル語の作文カについては現在分析中で、本稿で詳しく触れることはできな
7語∼3
C
f
/語、平均値は 1
お
いが、全員が何らかの作文を創出していた(産出量にして 3
語Lそれに対して、日本語の作文は個人差がたいへん大きく、まったく何も書けて
いないものから、日本人と見劣りしない作文まで様々で、あった。それを得点化したと
ころ、概ね以下の 3つのグ〉レープに分類できた。
ー高得,煎日本人並ないしそれに準ずる日本語作文カがある):限切ら(1
1名
)
。
釣
句30名
)
.中得点〈外国人としての日本語ではあるが十分よくわかる) :42
ー低得点(日本語での作文なし、又は極めて限られた日本橋: 4
1
.
4
% 9名
)
上記 3つのクツいープの聞でボルトガノ時吾作文の産出量に大きな差はなかったが(そ
れぞれ平均で 1
6
2語
、 2
1
0語
、 1
6
5諾L 日本語作文の産出量には大きな差があった(そ
れぞれ平均で幻5 字、 115 字、 16~な他方、日本語に続けて(あるいは日本語の代わり
に浄器を使って作文を仕上げたものもおり(中得点者のうち 2名、低得点者のうち 1
0
名)、調査協力者の日本人大学生たちと、自分なりの戦略をもってコミュニケーショ
ンを取ろうと工夫する様子が見られた。
圃
22
圃
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6日(金)口頭発表{第 1会場】
大阪大学箕面キャンパス 8月 1
日本翻乍文高得点者のグループには日本の公立学校経験者が多く(1
1名中 9名、平
.
1年間在学弘その他のグ〉レープには少ない(中得点者が 3
0名中 3名、低得点者
均で 4
2
9名中 2名)という点が目立つ特徴であった。滞日年数では高得点者と中得点者の
が'
問にほとんど差はなかった成それぞれ不均で、 1
2
3年と 1
1
.
4年弘樹尋点者は短し傾向
があった(平均幻年L
対象生徒の大樹玖、が十分な日本語力を持たない中、日本語の作文力調査では、絵、
作文、(ビデオに向けた)口頭発表という複数の表現方法を使ってアイデンティティ・
テキストを創出してもらった。単に調査に回答するためではなく、日本人の大学生た
ちと一緒に作業し、彼らに f
向けてJ 自分を紹介する形をとったことが、対象生徒か
ら日本語を引き出す、あるい同英翻吏用も含めて)日本人に向けてのコミュニケーシ
ョン戦略を引き出すことにつながったと言えるだろう。
ボルトガr
;
i
替の作文については、その内容を見ると、ブラジルと日本の生活環境の
違い、子どもたちが抱く希望や不安、心配事グ崎かれている。日本の様々な部分を好
意的に紹介しているものが多く、先進技術、治安の良さ、人々が礼儀正しいこと、他
人を尊重すること、戦後の焼け野原から努力して発展してきたことなどを絶賛してい
た。他方、完壁で、はなく悪い点もある祉会であると指摘するものもあり、競リやいじ
め、特に外国人が置かれる厳しい労働環境、コミュニケーションの困難さと友達を作
ることの難しさ、特に日本語を習得することの難しさに焦点があてられていた。アイ
デンティティに関して言えば、ブラジル人としての視点での語りが大半で、あったが、
ご慣れている生徒の中に
長期間日本に在住して生活の基盤が日本にあり、日本の生活i
は、日本を離れたくないという気持ちを抱いているものもいた。そのような生徒の作
文には、ブ、ラジルに多くの親戚や友人がいることからも、ブラジルを知りたい、ブラ
ジルに行きたい・帰りたいという、日本とブ、ラジルの聞で揺れる感情が鮮明に現れて
いた。「他の文イ七からいい部分を取り入れる権利があるJ という表現を用いた生徒も
おり、多文化問で成長していることが、括会を批判的に見るカを育む契機になってい
ることがうかがえた。
謝辞:本研究では、計画段階から調査の実肱結果の分析にいたるまで中島和子氏(トロント大学名誉
教授)から多大な協力をえた。この場を借りて深く感謝した川
参考文献
小内叙))) r在日ブラジル人の教育と保育の内積識牽トランスナショナルな移動と定住一定住化ずる在日ブ、
ラジル人と地場社会第2
制お茶の水書房
カミンズ{
a
>
l
l
)「マイノリティ言語児童・生徒の学力を支える言語心理判均、社会特句基盤jカミンズ・
中島『奇骨マイノリティを支える教育』慶応義塾大学出版会、 w
路 1
1
5
J
I口・丸井仰1
功「在日ブラジル人生徒とその保護者の将来計画とはーブ、ラジル入学校での調査劫もJ 愛
知教育大学研究鮮・人文・佐矧学制鍬 w
Z
l
3
2
・r
圃
23
圃
2013年度母語・継承語・パイリンガル教育(MHB)研究会 10周年記念大会
大阪大学箕面キャンパス 8月 1
6日(金)
口頭発表【第 2会場}
U 日本語l
2朝鮮語話者の第 3言語としての掲晋習得j
湯川!笑子(立制官大学文学部)・~僕佐窃捕3大学大朝涜人間・環境学研究科)
朴漢鍾窃郡朝鮮中高級学関・厳康秀保郡朝鮮中高級学側
1.はじめに
1
9
7
0年 代 以 除 第 2 (L2)言語習得は第 1言語( L 1)習得とは別の枠組みで
研究対象とされるようになってきたが、一勝りに、 3番目、 4番目の言語習得をも含
む包掛句な概念にとどまっていた。 1
蛾 年 代 以 降 多 言 語 習 得 が 2言語ゐ唱者とは異
なり、母語以外にも影響を受けるメカニズムであることを認知して、第 3言語( L3)
習得あるいは追加言語(滋倣雌加穆略語)習得という用語で区別し、別途その状況
0
0
1
;
に即した研究が進むようになってきた 必 勝 断 眠 臼 眠 同 副m削 除 眠 2
地場nn,2007
。
)
日本に住む中学生、高校生の英語習得が、実際には L2ではないというケースは少
数ではあるが存在する。本穆晩では、その事例として、朝鮮学校(日本語 Ll話者に
対して朝鮮語イマージョン教育を行っている学校)の英語学習者をとりあげ、彼ら彼
女らの英語習得の特徴をとらえようと試みた。
ω
2
. 先行研究
多言語話者がそれまでの複数の言語の影響をうけながら次の言語を習得していく際
s(
2
f
/
J
7
,p
.2
1
)は次の 7つをあげている。つまり、
に関与する変数として、白血剰i
f
言語聞の距離i
、f
目的言語( T L)の習熟度j、 f(TL以前に習得した)ソース言
語の習熟度J
、f
使用時期が最近で、あったかどうかj、 ソース言語が外国語の場合)
r
e
その外国語に角財もた年数や言語環境に居住した長さ j、 f
習得頃序J
、「(言語使用)コ
ンテクストがフォーマルかどうか」がそれで、ある。
上であげた変数のうち、「言語聞の距離j に焦点をあて、日本における L3習得を
研究した事例に、ぬ蜘u
m
(
2
0
1
3
)があるo N伽 n
u
r
a (仰のは、 L3として英語を学習
する朝鮮語パイリンガノレの生徒を研究対象に、 L2としてすでに朝鮮語を習得してい
ることが L3として英語の音声の学習を行う際に有利に働いていることを明らかにし
た。朝鮮学校で学ぶ高校 l年生に、英語らしいシラブル構成をもっている非単語を読
む課題を課したところ、総併句な英語力の点では差のない日本語モノリンガ〉レの高校
l年生と比べて、有意な差をもって英語らしい発音で単語を読めることが分かった。
総併句な英語力との相関がなかったことから、子音で終わる朝鮮語のシラブル構成の
しくみや、表音文字の使用などに影響された結果であろうと解釈できる。
本研究は、この研究の議麟研究として、京都朝鮮中高級学校の中学 1年生から高校
3年生が、 L3英語学習で正確な英語発音に関する知識をどの時点で身につけるのか、
それが日常の英語授業での指導キ椅仔とどう関係があるのかを明らかにする。
・24・
2013年度母語・継承諾・パイリンガル教育(MHB)研究会 10周年記念大会
大阪大学箕面キャンパス 8月 16日(金)
口頭発表【第 2会場】
3
. 研究課題
本研究は、次の 2つの聞いに答えることを目的とする。
(1)閉音舗と子音連結で構成される非単語を母音挿入なしに読む能力、およて漢語
の文字と音との対応のルーノレを理解して英語らしく読む能力は、朝鮮学校の中学
高等学校の計 6年間の間で、どのように変化するのか
(2)生徒らの中学校での英語指導と英語の音韻認識との間にどのような関車がある
のか
4
. 研究方法
制研究参加者
関西の l校の朝鮮中高級学校の生徒のうち、中学 2年生(2
9名)、中学 3年生(お
名)、高校 1年生(お名)、高校 3年生(幻名)の計 1
3
5名。高校 1年生は先の
0
1
3
)
で
、2
0
1
2年 1
0月に収集したデータを使用し、他は 2
0
1
3年 4月に収集し
ぬ畑町混(2
た。したがって、中学校入学したのち、英語を学習し始めて、 1
年後、 2年後、 3
.5年
後
、 5年後の 4時点で観測したことになる。研好品題( 2)に関しては、中学校授業
の観察および、中学校担当教員にインタビューを行った。
4
.
2 データ
胤姐四百(笈紛)が使用した 3
5語のうち、正解とされる読みが複数考えられる 5語を
除き、次の 6つのカテゴリーの語を使用した。
①朝鮮語にも語宋にパッチムとして存在する音素を語末に含む単語依αC):
i
n
;
d
.
1
,
k
i
,
)
耳J
i
m
,s
a
1
,t
u
r
恵
②朝鮮語では語末にこない音素を語末に含む単語気CVC):h
r
z
,尚励,明吋
③子音が語頭で 2つ連続する単語(α
;
¥
T
C
)織 闘 が , :
f
t
o
c
.
,似
④子音が語末で 2ないし 3つ連続する単語(ω句。〉脱税姻s
,
c
i
f
i
R
¥
¥
d
k
尾崎m
⑤サイレント e(最後の eを発音せず、その前の母音が長母音イヒずる)のノレール:
F
i
k
;
n
ぬ伊x
;
k
o
1
鳥加m
⑥二重音字:吋叫 dB
主
i
J
i
u
,s
b
J
n
,1
制
これを、調査者のいる部屋に個別に呼びいれた生徒に実字として示し、実在しない単
語ではあるが、
「英単語!であるとみなして発音することを求め、録音した。
4
.
3 分析:
まず、
α
怠溜五むについては、子音の後に母音挿入がないかどうかについて、@児島に
こ従った音棄を発音で、きたかどうかに特化して応用言語
関しては、それぞれのルールi
学の専門家である日英語二言詩話者と日英朝鮮語三言諮諸が採4
ました(得点A)。さ
らに、その点を含み、それぞれの非単語全体を正しく発音できたかについて別の採点
をした(得点 B )。その上で、カテゴリ」侮の個人得点を出し、 4 グ~,]...ープ内で、、差
骨
25
帽
2
0
1
3年度母語・継承諾・パイリンガル教育( MHB)研究会 1
0周年記念大会
大阪大学箕面キャンパス
8月 16日(金)
口頭発表【第 2会場】
があるかどうかを調べた。中学校担当教員と授業観察により、特に発音指導に関する
方法上、特筆すべき点がないかどうかを探った。
5
. 結果と考察
得点Aの記述統計は以下の表のとおりである。分散分析と多重比較(抗I
k
e
y
H
S
D
)
で調べたところ、 4つの学年間の差はどのカテゴリーにも存在したo その差が生じる
嵐長は、 K
αr
c
,
c
叱 cvccの 3つについては中 2とそれ以降の間にあり、他の 3つの
分1
a
l
磁n
m
(
ョ2013
)の結
カテゴリーについては、中 3とそれ以降の間にあった。これを N
果と総合すると、 L2朝鮮語にあるシラフツレ構成そ壌音文字の使用から生じたと考え
られる、より明確な音素認識が認められるには、英語を本樹句に学ひ始めてから 2年
ないし、 3年かかるということが分かった。紙面の都合上、その他の結果は当日発表
する。普段検証されることもなく単に負担が増すのではないかと考えられがちな L3
習得の利点と磁晶が明らかになることは学習者の多言語習得への励みになろう。
学年
:
v
c
斑
α
c
学年 度数 平均直 標準偏差
中2
2
9
.
≪
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>
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4
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高1
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滞7
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6
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1
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お7
.
3
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抱 サイレントe
中3
.
5
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5
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中3
中2
2
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3
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M
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3
4
.
お7
高1
お
.
4
苅
.
窃7
高3
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中2
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2
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.舗
中3
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.
3
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高1
お
.斑1
.翻
.お
高3
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.
6
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立
.
5
位
.溺
合計
.仰
・
2
.刃 二重音字
中2
1
3
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1
2
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盟1
3
6
.飼
中3
3
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高1
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お
高3
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お
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7
0
0
.
邸7
.
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2
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3
1
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高3
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2
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0
合計
3
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l
.
6
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7
.
8
位
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7
街
高1
高3
合計
e
v
e
工
度数 平均直 標準備差
合計
合計
.
相7
.
3
.
5
1
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.
2
6
3
.
2
7
8
.
2
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掲
.
2
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1
.
2
1
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.
2
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2
.
2
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.
2
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.
2
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.
1
8
3
.
1
4
7
.
2
1
6
.
2
2
8
表 1 カテゴリ}毎、学年ごとの平均得点①のみ)
引用文献
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7
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臼~J.,~B,&畑町U邸主[i){aX>l) ο閥均tiSt:勾伽館前tlitdb穆CW<UJ店街'lps)仇均働戸呼就航m
野駅b工島量踊量事副島細胞S
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曲事An
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26・
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6日(金)
口頭発表【第 2会場】
r
日英パイリンガJ
俳文カー漢語使用と英語抽象設震との関係を中心!こj
佐野愛子(ね厳重大物・中島和子(トロント大学)
生田裕子(中部大学) .f
強 制 四 醐l (
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加 U
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紬酬。
中野友子(ブ〉レックリン日本語学園) ・福川美沙侃トロント補習授業校教諭)
1.これまでの研究の成果と本研究の自的
2
0
1
0年 1
2月にトロント補習授業校の協力を得て日英パイリンガ〉レの子どもたちの
こ言語での作対肋についての調査を始めた。その分析結果についてこれまでいくつ
9
8
1
)の二言語相互
かの学会で報告してきたが、その中で見えてきたのは、カミンズ(1
分に関わる作文カは、日本語と英語
依存仮説で提唱されたように、認知的に高度な質合情B
ほど類型的に異なるこ言語においても深くかかわりあっていること、また、そうした
関係性は年齢の高い群においてより顕著であることである。
さらに、使用された漢字数(総数と異なり漢字)と、日英両言語におけ引怯カの様々刻則
面との関係、を見たところ、作文カの質的な側面や産出量、語業の多様性、表記誤用につい
ては、日本語閥均ずよく、英語におけるこれらの側面とも中程度以上の相関がみられたま
因子(「日本語作文カJ
と
たノ匂ザンガル作文カの内審!精進を見る因子分析では、日本語で2
「日本語力J
)が抽出さ払漢字絵激は前者仁異なり漢字数は後者に負荷、英語では3因子
r
表記の正確さJ
f
英語カJ
)科歯出さ払漢字総数と異な娘女は「表記の正確さJ
(「英語作文カJ
に負荷しカハ丸以上から、漢字カは単に表記面にとどまらず、認知面に深く関わっ
ていることが示唆された。
本発表の目的は、 2言語の関係についての考察をさらに深め、アカデミックレジス
ターの発達という観点から、実際に使用された漢語と、英作文で使われたアカデミッ
ク語業との関係、を見ることである。特にこの関係性を年齢グ〉レープとパイリンガ〉レタ
イプ別に検証する。英語の抽象語集と同時に、日本語作文において漢詩も適切に使え
るようになることは、断トで、育て櫛除日本語学習者にとってもっとも大きな誤練と言
える。
2
. 分析の方法
証泌島紙苫bに基づいて形態素解
日本語の作文の漢語については、まず日本語辞書Ut
析を行うソフトウェアツーノレ「茶まめJ (
¥
b
:1
.
7
1
) を用いて特定した。その後、さらに
アカデミックレジスターの一部と見なしうる漢詩のみを手作業で選別したL英語の作
K
泌 伽t
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:
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w
w
.
l
e
x
制 限 飢φ
蝕紛を用いて
文における同様の指標としては、 ¥00)坪m自e
英語簡での児童が高い頻度で用いる高頻度語葉2
5
0
0
.
以外の語棄をプレ・アカデミック語
索。>AW)と名づけて,これをカウントした。英語の文章一般における頻出湖沼語。副
2
0
0
1
)(
:
最
頻
出1
似膳を除いたもの)についても同様にカウントした仰L年少者の作文
m
1
U
n
i
D
l
cは分析によるゆれが生じることを防ぐために国立国語研賞努初規定する「短単位j に基dハてい
るために、特に書き言葉らしい語棄の発達を見る観点からは守中不適切な部分が残る(例えば f
多民族
国家j を f
多J r
民族j f
国家j の 3語とみなすなど)。
陣
27
輔
2013年度母語・継承語・パイリンガル教育(MHB)研究会 10周年記念大会
大阪大学箕面キャンパス 8月 1
6日(金)
口頭発表【第 2会場】
において何をもってアカデ、ミック語糞またはそれにつながる語葉とみなすかと言う点
については、いまだ瀧実な指標に関する定見はな川現在様々な指標を使いながらそ
の妥当性を検証しているところであるが、現時点で最も有効であると考えられるこれ
らの指標を用いた分析結果を報告したし L
3
. 結果と考察
まず、漢語の使用については、名詞、誠司、動詞、形容動詞の使用に注目して観察
した。小1
∼中3
までの作文で用いられた漢語は一貫して名詞が圧倒的な割合を示し、そ
の傾向は学年が上がるに従ってさらに強まっていくこと、また、そのほかの品詞の漢
詩については、ほぽ同じ害!拾で奇瀞と共に少しずつ増加していくことがわかった。
さらにこれらの中からアカデミック語葉につながる語棄と認められるものをカウン
トし、英語における同様の語葉の語数との相関を見たところ、中程度以上の相関か
宍
5
6
1***)が認められた。更に滞在年数を統制して年齢グ〉レーフ別に日英のプレアカデ
では有意な相関は認、めら
ミック鵠使用数の関係をみると、域安繍のグ〉レープ嗣η
1
歳対前のグループ例鳴)ではr
竺3
8
4
***と弱い相関であるのに対し、 1
1
歳
れず、織以上1
3
4
仰と最も高かった。
以上のグ〉い プ併明司会竺5
4
つのバイリンガルタイプ(涯田王
また、二言語の発達度合いの組み合わせによって4
涯I
B
L
,
J
1
F
1
切庇)に分け、それぞれのグループにおける漢語と PAW
語葉・ロ語葉の数
の平均値(表1
) とその相関関係(お)をみた。庇聞は両言語とも高度、証也は日高
両言語とも低である。日本語作文で用いられた漢詩と英語
英低、五E 悶低英語高,瓦EL
作文で用いられた頻出加減吾との相関は、五E が最も高いが、庇葺王や涯田氏、は認めら
れなかった。これはむ語葉は特にアカデミックな文章に多く見られる語葉というより、
会話文の中で使用されるが使用頻度が低めである語葉であるため、会話の流暢さを反
語葉と漢語の相関は涯酒船
映した指標であると考えられる。これに対して、 PAW
表 1 日本語作文て使用された漢語数と英語化どで使用されたプレアカデミック語棄と頻出 2
0
0
0語語
葉のノミイリンガルグ〉レ}ブ官l
坪断直
m
涯
涯
葺
ヨ
し
供η
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1
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漢語
隠
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。
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J
費出 2
0
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0語 録 頻 出 1
側語を除く)
直FR
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位
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約
弓
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5
0
φ同
日
PAW=
プレアカデミック語葉
表 2 日本語作文で使用され虎漢語数と英語作文で使用されたプレアカデミック語葉と頻出 2
0
0
0語語集
の数のパイリンガルグループ鳴i
版関係数
F
盟I
}Ha
)lEH
]
l
B
.
.
(N=3η(N=3
旬 。 唱4勾 別 =2
0
)
漢語と K
2
漢詩と PAW
n
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.
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刃榊
~填出 2000 語録頻出 lml 語を除く)
n
s
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必
凶俳プレアカデミック語集
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2013年度母語・継承諾・パイリンガル教育(MHB)研究会 10周年記念大会
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口頭発表【第 2会場】
もっとも高く、涯E や瓦H Uこおいては、中謹度の相関で、五.
E
L
では有意の相関が見ら
れなかった。
以上のように、まず年齢が上がるにつれて日本語における漢語使用と英語の臥W語葉
の相関が高くなっているということは、これらのアカデミックレジスターに関わる語
葉が互いに支え合う形で成長していくことを示唆している。また、作文の質的側面か
グルーフワにお
ら分類されたパイリンガ〉レタイプにおいて、 2言語高度発達型征IBH
いて、その関係性がより強く、 2言語俄送型(瓦且グ〉いーフヲにおいてその関係性が
見られなかったということは、こうしたアカデミックレジスターに関わる語棄と作文
カ全体の関係を強く裏付けるものである。
参考文献
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地措置量
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佐野愛子・中島和子・生田裕子・中野友子・福J
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トロント補習授業校の日英作文カの実態
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育成の観点からj 日本語教育国際研究大会におけるノサ、J
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ヲ綾
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9日於:名古屋大学)
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2013年度母語・継承諾・パイリンガル教育( MHB)研究会 10周年記念大会
大阪大学箕面キャンパス 8月 16日(金)
口頭発表【第 2会場】
在日ベトナム人子弟のための音韻認識を利用した正書法指導法開発の読み
近藤美佳伏阪大学)、清オく政明(大阪大学)
0
. はじめに
本発表は、在日ベトナム人子弟により効果的な正書法指導を行うために、音韻認識
能力を利用することの妥当性を確かめるための基聯句研究である。
1.ベトナム語の正書法と南部方雷
Z
lのアルファベットと、 6の声調記号を用いる。この正書
ベトナム語の文字体系は '
法は、 1
7齢己頃に北部方言の音韻体系を基に成立した体系である。しかし、在日ベ
トナム人の多くは南部出身者であり、彼らの方言である南部方言の体系と、この正書
法に反映される体系には大きな差異がある。まず、この方言差を現地調査の結果に基
2
0
1
2
。
)
づき整理して示す(鋤幽1
在外ベトナム人児童は正書法習得にあたり、日常的にベトナム語を自にすることの
ない環境下で、非常に限られた学習時間の中で、方言差という大きな困難を乗り越え
ることを強いられるのである。
2
. 音韻認識とベトナム語正書法学習への応用
上記のような問題を解決するべく、子どもたち本人が知識の一部として持っている
噂d飢磁沼郡)を高
語葉の知識を利用し、その音韻構造を意識する音韻認識(世nd
める方j
去を考えられる。音韻認識の指導は、音素と文字との繋がりと共に教えられた
場合、読解カとスペリング能力を向上させるのに効期句であるとされている(天野
1
9
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I
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)
。
ベトナム本国では、音韻認識を用いた正書法の学習方法が伝統的に行われている。
ひとつの音節を頭子音(凶刷畑闘雌)と音節内のそれ以外の部分但駅間)、及び声
調(細ie)の 3要素に分け、各音節(=形態素)についてこの 3要素を唱来日すること
(
必1
'
z
v
d
n
)により、スペリングを学習するという方法が採られている。
この音韻認識を活かし、さらに方言差をも加味して、よりよ吋鱒法は考えられな
いだろうれ例えば、英語の場合、比較的その対応関係がわかりやすい語葉を校期段
階で利用し、その後徐々にその対象を広げて行くという方法が考えられている包温
1
朔)。この方j
去をベトナム語に応用すると、スペリングと音素の対応関係を難易度
別に以下の 3関皆に分けて導入していく方法が考えられる。
S
時 1:音素と正書法が一対ーで対応する語業のみを教示
u
[
b
i
:司(お父さん)、 m
i
[
r
m
:
A
J (お母さん)
例: r
S
句 2:ひとつの音素に対し複数の綴りが対応する語棄を学ぶ
i
m
可制、
例:脇市叫(探す)、物[c
m
k
z
[
m
i
J
n
可(やわらかしウ
S
卸 3:音棄と正書法の対応がより複雑な語葉を教示
・30-
2013年度母語・継承諾・パイリンガノレ教育(MHB)研究会 10周年記念大会
大阪大学箕面キャンパス
8月 16日(金)
口頭発表【第 2会場}
例1仇
[a
n
:
可(お兄さん)、伽同型(食べる)
以上の関節こ従って語葉を導入し音韻認識の強化を図ることで、より効果的な文字
習得へとつなげていける可能性がある。
3
. 在日ベトナム入子弟への音韻認識ワークの実践
この音韻認識を用いた指導が有効であるかを確かめるべく、 2人のベトナム人児童
に対し、釘F
Plの郎皆の音素を用いて、音韻認識ワークを実践した。
3-1. 実践概要
対象:大阪府内の公立小学校に通うベトナム人児童 2名(T、V。
) 2名とも実施当
時 3年生の女児で、肉親は共にベトナム南部出身であり、二名の母方言は南部方言で
ある。従って、本実践での認識されるべき音韻体系は南部方言の体系となる。
0
1
2年 5月∼2
0
1
3年 3月にかけて行った。ワークの内訳は主母音: 2
0
1
2年 5
期間: 2
∼7月、声調: 2
0
ロ年トロ月、頭子音:加1
3年 1
∼3月であった0ベトナム語の授業
5分周)程度で、学習発表会の準備や季節のイベント(クリスマスや
は月に 2回(4
お正月など)のため、ワークを実施しない回もあった。
3-2. 実践内容
1)絵カードを用いた語葉の確認、
認識させたい音素を含む、日常的に使用される基礎的な語棄の絵カードを準備し、
子どもの語葉カをチェックした。
2)絵カードのグループ分け
1の櫛皆で、各児童が自信を持って回答できた語葉のみを使用し、カー
ドを音素に従って分類させた。指示の際には、 r
/
al
_
]
a
:
/
1
] &案)と n
h
l
f
J
l
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.
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(家)は同じグループで寸。でも、 T
a
l
_
]
a
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1
]鎌 ) と がf
i
:
:
x
A
] 個j
は違いますj などと例を示し、それを子ども自身がグループ分けの規則
(音素の惹異)に気が付くまで繰り返した。
3)各グループにだ字を与える(主母音のみ)
各グ、ループに分けた規則(音素の差異)がどのような文字で表されるか
を教え、文字の練習を行う。
4)テスト(主母音のみ)
テストには、音韻認識ワークとは別に父の日に“お父さんに贈る駅’として練習
した B
J
I
l
lt
J
t
a
i(全部お父さん)という歌を利用した。主母音を抜いた聡司カード
を用意し、自らがグ〉いープ分けをした絵カードを手元に置きつつ、穴埋め問題を
課した。
・3
1・
2013年度母語・継承諾・バイリンガル教育(MHB)研究会 10周年記念大会
6日(金)
口頭発表【第 2会場】
大阪大学箕面キャンパス 8月 1
3-3. 結果
2名ともゲーム感覚で楽しみながら、比較的スムーズにワークを進めることができ
た。主母音、声調、頭子音の 3つの要素についてワークを行ったが、認識のしやすさ
としては頭子音、主母音、声調の順番で、あった。グループ。分けは概ね正しく行えたも
のの、中には認識の難しい音素もあった。以下、その要因と具体例を挙げる。
1)児童自身の発音の癖
区別されるべき音素 e
l
e
lとe
l
e
l
を区別していなかったため、その区別はで、きなかった。
2)文字の知識
既にいくらかベトナム語の文字を知っていた Tは、その知識に引きずら払音素の
o
えσ/
唱
え oんe
r
/という 3つの母音がある
認識に集中できないことがあった。例えば、 6ん
が
、 Tはこの 3つの音素の区別ができかった。それにもかかわらず、 r
(
o
,
a
,
oの字を
紙に書いて)ベトナム語には 3つのオ}があるからJと言い、記憶にたどって 3つに
分けた。
3)日本語の音韻体系の影響
中~後舌の狭母音 (u刷, ul~:l,w/.弾事国制は全て「う J l
こ集約されてしまった。
4
. 今後の展望
以上、ベトナム語の正書法習得に際し方言話者が抱える困難と、その解決策として
の音韻認識を用いた指導法の提案、音韻認識ワークの実践と結果について述べた。初
期段階の結果としては、概ね良好な結果が得られたと言えるだろう。しかし、日本語
の音韻体系が頭の中で定着しつつある子どもたちにベトナム語の音棄をよりはっきり
認識させるためには、別の工夫が必要と思われる。また、文字を指導するタイミング
とか法、テストのタイミング、と方法も考えられなければならな凡今後は、これらの
問題材紙に励むとともに、釘EP2以降の音素についてもワークを実施していきたい。
参考文献
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天野清 1
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J
・32・
研究発表
【ポスター発表】
-33・
2013年度母語・継承諾・パイリンガル教育( MHB
)研究会 10周年記念大会
大阪大学箕面キャンパス 8月 16日(金)
ポスター発表
年少期来日 J
.
.
P児童の低次の読みと音韻処理能力
ー母語話者児童との真向からー
島問友絵(昭和女子大学)
1.研究の背景と目的
読みのカは学力伸長の要である。近年、幼少期に来日又は日本生まれで、あり、公立
問a
開 館 刷 凶p
r
o
f
i
c
i
e
n
c
y:凶児童について、読み能力の弱
小学校に通う年少期来日 j
さや、学力の溜もに関する報告が多川また児童の多くは日持士会の構成員となる可
2
児童の学力の問題は今後の日本の担会問題でもあるため、ロ児童の低
能性が高く、 l
e
o
o
命凶・高次償解: α川 r
e
h
e
n
語o
n
)の読みを網羅した実証台矧究の蓄積が
次(符号化: d
∼鮮のは児童及び母語謡音崎述。4児童)の低
急がれる。そこで本研究では、小学校4
次の読みについて、先行研究の指標に基づいた調査を実施し、ロ児童の低次読みを困
難にしている要因を検討した。
2
. 先行研究
)は人間の言語発達は音声言語から始まるため、書きことばの理解に
高橋・問中(2011
も音韻表象(実字と音を組み合わせる)が何らかの役割を持っていると宇蛾リできると述べ
ている。そして前述内容を一階切こ保持しつつ刺育報を処理していく読解過程におい
0
0
9
)も、低次の
ても、音韻表象が一定の役割を果たす可制金を指摘している。また原(2
読みから高次の読みへと連なる一連の過程に、文字から音への変換、音韻の短期的記
憶・保持、音韻の統合等の音韻情報処理能力の関与を報告している。この様に読みの
全過程において音韻情報が関与しているならば、年少期来日 ]IP児童の読み能力の伸長
0
0
0
)
は
、
が困難になる理由として、音韻情報処理能力の影響が考えられる。一方、橋本(2
幼児は先に概念を衡等し大量
母諮問、ロ幼児の日本語の習得過程の異同について、 L1
1
習得で言語
のインフ。ットから音韻的情報に基づきスキーマを生除するが、ロ幼児はL
2
では意味・機能重視の分析自信表現を作りあげると
普遍的意味を既習しているため、 l
報告している。この異聞は、 U幼児の言語習得が、長い時間をかけ細かい段階を経て
なされるのに対し、は幼児は既有している認知力を駆使することにより、いくつかの
段階を飛ひ渇えて言語を習得していくことに起因していると考えられる。ここで橋本
(
2
側)の知見から、原(笈粉)等の知見を再考すると、 L
1
児童とは異なる発達段階をも
児童に陪観察されなし音韻情報処理レベルの困難さが、その
つは児童においては、 L1
2
、L
1
児童を対象
読み能力にも影響していることが予測される。そこで本研究では、 1
に低次の読み及び音韻情報処週に関する調査を実施し、ロ児童の読みを困難にしてい
2
児童の低次の読み、音韻
る要因への音韻処理能力の関与を検討した。研究課題は「1
1
児童と比べてどのような違いがあるかj である。
処理能力は、 L
3
. 調査及び分析の方法
調査は小学校の4∼6梓のは児童(
L
l
はタガログ語、スペイン語、韓国語笥1
銘 とL
1
児童4
年生1
2
名を対象に個別に実施し、録音した仏2
の保護者には家庭の言語環境等を質
・3
5・
2013年度母語・継承語・パイリンガル教育(MHB)研究会 10周年記念大会
大阪大学箕面キャンパス 8月 16日(金)
ポスター発表
問。調査方法凶京(2
0
0
9
)に侠拠し、 l
2
!
J
C
童の実態を考慮して一割変更した。結果は数
値と質の両面から分析した。全課題はパソコン画面で提示した。具体的な調査項目は、
)
①低次の読みに関する課題:符号力国産度課題、 ②音韻情報処理能力に関する課題: 1
音韻意識課題(単語の分解・合均、 2
)貼N仰がd加 t
o
r
r
凶 捌N
a
r
r
叫:ひらがな、カタカ
)郎r
伽 拘SpanT
u
t
)である。
ナ、数字、漢字)、 3
4
. 結果及て鰐察
(1)低次の読みの結果:両群ともに高親密度語の方が低親密度語よりも符号加速度が
速かった。速度は両群とも結果にばらつきがあり、必ずしも U群の方が国挙よりも符
2
l
l
挙は低親密度語
号化が速いわけではな凡しかし録音デいタを細かく観森すると、 L
において、脱落そ都知弛転などの読み間違えが多く、特に特殊音節・低親密度語の
l
群の約2
倍の時間を要しただけでなく、語の最後まで読み切れない
読みでは、ロ群はL
場合もあった。このことから漢字詰等に多出する特殊音節が、 l
2
群では菊穏習得の障
害となっている可能性カ守餓隠れるo また両群の読みを比較すると、 U群は低親密度
語を読む際にも語のつながり方や既知部分を意識して読む傾向があるが、ロ群はほぼ
逐語読みをしていた。つまりロ群は文字拠理の自動化がうまく進んでいないため、特
に未知語において、文字測を分桝句に見ることが困難である可樹齢示唆された。
(2)音韻情報処理課題の結果:音韻意識課題では両群ともに結果にばらつきがあるが、
l
2
群の数名(入国時期目様々〕は、特に偲親密度語の特殊音節の処理に誤答が目立った。
年生以降で入国、且つL
l
での読み書き習熟度が高かった童は全間正答で、あった。
しかし2
1
での読み書きの習熟度が高い児童は、日本語の音韻構造を分榔句に学習し
このことはL
うる可能性を澗変している。貼Nの2材務停の読みでは、来日前にL
1
で数字を習得し
ていた児童にのみ、逆苦み・読み直しが目立ち、時間もかかった。数字から音へと変換
する処漣が自動化していないため、頭の中で読みの法則を確認しながら読む様子が観察
された。郎r
では、 L
l
群のほとんどi
お文を通過したが、ロ群は2
文から誤答が目立つ
l
群に
た。また両群において、読みの流暢さは悶・の結果に影響しなかった。鴎制L
比べて、作動記憶内の音韻情報処理にかかる負荷が多く、記憶に使う処理資源が相対的
に少ないことが示唆された。
5
. 今後の課題
1
児童との異同から検討
本研究では、ロ児童の低次の読みと音韻処理能力についてL
した。今後は本調査の録音データの詳細分析と高次の読みに関する調査を実施し、 l
2
児童の低次の読みから高次の読みに連なる現象を明確にすることを通して、新たな知
見を年少期来日 J
L
P
児童の教育に還元していきた
参考文献
高橋麻衣子・田中軒台(
2
0
勾 f
文の読解処離島程における音韻表象の役割:謝購報と助詞の処躍に着目
してj 『総日心理学研究』第鎌第2
号
橋本ゆかり似悶 f
第二言語における幼児のスキ}マ生成に基づく言語構造の構築ー第一言語習得との異同
を探る一j お茶の水女子大学制立論文
原嘉子(
2
0
0
9
)「学叢期の読み能力と音韻情報処瑚肋の発達ーディスレクシアの謝固法件減のための基礎研
究j上智大学制強命文
圃
36
圃
2013年度母語・継承語・パイリンガル教育(MHB)研究会 10周年記念大会
大阪大学箕面キャンパス 8月 16日(金)
ポスター発表
レベル差を生かす試みー逆向き設計による授業設計
中町かほる(インターナショナルスクール・バンコク)
言語教育の意義広言語力育成による思考力養成と自己肯定感の形成である。母語
教育においては、それに加えて母語への尊厳の醸成が重要な要素となる。担会言語と
学校言語の異なるインターナショナルスクールにおける母語教育は、学習者の母穏運
用能力の開きが大きいことが前提である。カの差が歴然とする中で、思考力の根幹と
到申ばすことは母語教育を担当するものの責務でありなが
なる学習者の言語力を最大F
ら、カリキュラムヰ指導法i
誠実索状態にあるのが現伏であるo 日本語力のレベルにか
かわらず、生徒が等しく授業参加ができ、通拠惑を得られる授業にするにはどのよう
な工夫が必要だろうれ緒子錯誤の日常ではあるが、その中で試みた授業計画を紹介
し、共通の問題を抱える指導者とともに考える機会をもちたし、授業計画は、言語力
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岡部& M
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場le
200
句で提示されている”胎c
k
w
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D
信担問”(「逆向き設計J
')に準じ作成している。
1
. 「逆向き設計j と思考力養成
逆向き設計は、生徒が「何を理解しどのようなことができるようになるのかJとい
真正の樹齢 f
学習計画j の 3段階で構成するアプロー
う「学習成果倒達目劇 j f
チである。成果から出発し、評価方法と評価内容を設定したうえで、これに向けて学
習計画を演緯的に導きだす三 f
指導j にではなく、 f
学習Jに照準をあわせるため、教
師は生徒斜子き着く到達目標についてのどジョンと評価規準(/トブリック)を明示
することが必要である。
1
.
1 f
永 細 切 鱗j と f
本節句な関川
U
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御曲沼b
yD倒伊”
の育成と思考カ養成に草点を置き、' '
I
転移
学習成果である「理解の習得Jは、扱う題材を超えて応用と一般化ができる f
可能な概念の理解Jであり、長期にわたって身につけ活用できる「永続的理解
(
e
n
d
u
r
均 u蜘 蜘 凶 噸J と呼協もる。この概念を生徒に身につけさせるために「本質
的な聞い(偲期制仰蜘郎~J をたて、生徒の思考を促す。この間いは、税市の自分自
身への確認の間いでもあり、生徒の言語カレベルにかかわらず、思考を深める東!臓と
なる。また、理解に到達するために必要な「知識lと「蹴包を、単元ごとに決定す
る。これは語禁や表現内その使い方等、扱う題材に特化したもので、言語カの伸長に
必要なものである。
1
.
2 f
真正の矧面j パフォーマンス課題
理解を評価するための「真正の評価Jは、現実の状況に即し、目的と聞き手〈読み
手)を明確に設定したじミフォーマンス課題jである。課題のループリックは事前に
生徒に提示し、生徒と確認しながら、学習に生かす。ノトブリックは学習の進度と実
情に即して作成し、単元終了後、次回に向けて修正を加え、改善をはかる。
2
. 逆向き設計による、レベル差を生かした授業設計て中学∼高校一年生対象)
生徒の参加をはかり成果が出せるようにレベル差を考慮し、題材とプロットが類似
しながら、主題ま使用語棄や文体の難度の異なるこ作品を併用することにした。生徒
聞
37
圃
\\
2013年度母語・継承諾・パイリンガル教育(MHB)研究会 10周年記念大会
大阪大学箕面キャンパス 8月 16日(金)
ポスター発表
は一作品を選び、自分の読んだ作品について、それを選ばなかった相手と説明し合う
ことで作品への理解を深めると同時に、読むことへの自信を得られると期待した。
教材:有島武郎「ー房の葡萄j、ヘルマン・ヘッセ砂年の日の思い出J
第一段階一学習成果と最終至闘標
I
目標設定
1
. 文学作品の主題を理解し、解釈する。 2
. 内容と表現技法を分析し、作品を解説
3
. 読み手を引きつける物語を作投ずるo
理能
本節句な問い:
I
t
. 読み手を引きつけるための工夫は何か
1
. 語り手の視点・描写・雰囲気
I
2
. 主題はどのように追究されるのヵ、
山場や暗示、緊張の設定
ユ主題と心理情景描写の関連性
I
3
. 人(
}
)
f
t
為を誘発したり抑制したりする
3
. 欲望・嫉妬・向上心・信頼・愛情 i
ものにはどのようなものがあるヵ、
する。
第汲!培イ附i
(
パフォ}マンス諌題偽磁古瀞船
課題の目的・書き手の役割l・読み手・状況・作品の意図・評価規準を明確にする。 l
課題例:扱った教材を参考に以下のー題を選び、物語文を作成する。
1
. 両親へのインタビューにより題材を得て、地域情報紙に掲載する物語文
2
. 凶年後の自分が小・中学生時代の自分の思い出を人に語る物語文
他の矧面傍成的評価〉ノミフォーマンス課題に至るための知識・技能・理解の確認
Z リーディングチェック(復習の読解間勝
1
. 語葉の小テスト
3
. 表現技法についての確認テスト 4 作品の解説(口鶴テスト
第二汲階 −
?
:
¥:育活動計画
|
以下の班眠E
I
ぴの事項を援策し、計脅する。
1
. 単元と活動の目的を明確にするo Z 生徒を惹きつける工夫をする。
3
. 探求、再考、修正、発表、自己制面の機会を生徒に与える。
4
. 生徒のニーズ・関心・学習スタイルを考慮し調整し、 5
.全体を構成する
テンプレ}ト W塩害時&閥単E,間的をもとに持者え蒋編の都合によりアウトラインのみ掲載
引用文撤・参考文獄
附 場 札 & 引 場tiGσ別 び 防 御 幼 抑 ゐ 物 : 丹 瞬 間ddMtprBtm:J
紘 成 A岡 崎 弘 : A
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湖 町1
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政 問 均I
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. 喰向き設計j ガ確がCが主力を保障する』明治図書.
高見N
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2
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み「言調活動の充実を図る町強句き設計』による中執交英語科の指導に関する研究j『対坂
市教育センター尋問来襲』第2
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0
号 却 臼 年7
月2日 wwv
脳 油 / 但 蜘 ・ 刷eu201
加 盟1
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1
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2
4
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より取得
1 ,偲ASPS という略語で示される。 G地Roi仰血m泊Bm,PJ叫xt,Peinmtx.'e~ 加由也arrlQ加h
uSlm$何 場t
i
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.,&地耳鼻J
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2013年度母語・継承諾・パイリンガル教育(MHB)研究会 10周年記念大会
大阪大学箕面キャンパス 8月 1
6日(金)
ポスター発表
台湾における自主運営による日本語継承活動の取り組みとその課題
服部美貴(台湾大学)
1.台湾での活動状況
台湾では、国際鰍稼庭の日本人の母親が中心となって自主運営で行う日本訴瞬
間体が、台北、桃闘、新竹、台中、嘉義、台南、高雄守舌動している。
2
0
1
1年 6月にはそれらの 7地区 8団体が集まり、「台湾継承日本語ネットワーク J
が発足した。以来、年 1回の年次会議の他、不定期開催の勉強会、睡 上での情報交
換を行っているo
d
表 l 台湾系陸承日本語ネットワーク参加団体(大は、日本人朝交がある都市)
国際児
の割合
地区
名称
児童
生徒数
台北安
台北日本語授業校1
9
4
1
a
見
桃園
杉掴日本語クラス
2
6
度税
日本語能力別
新竹
新竹日本語補習校
'
S
I
9
2
品
国語緋|書
台中会
嘉義
台南
台中日本語クフス
嘉義日本語クラス
台南日本語教室
にほんごスイッチ
寺子扇高雄
2
2
6
高雄女
印
1
5
使用耕寸
特徴
国語教科書
2
0
1
3年に日本駒f
・
fの援助対象
校に認忠在台日本関側鯛
2との航F
つきが5
齢、
4宇部は萩級・中級・上級に
クラス分け
日本必識の害恰カ泊地区よ
り高しも
台中日本人学校校庭で運蔵会
3家族のみ
教師は 1人
低学年中,b
高雄日本人学校の教室を使用
9
'
&
国語教科書
国語教科書
活動休止中
7
碗
読み聞かせ・遊び
1
(
旧
民
国語教科書
1
(
配
属
規模の大小や歴史の長短の違いはあるが、①保護者自身が孝賠市となって授業を行っ
ている、②麟市を含めた運営もすべて保護者の無償或いはそれに近い参与による、と
いう 2点が各地で共通しており、そこから生じる問題点も類似している。
台湾での自主運営の継承諾活動の報告と問題提起を通して、世界各地で同様の活動
に関わる方々との情報交換をすることが、本発表の目的である
2
. 活動上の問題点
子どもたちに合った教材の選択j が挙げられる。
授業面の問題として、「授業の質J r
表 1で示したように、台湾の殆どの地区では日本の国語の教科書を使用している。
「限られた授業時間に比して内容が多すぎるJ r
J
I
L教材とするには何に的を絞った
r
1
服部美貴(お1
0
) 台北日本語授業校
m年の実践j『母語・継歌謡・刈リンガル教育伽)研究会第 4巨継承
』,東京:母語・
語耕前養成ワークショップ晦末学佼(補習校・継承認判郊で母語・継承語耕市にできることJ
継承諾・パイリンガノL
教育般的布移桧,加1
1
0年 8月
, p存 布
2台湾日本人会、台北日本人学校、交流協会台北事務費(在外儲官に相当)など
圃
39
岬
2013年度母語・継承語・パイリンガル教育( MHB)研究会 10周年記念大会
ポスター発表
大阪大学箕面キャンパス 8月 16日(金)
らいいのかわからないJという意見が絶えず出る一方で、「国語の教科書で学ばせた
いJ という保護者自身の要望もある。
世界の他地域では、国語教科書を使わない継承諾としてのカリキュラムに基づいた
活動が広がりつつある(中J
l
l2
0
0
9
、カルダー・
2
0
1
1船
0.
そうした中で国語教科書を使
用している理由は、第一に、職業としての線市ではなく、保護者が無償で授業を担当
している現状では、台湾の子どもたちに合っ f
;
:
j
低承諾カリキュラム開発の余裕がない
ことが挙げられる。第二に、近年台湾各地の日本人学校の支援が受けられるようにな
ったことである。特に台北では、年に約 8回日本人学校の先生の授業を受けることが
できる。それは子どもたちのみならず、保護者にとっても貴重な研績の機会となり、
活動を支える大きな要因となっている。こうした支援リソースから、現伏では国語教
科書が妥当な選択だと考えられている。
運営面においては、「保護者の負担の大きさや不公明惑j f
不安定な運営J という問
題が常に存在するが、こうした自主運営の中ではなかなカ鳴軟に至ることができなし、
入学制限や条件の有無も、台湾各地の団体の事情により異なっている。
3
. 最近の傾向と将来的な課題
近年、①日本人駐在員家庭でも子どもを現諸般に通わせる、②国際結婚家庭でも子
どもの学齢期の途中で台湾と日本或はその他の国を移動する、③台湾の中で現地授と
日本人学校の聞を移動する、などの事例が増えており、日本人家庭か国際鰍震弱窪か
という括りに関係なく、誰もが教育環境がかわる可能性を持つ傾向がある。
また、日本国籍は持っているが日本で義務教育を受けていない保護者も見受けられ
るようになり、子どもも保護者も多様化が進んで、いる。
日本語を母諮とする保護者の熱意により始まった活動で、あるが、既に存在している
参加者の多樹生、そして将細切こは、ここで学んだ国際児が保護者となって参与で、き
るのかという問題にも直面するであろうことを考えると、現在のように「日本で義務
国語教科書を使用してj 授業をするという現在の方式には、
教育を受けた保護者Jが f
いずれ閤難が生じてくることが予想される。そのパラダイム変換をいつどのようにす
るかということも、念演に入れていかなければならない時期にさしかかっているo
参考文献
カ/レダー淑子(初1
1
)「アメリカの補習校における新世代の母語教育J紅源裕美編著『国際移動と教育東
アジアと膨長諸国の国際移民をめぐる現状と課題i
明石書店、東京、 p
.
3
1
1
争却
中川智子(抑泊)「タイの補習授業校におけることばを育む継承日本語教育ー絵本を活用した実銭を通して
-J川 上 徹 蛾 諮 隔 の 向 こ う の f
移動する子どもたちJと日本語較育一動樹生の年少者日本語教育学
-~明石書店、東京、 p.42明
-40
圃
2013年度母語・継承諾・パイリンガル教育(MHB)研究会 10周年記念大会
大阪大学箕面キャンパス 8月 1
6日(金)
ポスター発表
低から多言語対話型翻面法実践ワークショップまで
ー母語育成を大切にするコミュニティーへの種まきとしての成果と課題ー
鈴木庸子(国際基督教大学)
はじめに
本発表は、 2
α捗 2013年に行われた r
C
I
D児のための多言語対話型斜面法J指導者
養成ワークショップについて振り返り、その成果と意義、今後の課題について 5年
間事務局を務めた立場から考察するものである。なお CID 児 と は 臼l
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L
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喝5
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凶専制白地r
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enの略である。
1
. ワークショップ開催の背景と経緯
このワークショップは公開講座「外国人児童生徒の日本語一学習言語の伸びをどう
2於 I
α
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)において評価法として α域 防 姐d
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測るか−J 舗獅:中島和子、加滋1
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組問既日本語版。貼サ)
が紹介されたことに端を発する。地域で日本語支援を行う指導員やボランティア、イ
BC と D
R
A
Jを
ンターナショナルスクールの日本語教師、研究者が参加し、即座に O
学びたいという声があがった。翌 2009年より、第一期(OBC のみ)、第二期(バイ
リンガ〉レ児のための D
R
A
Jが加わる)、第三期(OBCと B
D
R
A
"
.
"
Jを統合して「αD児
のための多言語対話型開面法J
)と内容を進化させつつ、 5年間に 1
1回を公開講座と
いう形で開催した。受講者は延べ 300人である。
詩獅は中島和子、石井恵理子、棲井千穂開催地は問、東京女子大学、桜美林大
学、大阪府教育センター他。開催資金は「生活者としての外国人のための日本語教育
支援事業」文イ~助成二つ(2009 年度鈴木庸子、 2012 年度高橋悦子 1)、継承諾科研
(代表中島和子)、子ども科研(代表期繍子)、パイリンガル教育科研(代表塚原信
C
U学内助成金と、寄せ集めという状況で行われた so
行
) 2、I
2
. ワークショップの内容
f
C
I
D児のための多言語対話型明面法j は対話を通して子どもの会話カと読解カを
査定する方法で、ワークショップではその理論と評価技術を康学とペアワークにより
身に付ける。子どもの言語能力を測る方法は、言語要素や技能の別、目的によって B
-VATやノミンドスケールなど複数存在するが、「多言語対話型翻面法j の重要な特
、②「筆記ではなく対話によって測
徴は、①「母語と l
2の両方の言語能力を見る J
るJ、③「子どもの言語能力を引き出すことにより、対話を通して子どもが自信を得
る」、④会話では「言語面・会話面・認知面j、読解力では「読書行動・読解力・読書
習慣j の三つの構成要素を区別して測るという点である。
日程は初期をのぞき会話カテストに 1 日半、読書カテストに 1 日半の 3 日間で合
計1
8時間学び、理論的な座学と実践練習を行うペアワークが 6対 4程度の割合であ
る。ます弓輸と具体的な対話の方法を学び、評価の場面をビデオや音声テーフ。で視聴
した上でペアによる実践練習、録音やビデオを基にした採点を行う。テキストは
・41・
2013年度母語・継承諾・パイリンガノレ教育(MHB)研究会 10周年記念大会
大阪大学箕面キャンパス 8月 16日(金)
ポスター発表
『OBC 資料剣(中島 2011)と『多言語対話型耕町制(実施ガイドと診断シート)
)、評価ツールは語葉カード(5
5諮)、イラストカード(10場面)、
(中島・棲井 2012
年齢別言鵡孝テキスト(1
1タイトル)である。参加者は各回平均約 30名である。
3
. 参加者のニーズ
子どもの言語能力を客観良悦こ示す守糠がほしいJ と
参力暗の主なニーメは、まず f
いうものである。ニーズが発生する場面は、次の 3種に分類できる。①学校教育の一
1の場合も多川
部として:インターナショナルスクール、海外の補習抗日本語が L
国語耕市、あるいは日本語教育を専門とする教鳳②学校教育の半正規の日本語教育
場面:日本語取り出し授業や日本語教室など。日本語は U。学校教育の管轄下にお
かれているが科目として位置付けられていない、という意味で「半正規J と考える。
「日本語教育j の専門家はごくわずかで活侃指導員や国語科や英語科の教員が担当す
ることも動、@搬の中の日本語および学習支援など非正規の学習場面:地方自治
z
, 子どもの母語ι1
減援も重要な要素にな
体や NGO による日本語教室で日本語は L
る。地域の日本語教授法講座を受けた者やi
閣議者によるボランティア、日本語教育専
攻の学生ボランティアが指導にあたることが多し、
新ヰ学習と結び付けた言語能力の把握が重要だが、とくに①では学習成果の確認
②では取り出し授業の必要性の査定や言語能力のモニター、③では学習レベルの特定
や指導成果の確認がニーズとなっているo 他に研究者(院生含む)が研究目的で参加
する場合も子どもとの櫛暢面は上記①∼③のいすサもかに属する。
4
. ワークショップの成果と意義と課題
現場で働ハやすい制面法j、「子
これまでのワークショップ直後のアンケ}トには f
、「母語の大切さを認
どもに自信をつけさせるツーノレj、「子どものカを細かく,見る J
識J
、「いろいろな立場の人と情報共有j、 f
ペア練習の効果Jといったキーワードが見
られた。つまり、①言舗肋測定法としての高い斜面、②母語の重劃主認識の広がり、
③草の根のネットワーク作り、がワークショップの成果と言えるo 期繋に「多言語対
話型開面法j のアプローチが文割琳学省「外国人児童生徒のための J
S
L対話型アセス
メント D凶 (2013年公開予おに、 4技能にわたって全硝句に採用されたことは大
きな成果である。本ワークショップは教員養成制度の不足を補う役割を果たしてきた。
今後の課題に関する私見として「子どもの母語およて湾鯵}学習言語(日本語)の両者
を育成し矧面もできる」ことが教員養成カリキュラムに位置づけられ、国内外の αD
児の教育の専門家が育成されることを期待したし、
引用文献:
中島和子仰向『慨実践ワークショップ資料剣(ワ}クショップ鄭})
中島和子・楼井千穂<a
i
1
2
) 多言語対話型評価法n<ワークショッフ資料)
r
注 1:平成 2
4年;度文イt
r
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生活者として倒掴人j のための日本語教育支援事業j Nro法人日本ベノレー
共生協会俄表パラシオス・パウロブスキ・アノV
t
'
勺レト、東京萄町田市〉主催
注 2:平成 23年度科学布院費 f
パイリンガル教育研知実果の実践車用に際する言語攻策自慨究l繍究代
表者場京儲T
)主催、数日県豊川市・動柿教脊委員会・豊J
I附国際交流協会後主主
注 3:桜美林大学言語教育研現新、対初存在日外国人教育研究協議会、町教育研現新の後援を得た。
・42
輔
研究発表
【デモンストレーション}
・43
圃
2013年度母語・継承諾・パイリンガル教育(MHB
)研究会 10周年記念大会
大阪大学箕面キャンパス
8月 16日(金)
デモンストレーション
世界の新しい言語教育 (
1
8
) に対応した電子教材を含めた開発
0
)
連国際学校)
津田和男(0
1.新しい 2
1世紀の言語教育に対応した電子教材を含めた開発の動向:
世界の新しい B言語教育に対応した電子教材を含めた開発についてこの班Bの記
念大会で発表する。 B には近年日本の教育界も取り入れられる事になり、その世界
的な動向に付いて関心が持げもる所である。今回はその動向を現場からの報告という
形で発表するが、それと同時により教育現場の要求に対して答えるべき教材の研究と
教授法を発展させてきた。
『季節』シリーズは中学生・高校生対象の 4冊から構成されている日本語教科書で
ある。『季節』は生徒が日本語でしっかりコミュニケーションができるようになるこ
とを目的とするだけではなく、自律学習、問題解決、批判的思考の各能力、さらに行
動的、生離旬、かっ柔軟にグローバルな担会への参加を促すことも目的としている。
『季節』はアメリカの外国語教育における、ナショナノレ・スタンダード偽札制l
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)に準じ、 A
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B
)プログ、ラムに対応した、画期的な教科書でもあるつまり、このシリ
B
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c
a
l
ーズでは、プロジェクトを中心にしたカリキュラム設計で、あり、各プロジェクトの構
築による発展であり、様々なテキストスタイルの設定で学習者はオーディエンスの意
識的な発話行為を通じて自立的に課題を解決出来るわけである。そして、そのスカフ
オノレディングの設定である。
この教科書は従来の繍色シラパスによる文型積み上け型のカリキュラム設計とは違
い、概念化された各ユニットは学習者に目標と目的を自覚するように構成され、さら
にブ。ロジェクトを通じて学習の有意義な上達を促進するように構成されている。これ
はアメリカではパックワードデザインという形でカリキュラムの作り方のワークショ
ップカ漣んに行われて、標準化している。そのカリキュラムデ‘ザインは、まず、第一
ステージとして、恒久的な概念、を追求するために本欝怜質問を考える。第二ステー
ジはアセスメント・タスクである。これはこの章においてどのように耕市だけでなく、
自分たちも、参加者もチェックできるパーフォーマンス・タスクである。第三ステー
C
:それは、導入→構造釘応用→実践と連続
ジは導入を含めた構造と応用のステージt
こよって特働枕学習工程を形成されているo その工程を進むに連れ、
性のある関皆i
聞かれたプロジェクト・ベースのアクティピティーになる。そして、プロジェクトの
実践と評価が行われる。『季節』というシリーズ 1 『春一番』を獄均年に、シリーズ
2 『銀河』は 2
0
1
1年に、シリーズ 3 鰍祭』上(フィールド・テスト船は 2
0
1
3年
に刊行された。
2
. 『季節』シリーズの教材を横断的に考察すると:
『季節』の教材を上記の観なから横断的に考察すると、その導入部でそのチャフ。タ
ーの概念。喜一ステージの恒久概念〉がユニットの表紙に書かれている。次に、各チ
同
45-
2013年度母語・継承諾・パイリンガル教育( MHB)研究会 10周年記念大会
大阪大学箕面キャンパス
8月 16日(金)
デモンストレーション
ャプターの序論に目標:何を学習するか(コンテントスタンダーのインディケーター
にあたるもの)と、学習する事によって何が出来るようになるか(パフォーマンス・
アセスメントの遂行能力[叩 d
os
t
a
t
伺 mt
])とが書かれたリストが掲載されている。
第二ステージのアセスメント・タスク)提出さ
また、次の季節シアターで描かれ、 6
れたものと一緒に学習者と考えてみるといいところた基礎語葉のページでは悌二
ステージのアセスメント・タスクの実現にどのような基礎語業や基礎表現が必要約
を提示してある。次に、第三のステージの導入・構造・応用の章(従来の各課)では、
学習者に新しい語葉表現(文型、文法)、テクスト・スタイル(レトリック)を幾
つカ紹介し、導入の段階からインプット、インテイク、プロセッシング、そしてアウ
トプットをコンテクストに沿っているo 最後の実践の章ではここまで習ったもの全て
を用いた包括的なプロジェクトを謝子する。実践関皆でのプロジェクトはアセスメン
ト・タスクの完成なので、評価も出されるわけたそして、スカフォルテ、イングの完
成でもある。
3
. 『季節』シリーズの教材を縦断的に考察すると:
さて、『季節』シリーズの観点からは、縦断的に考察すると、『季節』第一巻『春一
番Jは、日本語学習を始めるにあたり必要な基礎を学べる f
G
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i
時 S
ほt
e
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J と「出
会いJと「気づき j というテーマの 2つのユニットで構成されている。この巻では多
くの情報を含んだ自己紹介が口頭と言謎ができること、日常会話の運用がしっかりで
きることが強調される。プロジェクトを通じ生徒の意思決定、開閉紙、批判的思考
の能力が高められる。
『季節J第二巻『銀河』は、『春一番』を学習した生徒が、初級中から初級上レベ
ルへの新子に必要なもの、また B ならば、倍加i
t
i
oの完全履修と動指の基礎構造
を、継承諾教育 (
Aレベルへの)入門編として学べるように、「振り返り J と「環境j
というテーマの 2つのユニットで構成されている。内容郵船こ基づいた各ユニットで
は、自律学習の促進テキストスタイルとオ∼ーディエンスの認識作文と読解のスキ
ル習得が5
繍されている。
『季節』第三巻防k
祭』は、『銀河』を学習した生徒が、初搬上から中級中レベル
への新子に必要なもので、、また Bならば、 S
Bの完全履修および田の文学をのぞいた
履修と継承諾教育 (
Aレベルへの)基礎編を学べるように、 f
多角的演劇腕点J と
「自己と他者の物語J というテーマの 2つのユニットで構成されている。内容重視に
基づ、いた各ユニットでは、基礎文法と応用繰り返しと中級の課題期良のための自律学
習の偲隼、テキストスタイルとオーディエンスの多様化の認識と聴解コメント作成と
伝記読解のスキル習得が強調されているo また、この巻から電子出版になる予定た
『季節』第四巻『初夢』は、防k
祭』を学習した生徒が、中級中から上級初レベル
への移行に必要なもので、、また B ならば、田の完全履修と Aレベルの基礎構造を学
べるように、「文学編Jと「新聞記事編(社会、科学を含む) Jというテーマの 2つの
・4
6
圃
2013年度母語・継承語・パイリンガル教育(MHB)研究会 1
0周年記念大会
大阪大学箕面キャンパス 8月 1
6日(金)
デモンストレーション
ユニットで構成され予定た最後に、電子化を迎えた今、真にインターナショナル発
信をウェッブ、サイトを通して行っていきたいと考えているo
4. 参考文献や障制に関する情報に関して:
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!で、各先
参考文献や発表のサンプル教材や新情報キ購入方法は l
生や生徒参加の情報の閲覧可能坤:/パ鶴岡叫d
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参考文献
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・47・
2013年度母語・継承諾・パイリンガル教育(MHB)研究会 10周年記念大会
大阪大学箕面キャンパス
8月 16日(金)
デモンストレーション
外国人児童生徒のための j
乱対話型アセスメント(DIA)
小林幸江 O
東京外国語大学)、伊東洋お郎(同),管長理恵(間)
楼井千穂伏阪大学),中島和子(トロント大学名誉教扮
本デモンストレーションの発表者 5名は、文書降}学省、の「外国人児童生徒の総合的
な学習支援事業Jの一環として、平成 22
∼24年度まで f
学校において利用可能な日
本語能力測定方法の開発」を行った。 2012年度の 8月の MHB大会でその途中筋晶
を発表した。その後、教育現揚でモニター、ヒアリングを繰り返し、その結果をもと
外国人児童生徒の総針句な学習支援事業外国
にさらに検討を重ね、 2013年 3月に f
S
l
,対話型アセスメント J (以下、 DIA: 融>
g
j
cl
a
I
噂噂
人児童生徒のための J
A録 湿nent
)として成果をまとめた。本研究チームは、今年度の MHB大会でその成
果の最終報告を行う。特に、 DIAの測定・評価を中心に、映像を用い、以下の要領
でデモンストレーションしたいと考えている。
1.l
l
.
Aについての全備糊
【
DIAの根拠とする理論・ねらい・特徴}
弁別的言語能力J 「毒腺ト学習言語
本研究は、子どもの言語能力を「会話の沸陽度J f
能力Jの 3つの側面(カミンズ 2
縦)から把握し、測逝去開発の基本としている。
DIAは、基本的には、日常会話はできるが、教科学習に閤難を感じている児童生
徒を対象としている。子どもの日本語力の判定は、日頃の観察からもある程度推測は
できるが、指導者個々人の主観的な判断によることが多し、 DIAは、共通の尺度で
評価できるように開発されたものである。
DIA を通して、子どもたちの言語能力を把握すると向時に、その結果を教科学習
支援につなげることをめざしている。 DIAは、「対話型Jを基本とする。それは、子
どもたちの言語運用力や思考力、学びの方法等は、母語、年齢、入国年齢、滞在年数
(四大要因)によって影響を受け多様で、あるために、従来型の爺嘩テストヰ集団テス
トでは子どもたちの本来のカを引き出すには限界があるからである。そこで、、一番早
く伸びる会話カを用い、そのカを引き出そうとするものである。
【
DLAの構成】
DIAは、〈はじめの一歩〉、 DIA告貯〉、 DIA (読む〉、 DIA (書く〉、 DIA 備、く〉
の 4つの言語技能からなり、次のような方法で、子どもの各技能の力を測る。
0 〈はじめの一歩〉:「導入会話J r
語集カチェック Jを最初に実施する。絵カー
ドによる語葉カチェックで、は母語力もチェックするとよい。
0 fDIA(話す) J:絵カードを使い、子どものレベルに合わせ、基礎会話・タスク
会話・認知会話の能力を測る。
0 fDIA(読む) J:レベル別テキストを使って、読書カを測る。
O「
DIA (書く) J:課題作文により、書くカを測る。
0「
DIA舗、く) J:教室活動・授業に関わる映像を使って、聴くカを測る。
-48・
2013年度母語・継承諾・パイリンガル教育(MHB)研究会 10周年記念大会
大阪大学箕面キャンパス 8月 16日(金)
デモンストレーション
また、教科学習言語能力は母語力との関係、が深いため、語葉カチェックそ労話を通
実践ガイドJ r
診断シート j
し、母語で、の状況を探る。各技能は、それぞれ「概要J r
「
J
S
L評価参照枠」からなる。その他、各技能で用いられる絵カードや読み物、映像
等は「割面キット Jとして巻末にまとめられている。
2
.l
l
.
Aのデモンストレーション
【
D
I
.
Aの測定】
必要な技能について、 f
実践ガイドj 移
籍 2章∼第 6章)に従い測定する。どの技
能を測定する料ま、子どもの日本語力に応じて適宣望獣する。実施にあたっては「対
話Jを爵見し、マンツーマン形式で行う。
【
D
I
.
Aの評価]
D
I
.
Aでは、子どものパフォーマンス(言語行動、言語運用能力)を評価の対象に
診断シート J、 f
J
S
L評価参照枠J、 fDlA実施レポート J
、
している。評価に際しては、 f
f
D
I
.
A採長表〈全体矧齢 j を用いる。子どもの日本語能力は、最糊句には f
J
S
L評価
参照枠J により 6つのステージで示されるo
「測定の記録と評価・個人指導言疎j 傍 7章)に従い、評価を実施する。
①実施した技能の f
診断シート Jにパフォーマンスのレベルを記録するo その結果
を、技能別可SL評価参照枠j に照らし合わせ項目ごとにステージを特定する。
② fDlA実施レポート Jに、実施した全ての技能の平均点を記録する。
③「DlA採点表〈全体開国) Jに、実施した技全ての技能の可SL評価参照枠J項目
別ステージを査線し、最後に、子どもの全体のステージを特定する。
子どものステージの判定はやさしいものではなし、 DlA を実施して得られた情報
は、あくまでも限られたもので、あり、子どもの現脚皆でのステージを推測したり予測
したりするものである。
以上、 DlAの測定と評価について、 P
円、映像等を使用しデモンストレーションし
たいと考えている。
今後、 D
I
.
A は、文科省のサイトにアップされ、より広い活用が期待されている。
なお、本研究チームは、 2013 年度に科研(基盤 C・一般)に採択された。新ヰ学習
の授業についていける日本語力の習得には長い時聞がかかるため、長期の研究計画が
必要となる。長い視点で、継続的研究を行っていきたいと考えている。それにより
D
I
.
A の妥当性の検証を行い、その精度・信頼度を高め更なる普及を図っていきたい。
今回の発表が、 MHB の会員の皆様から幅広くフィードパックを得られる良い機会と
なればと願っているo
参考文献
ジム・カミンズ儲脱)「学校における言語の多樹生ーすべての児童生徒が学校で成功するための支援叶
/
r
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曲 伽 伽 帥 血m正d
o
c(ダウンロード可飽
(中島和子・湯川笑子訳) w州 首 脳o
国
49・
2013年度母語・継承諾・パイリンガル教育( MHB)研究会 10周年記念大会
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8月 16日(金)
デモンストレーション
継承語文献データベース侃.
I
E
)一公開に向けて一
山本卓司(神戸大学大朝涜博士後期課樹、福川美沙(元トロント補習授業校)
田中順子(神戸大学大朝潟、森下淳也(神戸大学大学関
中島和子(トロント大学名誉教授)
激育は言語形成期における青少年の言語発達、人間形成に必要で、
継承語・継承文イt
あり、親子のコミュニケーションや帰属意識の強化につながる。しかし、研究対象と
して捉えた場合、零細な教育的営みそ守安育専門家の不在などから、文献の入手先が不
明である、またはばらばらで整理されていないのが現状である(田中他,笈ゆ;中島他,
2011~ そこで、、我々;3継承語文献を収集して整理した孫蹄語文献デL タベース
五
。DB)J を作成した。本発表では公開に向けて付加された機能について紹介する。
国 DBはこれまで我々が収集してき t
d
齢衣語文献が収められており、研究者のさま
ざまな分析目的に対応できるデータ構造を格納したデータベースである。通常、キー
ワードとなる検索語は文字列であり、検索語がマッチすると登録された文字列が返さ
れる。しかし、表象は異なるが問ーの対象を指す文字列が桐生する。このような同じ
指示対象を持つが表象は異なる文字列については抽象化して間ーのキーワードとし
て扱い検索結果を返すようにした。また、検索では入力時に候補を提示するインクリ
メンタルサーチをシステムに組み込んたま中島他。 2012~ 候補を提示することによっ
て、研究者は唆味なキーワードに対する選択ができると同時に、検索でのブレをなく
すことができる。
研究者がキーワードを入力する際の微少な違して区切りの違い、全角半角、
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人と別名を管理す
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者 一者
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図 1研究者テーブルと文献属性
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2013年度母語・継承諾・パイリンガル教育(MHB)研究会 10周年記念大会
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デモンストレーション
単数複数など芦土、検索では違う項目として判断される。そこで、団加では重要な
属性は値のリストを用意して、そこから値を選択できるように設計した。図 1のよう
に、一人の著者が複数の名前表象)を持つ場合、国DBでは、それら複数の表象の指
示対象ヒト)についての検索として結果を返すように設計した。また、複数の著者に
よる文献の場合は、各著者名とその}頓序が重要であるため、著者碩が確保されるよう
にテーブルを設計した。
本発表ではデモンストレーションをまじえて、多様な範壌に属する検索項目を使っ
た検索フ。ロセスを紹介するo また、検索項目の組み合わせから結果の一覧表示と詳細
表示に至るまでの操信樹霊を説明する。これにより、研究者の多様な検索ニーズi
こ本
データベースが応えられるものであることを示す。
参考文献
J
展子・森下淳也・中島和子〈淑功継承語教育文撤:データベースの構築第 1
5回公開シンポジウム人文
田中I
科学とデータベース発表論文集, 1
6
.
中島和子・回中!!慎子・森下淳也.
(
2
0
1
1
)継承諾教育文献データベースの構築ー中間報告ー母語・継承諾・バイ
リンガr,,~教育似間滞椀,第 7 号, 1・ZJ.
中島和子・森下淳也・田中順子(20
ゆ継承諾教育苅歓データベースのコンテンツ・内部精造・インタ}フェ
イスに関する諸問題第 5回 f
日本語教育とコンビュータj 国際会議長G劇仙拘加論文集, 1
4
.
51
・
圃
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デモンストレーション
ブルックリン日本語学園の実践言語間の転移を促進する週末継承日持霊プログラム
のカリキュラム・授業指導案・教材作成一
中野友子(ブルックリン日本語学園学嵐長)
1
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0
1
1年
:1
1月設立
ニューヨークブルックリンの子育てグループの強い要望で日本舗蹄語学校として
0
1
2
1
3年度は、同年中児組( 2クラス)、【B]年長児∼小 1組
(3クラス)、[C
】
開抗 2
小 2∼小 4年組( 1クラス)の計 5クラス、 75名の児童が在籍し週 1度土曜日の午前
中
( 3時間)、ニューヨーク市公立学校の教室を借用して授業を行っているo 児童の家
鰍で、家庭内言語は現地語である英語中心である。
庭は国際結婚、永住者家庭がほぼ 1
2
. マルチヱイジクラス(S
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,1
9
9
6
)
【
B
】は 2学年、[C
]は 3学年を一緒にしたマルティエイジクラス。互いに教えあ
い学びあう学習者コミュニティーを形成し、日本語をコミュニケーションの手段とし
て互いに交流しながら日本語を育てて行く環境づくりをねらいとしている。
3
. 深い学び・アイデンティティ・自律学習
本学園では中島和子トロント大学名誉教授のアドバイスのもと、学習知識を日本語
と現地語である英語で共有、認知面、学力、知的発達を促すようなカリキュラムを通
して、学園での学習経験が深い学びに繋がる事を目指している。そして、学習者であ
る児童が日本語や日本文化を自分自身のポジティブなアイデ、ンティティーとして身に
つけ、主体的に日本語で学ぶ事が自らの選択肢となり、自律した学習者に育てて行く
事をねらいとしている。
4
. 統合カリキュラム・テーマベース・家庭学習・プレゼンテーション
ニューヨークの州統一カリキュラム、文科省の指導要領、児童の発達コンティニュ
ウム(H
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,B
..
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2
0
0
1
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0
0
9
)を織り交ぜながら、テーマをベースとした統合カリキ
ュラムにそって授業を行っているo テーマから教科学習、教材、表現、体験活動へと
展開させ、授業の中で繰り返される語義表現が、聞く、続p、話す、書くといった
日本語の言語活動へと繋がる。テーマの選択には理解面で、の転移をねらい、現地校ニ
ューヨーク州カリキュラムの各学年で扱う教科内容に関連させている。オープンエン
ドでインターアクティブな家庭学習(宿題)は、家庭内に日本語を通して交流する機
会を設け日本語を育てる家庭での役割を喚起、意識づけることをねらいとしている。
また現地校のプレゼンテーションと関連させ、宿題の発表、学年末フ。レゼンテーショ
ンなど発表形式を多く取り入れ、マルティ言語、で職卒し、発表できる(話す)事が自
分の強みである事を自覚できるように、 2言語を使い分ける機会も取り入れている。
・5
2
圃
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デモンストレーション
5
. 幼児から始める漢字指導(善元, mη
【
A】からテーマに関連した漢字を、漢字の成り立ちから意味を瑚本文字を認識し、
十の画(画べえさん)を使って唱えて書く指導は子どもたちの興味、関心を育ててい
る。【B)「とりのくらしj のテーマでの十の酒べえさんを使った漢字を書く指導【C】
「命の不思議j のテーマでの体に関車した部首と併旦み合わせ漢字の指導を紹介するo
6
. クラス別授業方針と教材サンプルの提示
【
A】五感を通した体験学習、模倣甑メを授業に多く取り入れ、授業の中で子どもが
主体的に日本語の言葉とその意味を理解し、日本語で交流することをねらいとしてい
る。ここでは、体のテーマの中の「手j の実践例、読み関かせ教材「てとてとてとてj
(聞く)、手を使ってで、きること蜘齢、手猷激(伝承)、手相批しる体験を通して
感触を言葉で表現する(語葉話す)、自分の科目の中の「てJ (文字の認献と手の
売却惑表現の文(読む)を手ぶくろ絵本にして制作(工作)、自分だけのオリジナル本
を作ることで家庭でも反復学習(読む、話す)が起こる事をねらった教材を紹介をす
る
。
B
】日本語の技能の発達の差に対処したマルティレベルの対応によって学年餅目応
【
の学習内容を理解することをねらいとしている。ここでは、昔話「ももたろう」、「と
りJのテーマでの文字認識から読む事への新子をねらいとした教材の指導法(読む)、
σ
視覚、体験教材 長音の表記の学習、助詞を意識させた動きを伴うチャントー唱える
指導法(文法)、マルティレベルワーゲン}ト(書く)、学習内容瑚卒を深める視覚的
耕才、副読本(理勝、子どもの興味に繋げる調べ学習、実験、工保体験学習伽
識、理解〉を紹介する。
【
C】現雄校での学習で習得した知識に繋げることで興味関心を惹き付け、テーマか
ら新ヰ学習へ広げ学習語葉を増やしながら、調卒、文章表現へ紘メつける事をねらい
としている。ここでは、「木J、「命の不思議iのテーマでの、教材理解を助けるため
のマルティレベルアプローチ(話す、理勝、話し言葉から書き言葉を育てるための
指導(書く)、理解を深めるための実験、視覚教材(理節、相手を意識して読み、反
応を実感することで日本語十で読む楽しさ、音読の力を育てる、[A】との読み聞かせ
交流(読む)など、興味好奇心を束i
搬しつつ、言葉の四つの領域(訴す、聞く、読
む、書く)を総併匂こ伸ばすための取り組みを紹介する。
引用文獄
中島和子 1
明以イリンガ凡教育の方法ロ歳までに親と教師ができること Jアルク
0
1
2
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9
/
8講演「どうして、母語継承語が重要かィ匂 リテラルを育てるために父親と母親にでき
中島和子 2
る事『J
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)にほんごチャレンジ 3級ことばと漢字「漢明まおもしろ川アスク
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)企画:
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「国際パカロレア:国際基準として注目される
教育プログラムj
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2013年度母語・継承諾・パイリンガル教育(MHB
)研究会 10周年記念大会
大阪大学箕面キャンパス 8月 17日(土)
インターナショナル S
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G企画
国際パカロレア(1
8
)の概要と語学教育の新しい動き
津田和男 (国連国際学校)
国際パカロレア(鴎の全艇句システムを説明するにはこの紙面では難しすぎるの
で、ここでは B の言語教育の新しい動きについて皆さんにお伝えします。まず、 B
は 1
鰯年に真の国際教育を平和に向かつてどのように築き上げていくことを目的に
私が所属している国連国際学校も含めた 7校で設立されました。それはかなりの量と
質ともにテキストの読み込みと書き込みと口頭による発表が必要とされました。こ
れは言語の Aレベル(母語が日本語)でも Bレベル外国語でも必要で、ありまし
e
lessay (
E
E
)です。
た。それは現在でもこのことは同じであります。その象徴が郎副e
o
r
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s (日本語では八千
日本語でこれをとる生徒は A レベルでも B レベルでも 4削 w
字)が必要であります。 Aの文学コースならば、文学について、 Aの言語と文学ない
しBであれば、言語か文化か文学について書くことができます。かなりの思考能力と
書記に対する技能が必要です二これからも分かるように Bレベルの学生で、さえ、最終
加4
0
(
)WO!i
お(日本語では問字から側字)で 1
猷験では、質問に対する小論文を 2
時間半のうちに書き上げなくてはなりません。また、新しい学内書記載験でも 3
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e (日本語では側字から紛字プラス m字での理
由付け)が必要です。他の上級のレベルではもっと書かなくてはならないのですo
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>(デ、イプロマ) コースの全科目 6教科が最後の 12年生、 11年生で習得しな
) や
くてはならない規定があります。その上、先ほどの側側制 essay 紐
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)と呼時Lる社会奉仕が即時間必要です。 I
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Fの根
幹となる献とよばれる thooηofk
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e枚目識学ないし明鰍認識賠駒)な勉強
が課せられています。これらを通して全体的な教育をはかつていこうということです。
言語は第一言語と、第二言語が必須になっていますユそれに、数学系、自然科学系、
社会科学系、そして、 6番目は今までの 1-5番の科目をもう一つ加えるか芸静静ヰ自
の中から選ぶことができます二(言語をもう一つ付け加えることもできますウ。
さて、 B の新しい動きとは日本語を含めた言語の教育の中から見ていきたいと思
2言語レベル
います二まず、継承諾教育に対する対応です。 2012年まで B には N
という継承語を意識したプログラムは 1990年代から 20年間ありましたが、その
プログ、ラムが新しく第一言語の言語と文学のコースとして第一言語として取り上げら
れました。 N
2言語レベルは、ベルリンの壁の崩壊以降の世界経済のグローノ勺レ化l
こ
従い各言語で継承諾学習者が増産されるようになりました。とくにメジャーな言語で
その動きが激しくなりました。そして、その対応として N
2言語レベルが対応してき
たのですが、今回この A
'
2言語レベルは格上げされて新しく第一言語の言語と文学の
コースとして(クリテイカルシンキングを含めて)第一言語されました。なぜ、そう
なったのかということは、これからの継承諾教育にとっては重大な課題が突き付けら
れていると思われます。それは、第一に、入り口のアセスメントから出口のアセスメ
仰
型
・57・
2013年度母語・継承語・パイリンガノレ教育( MHB)研究会 10周年記念大会
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インターナショナル S
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G企画
ントに変わった事です。これは世耕句スタンダードムーブメントの動向と関係がある
と思います。特に最も新しいヨーロッピアンスタンダードが遂行能力にアセスメント
こなってきました。すなわち、継承
を移行させたことにより、一層その動きが明らかi
語学習者も外国語学習者も母語学習者も入り口では色々差異があるけれど、出口では
¥
N00訂A官 服T)によってランクされることになった
アセスメントは遂行能力差(α
t
2言語レベルのような入り口の
のです。 B もアセスメントですから、この点から、 f
アセスメントを考慮して系齢持容学習を意識したレベノレから、第一言語と第二言語と出
口のレベルで決定するような形になっていますo これは教育する立場からするとアセ
スメントのゴールがはっきりと決められているので、ある程度生徒の出口での言語遂
行能力を時間的成長を含めて学習者の設定をしておかなくてはならない事になりますユ
でも、簡単に言うと創レベルの複合段落レベル縄級)と段落レベル(上紛の差
という事になります二学習者が複合段落レベルを口頭でも書記のレベルでも充分に遂
行出来る能力が要請されているのです。次に、紙面の関係上、内容に関わるクリテイ
カルシンキングや B に関するものを w
w
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叫佐官や w
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.細川こ
掲載しておきますので、ご覧くださし、
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58・
2013年度母語・継承諾・パイリンガル教育(MHB)研究会 10周年記念大会
インターナショナル SIG企画
大阪大学箕面キャンパス 8月 17日(土)
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鵬制的,恥 1
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鵬側めの実践
大迫奈(圭江
(関西学院大阪インターナショナルスクーノレ)
1
. どういう教育が、 I
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l叫 J
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o国際教育といえるのか?
盈蜘凶町山I
富雄泊略国際的な視野をもっていること。国隣句にものごとが考えら
れること。国際意識が高いこと。 B の国際教育恵念の推進カになっている。
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悶 胸r
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蜘 減 問 地 血 法 丈O
国際句な視野でものごとが考えられ
る人を育てるとはどういうことか、 B の教育計画が自指すものを学習者像としてあ
らわしている。 B が確信している国際教育を具現化したもの。
2
. 世界の各 I
B校が 1
8の目指す匡際教育をしているかどうか、どうやってわかるのか?
R噂副nme 蜘蜘色刷戸~フ。ログラム基準と実践要紙プログラム共通およひな各
プログラムの実施基準(実恥必須項目)のリストがあり、これにそって実聡伏況を自
己査定する。また認可・審査時の耕面基準として使われる。文書は取〉のサイトで
公開されている。
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位E
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3
. カリキュラムは自分たちで作るのか?どんなガイドがあるのか?
pyp は、 L鍬略語~pyp同和1・Acurrialzm声明~台首抑制'imal]T4町royedl瓜m とい
うガイドに従って、各学校独自のカリキュラムを作投ずるo 各学年、各教科、各ユニ
ット(単元)関係線市のコラボレーションで、カリキュラムを作るo p
y
pを担当する
取町 (
P
y
p探究の
税制ワークショップに参加すること、コラボレーション、 pyp
単元用計画書)を使うことなどが義務づけられている。カリキュラムは常時作業中で、
部剣句あるいは全体的に毎年見直され変化してし、く。
他に各新ヰの学習範囲と r
J
民序(甑開討判盟問)があり、 6新ヰ中、理科、社鉾}は
年齢層に応じた大まかな到達目標が挙げられている。言語、数学、芸術、身体・社会・
y
j
l
j
ではなく概念抑留解の段階を表す連続体(倒蜘m)になっており、
個人教育は、年齢r
理解度が判断できる学習成果例が示されている。各文書には、教科の役割も示されて
いる。情縦割前妙情。α〉については、その役割が別の文書に記されている。
MYPは
、 A
1
Y
P
:Fromp叫お駒~取というガイドに従って、各学側虫自のカリキュ
ラムを作成する。 MYPに関わる教師は全員ワークショップの参加、ガイド及び MYP
P
加置の使用が義務付けられている。
他に 8
新ヰ(現在の教科名は、言語 A、言語 B、人文、科学、数学、郵育、体育、
テクノロジー)それぞれのガイドがあり、評価規準が定められている。どの耕ヰも各
教科のガイドに従ってユニットを作成し、 MYPの評価規準を使って成績評価をするo
ここ数年、 P
Y
P
,
M
Y
P
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P
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噂 斑n
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)に一貫性を持たせるための努力が行われて
0
1
4年より対直に変わる。これは百i
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T
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2013年度母語・継承語・パイリンガル教育(MHB)研究会 10周年記念大会
インターナショナノレ S
I
G企 画
大阪大学箕面キャンパス 8月 17日(土)
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探究の精神によって推進される、概念をベースにしたカリキュラム
と指導J といえるであろう。
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この探究サイクルを通して、概念、知識スキル(思考・柾会的・伝達・自己管理・リサ
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概念レベルの瑚ね保持され、その後の学習の基礎を形成する。
2次元モデルから 3次元モデ〉レハ新子する必要。量より質で、高沈思考が可能になる。
2次元モデ〉レでは、事実とスキルにフォーカスをおく o ゴールは内容をカバーするこ
とと、情報の分析射音記になる。
3次元モデルでは、概念や原理、一般化にフォーカスをおく。関連事実やスキルは、
ツールとして、教科内容や、教科領域を超えたテーマ (
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動しやすくなるように、使われる。
概念ベースの指導には、相乗的思考(伊溜伊お倣伯跡知識の住体的な活用あるい
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探究の単元Jのサンプル紹介(詳細は当日)
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0・
海外継承日本語 S
I
G企 画
「多様化する言語教育のニーズに対応する
一文部科学省の施策から−J
神代浩伐割劇学省、初等中等教育局国際教育課長)
指定質問者:湯川笑子(立制宮大物
友沢昭江(桃山積涜大物
司会・コーディネーター:カルダー淑子(プリンストン日本語学校)
・6
1・
2013年度母語・継承諾・パイリンガル教育(MHB)研究会 10周年記念大会
大阪大学箕面キャンパス 8月 17日(土)海外継承日本語 SIG企画
「国際教育j と言語教育
神代 1
告(対陣伴御海中等教育局国際教育課長)
文割劇学省、の国際教育課カ泡当する業務は( 1)海外子女教育( 2)帰国・外国人
児章生徒に対する教育( 3)国際理解教育( 4)外国語教育など多岐にわたるが、こ
れらは相互に開宴しており、それぞれの課題に対応しつつー榊りに推進すべきで、ある。
(1)掛子女教育
平成 24年現在、御トで小中学校の学齢段階にある子供の数は約 6万 7千人で、あり、
朝噸向にある。これに対し、的機育施設の数は全日制の日本人学校が 88校、土
曜日等を利用する補習授業校が 202校、私立在外教育施設が 9校である。
そもそも海外子女教育は我が国の主権の及ぱなし外国で行われることなので、日本
の法律の適用外である。しかし、日本国憲法の精神に沿い、少なくとも義務教育年齢
相当の子女に対しては、国内に近い教育が受けられるよう最大限の援助を行うべきと
の考え方に立ち、郊除伴省、から教育課程の認定キ教員派遣、義務教育教科書の無償
供与等、外務省から校舎(昔料や糊I
修繕費等の支援を行っているo
だが、近年アジア地域を中心に児童生徒数が増加しているにもかかわらず、派遣教
員数は年々減少しており、在外教育施設側の要望に応えきれていなし、
また、主に勝長の補習授業校で、制帝国予定の児童生徒と長期滞在・永住する児童生
徒との聞で教育ニーズが大きく異なる。特に後者に対しては母語支援の観点から「継
承諾教育j が求められている。しかし、これは文剖劇学省、の「海外子女教育政策Jと
外務省の「外国人に対する日本語教育政策j の間隙に陥る課題である。
ただ、本年 5月にまとめられた教育再生新子会議第三次提言の中では「日本人学校
等の的ト教育施設において、現地の子どもを積極的に受け・
N
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.
,
、日本語教育や日本文
化2
鶴卒の促進に努める。 J との考え方が示された。また、外務省の「海外における日
本語の普及促進に関する有識者懇談会j においても、継承諾教育のための体制整備に
関する国の施策の衡すを求める提言が出され、ようやく国も動き始めたところである。
(2)帰国・外国川尼室生徒に対する教育
平成 24年 5月現在公立学校に在籍する B本語が必要な外国人児童生徒数は約 2万
7千人、日本国籍を有する日本語指導が必要な児童生徒は約 6千人である。彼らに対
しては教員の力配、修学ガイドブックの商師、自治体例子う受入促進事業等への支援
等を行っているo
しかし、彼らに対する日本語指導については現行制度の下では教育課程に位置付け
られておらず、指導計画や学習評価の面で児童生徒の実態同芯じた体制が寸分整備さ
れていなし、ほか、放課後等に教育課程外の指導として実施しているため、当該児童生
徒への負担が大きいことが指摘されてきた。
このため、本年 5月「日本語指導が必要な児童生徒を対象とした指導の在り方に関
槻リの教育課程J
する検討会議j は、一定の要件を満たした日本語指導については f
ー6
3・
2013年度母語・継承諾・パイリンガル教育(MHB)研究会 10周年記念大会
8月 17日(土)大阪大学箕面キャンパス 海外継承日本語 S
I
G企画
の編成・実胞を認めることが必要との提言をまとめた。今後、学校教育法施行規則等
を改正し、平成 26年 4月より樹子できるよう準備を進めている。
その一方で、外国人児童生徒に対する母語の指導の扱いも課題である。現状では学
校外で肯搬住民が中心になって取り組んでいる事例はあるが、学校教育においてどの
ような対応が可能かについても、今後検討する必要がある。
(3)国際理解教育
国際理解教育については、平成元年の学習指導要領の改訂で基本方針のーっとして
掲げられて以樹新な聯財滑われてきた。平成 14年度に「総合的な学習の時間」
が
倉l
殿されて以降えこの時間を活用して国際理解教育を実指する場合が多川
しかし、学校により聴納容にばらつきがあるほか、 ESD、異文化理解教育等関
連する分野との整理が寸づ長なされていないことなどが課題として指摘されてきた。こ
のため、対附学省、では優れた実践事例を収集し、平成 20年に中学校・高等学校編
の事伊燥を作成自己布した。小学校編についても間もなく完成予定である。
(4)外国語教育
英語等の外国語教育については、臨時教育審議会の答申以降学習指導要領の磁了や
JETプログラムによる外国語指導助手の配置等様々な取組を行ってきた。しかし、
日本人の英語力不足については長年の懸案となっているo
第 2次安倍内閣発足以降、グローバル人材育成の観点から自由民主党の教育再生実
,等の一定以上の成績を大学の受験資格・卒業要件とする旨提
行本部の提言で TOEFl
案されたほか、政府の教育再生類子会議第三次提言においても、小学校の英語学習の
抜本的拡充等の提言が示された。
外国語教育の具体的な改善方策については現在検討中であるが、方向性として重要
なことは、⑪士会において期繋に使えるような実用的な英語力の育成を目標とするこ
と、②小中高を通じた系統的な英語教育の課程を編成・実指することである。
0 まとめに代えて∼今後の国際教育と言語教育について
平成 17年 8月「初等中等教育における国際教育推進検討会Jは f
国勝士会におい
て、地球的視野に立って、主体的に行動するために必要と考えられる態度能力の基礎
を育成するための教育j として「国際教育J という概念を打ち出し、海外子女教育、
帰国・外国人児童生徒に対する教育、国際理解教育、外国語教育を一体的に捉えて推
進する考え方を提案した。しかし、この概念は教育の現場で定着するに至っていない。
その原因の一つは各分野の関係者の間で連携が不足していることにあると考える。
グローバル化が急速に進展する祉会で生き抜くためには、国際教育の推進は喫緊の
課題である。その中で言語教育がどのような役割を果たし、海外子女教育等他の分野
とどう連携協力していくか、関係者間の真剣な議論を期待したし、
・64・
パネルセッション
「母語・継承語・バイリンガル教育研究の
軌跡と展望J
パネリスト
司会・全体総括
中 島 和 子 色 畳B研究会会長)
砂降腕日本語教育
カノレダー淑子(プリンストン日本語学校)
児への言語教育
国内の αD
ろうノ〈イリンガ〉レ教育
清田淳子(立制官大学)
佐々木倫子(桜美林大物
インターナショナルスクール
大山全代
G王国連国際学校・フオーダム大学博士課魁
バイリンガ〉レ育成にむけての萌芽的試み
湯川笑子(立命館大学)
圃
65-
2013年度母語・継承語・バイリンガル教育( MHB)研究会 10周年記念大会
8月 17日(土)大阪大学箕面キャンパス パネルセッション
パネルセッション(司会・全体総括)
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母語・継承語・パイリンガル教育研究の軌跡と展望J
中島和子細部研究会会長・トロント大学)
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)研究会は、 2
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名で始まり、 2
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年7
母語・継承諾・ノ切リンかレ教育舗I
月現在似沌の会員を擁するささやかな会である。本パネルで、は発足からの 1
0
年の軌
跡を振り返ると同時に、新しい会長のもとにつぎの寸年を迎えるに当たって、これか
らの展望と課題を明らかにしたい。振り返りは、以下のように 3つの領域に分けて行
い、今後のビジョンについては 5名の各ノミネリストの発表にゆだねる。
0
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3
3
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1
3
班也研究会の歩み 2
1
.M栂研究会の目的と対象領域
班B研究会の目標は、会則第 3条に明記しているように、 1
)研究活動の活性化 2
)実践
活動の質の向上、 3
)情報交換・情報発信およびリソースの収集の 3点である。診につ
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年にかけて班間基事および会員7
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名湖齢款語文献調
いて特記すべきことは, 2
査協力者として「継承諾文献データベース ,
(
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B
)Jの開発に寄与したことである。班也
の活動の対象はつぎの 5領域である。このうち5
)
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,2
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拝4
月に加えたもので、これで
マジョリティ・マイノリティを問わず、また年少者・成人を問わず、さまざまな形態
の複数言語・育成が措Bの対象領域となった。
1)先住、定住、新来児童生徒の母語・系糠語教育
2) 日本人・日系児童生徒の継承諾としての日本語教育
3)ろう児・難聴児のためのパイリンガル教育
4)海外・帰国児童生徒教育、国際学校・外国人学校Y
E
童生徒教育、その他各種
イマージョン教育
5)バイリンガル育成を目指した各種言語教育
MHB
会員数(2
003・
2
.会員数の推移と会員の特徴
J
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推移は
初年度からこれまで、の会員数の年期I
右のグラフに示す通りである。
2
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降年間約s
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名前後の審恰で右
肩上がり' QI~質調に伸びている。会員の鞘教は、海
外在住会員数が30%
近く、その国の数が3
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及ぶことであろう。園内在住会員を加えると,海外
にルーツを持つ会員が4
0
o
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。近くになる。会の組織
は会長,副会長,事務局長各 1名を含めた16
名の理事
によって成り立ち、理事会によって会が運営され
ている。ちなみに理事の 3割( 6名)が被桝在住会
員である。
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67-
2013)
700
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2013年度母語・継承諾・パイリンガル教育(MHB)研究会 10周年記念大会
8月 1
7日(土)大阪大学箕面キャンパス パネルセッション
a 年次大会・紀要の発行・分科会活動ほか
年間の主な活動は年次大会の開催と紀要の発行である。加忘年に倉i
刑号,来年度は1
0
周年記念号を発刊する予定である。ちなみに倉l
刑号の前にプレ倉l
刑号御池)を配布した
0
1
鮮に改めて増補復刻版として出版した。措蹴要は2
0
1
2
年にI
潤を麟尋、掲載論
が
、 2
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i(学術情報ナピゲータ)上で検索可能になったo 分科会活動は、 2
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年に f
海外
文がC
継承日本語部会Jと「インターナショナノレスクーノ川カ溌足、今後「継承諮:
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Jや「継
承語学習者データベースJなど、会員が希望する分科会を菊散する予定である。
研究領域の広がり
0
年間の研究領域の変化について、 3点取り上げて簡単に触れておきたし、
ここ 1
1)米国における継承語研究の興隆
9
.
1
1同時多発テロ事件(加治)以降、即戦力のある継承諾学習者が注目され、継承諾
話者が 4
7
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0万人と推定された(2
0
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3
)。主に高校生・大学生を対象とした継承語研究
が言語学、応用言語学、 第二言語習得で盛んになり、 2
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聞 脱 臼 舵 仰 宜R閉ま国際会議を開催、臼宜主貧rA
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泊想通s
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)は継承語プログラムのデータベースを構築している。
2)継承諾の定義の広がり
従来の祖会言語学伝競点と教育的観点に基づく継承諾の定義に加えて、言語物句
観点,生態学的観点からも継承諾が定義されるようになった。
》 社会言語勃端点植郎自言語、先住民言語、移住者言語(F
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生態勃端点国際結婚家庭児や国際養子鱗脱などが自らその言語を自
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&輸事湖沼)
分の継承語と認めた場合。加蜘g
教育的観点子どもの情緒安定、アイデ、ンティティ形成現地語習得の土台
となる親子のコミュニケーションツールとしての継承諾の教育的な意義付け
V
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テリンか}ズムヘ
お バイリンおリズムからパイ/マJ
新しい動向として、 2言語の関係の研究から複数言語関の関係の研究へと新子、
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)、転移の人為的促進
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3
)などに関する研究が盛んになってきている。
日本の母語・継承諾・ノミイリンガル教育の課題
日本を「継承語の墓場j にしないように、今後の課題は、 1
)保護者や教育関係者へ
の啓蒙活動、.2
)データに基づいた質の高い母語・継承諾・パイ/マルチリンガル教育研
究の奨励、 3
)継承語教師の研修と資格授与を 3本柱として、国益につながる豊かな言語
資源の倉リ造に向けて、長期制見野に立った言語政策の構築に寄与することである。
-68
圃
2013年度母語・継承諾・パイリンガル教育(MHB)研究会 10周年記念大会
8月 17日(土)大阪大学箕面キャンパス パネルセッション
海外継承日本語教育
カルダ二一淑子(プリンストン日本語学校)
海外継承日本語教育を考えるにあたっては、戦前の渡航者と戦後に渡航した新二世
の双方に眼を向ける必要があるが、 M協 の 創 立 10周年にあたり、ここで国紗ト会
員の多くを擁する戦後渡蹴且の軌跡を概観し、それを基点にして戦前渡耐且と併勝を
の問題をはじめとする今後の課題を考えたし、。
戦後渡来の在外日本人が次世代の日本語教育のよりどころとしたのは帰国生を主対
象とする各地の補習校相周末学校だが、その結果、在住地に永住予定の子どもの母語
保持にも国内準拠の国語教育を唯一の指針とする傾向は現場の親そ場師の間に避けが
たかった。 MHBが果たした最大の役割は、こうした現場こパイリンかレ・マルチリ
ンガルの概念を提示し、子どもの言語発達を複言語・複文化の榊且で捉える視長を拡
げたことだろう。このような視点を基に、生徒の認知力と言語力の関係や、アイデン
ティティーの形成をも視野に対もた継承諾学習者のためのカリキュラムが少しずつ試
作されるようになった。海外で子どもの継承諾教育にあたる者は専門家とは限らず、
母語集団の有志であることが多いが、このような継承日本語教育の現場に研究者の視
点から指針を示し,評価のか法を提示したのが則Bであり、これを核に各地の耕市
を結ぶネットワークが作られ、従来の国内準拠一辺倒を離れた週末の学校も開かれる
ようになった。最近の補習校・週末学校の梯市を対象とする調査1は、世界各地で孤
軍奮闘しながら情報を求める現場が今なお多いことを示しているが、そこに一定の指
標を提供し続けたのが M田で、あった。
以上のような成果を踏まえて在外における継承日本語教育の今後を考えると、いく
つかの課題も浮かんで、くる。一つは世代間のつながりの問題であり、教授法や言語力
調査において、南米諸国やアメリカに在住する戦前からの日系人と戦後の渡航者を共
通 の 桝i
l
.
みで捉える試みの少ないことがあげられる。この背景には戦前と戦後の渡航
者の次世代を同じ教育機関に共存させることの難しさがあり、さらに双方の世代が体
験した歴史の違いも横たわっているo 一方、時系列に加えて、在住地との関車という
視長で考えた場合には、継承日本語教育とそれを包む現地括会の言語教育政策のつな
がりの問題が浮かんでくる。継承語教育にあたる者は、学校運営においても教授法に
おいても在住地の言語教育政策の一環として自らの活動を捉える必要があるが、従来
の補習校側路日本語学校の現場にこの視点は少なく、今後の課題となる。一方、横
のつながりという点では日本国内における継承語教育との関連もあげられる。国内の
外国人児童生徒の母語支援と海外継承日本語教育はその根底において共通するものが
多く、双方が協力して教授法や言語政策の情報交換を行うことは互いに有益だと考え
られるが、現状では大きな進展をみておらず、これも今後の課題に残されている。過
、
去 10年で得たものを基盤に、いっそう多角的な視長で臨むことにより、継承諾教育
の新しい発展を期待したL
tMHB を母体とする北米補習校チームが 2D10-12 年に糾7て実施したオンライン調査で、 ~t;,長・アジア. HJ・
ォ、ース
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7名が巨熔を寄せた。
トラリアの補習校・週宋学校教師 1
開
69-
2013年度母語・継承語・パイリンガル教育( MHB)研究会 10周年記念大会
8月 17日(土)大阪大学箕面キャンパス
パネルセッション
国内の C
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D児への言語教育
清田淳子(立制官大学)
材高では、日本国内に住む ω 児(印l
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砂 凶 事 由t
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府間 α
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m、文化的言
語的に多様な子どもたち)の言語教育について、その変遷を子どもたちの母語と日本
語に注目しながらたどり、子どもの二言語保持の観長から今後の展望を示七
1
. 日本圏内に住む ω児を対象とした雷撤育の変遷
年代
1
債指
∼
1
筑抱
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‘
陶
駒
,
1
寝泊
前半
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言語教育の内容
子どもの母語・継承語を視野に対抗取り組み
・帰国子女のパイリンガF
暗色カの保持
*主に英語力の保持
− 日本語力、 教
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学
指
習
導
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樹
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舌
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応指導
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例年代∼
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{インドシナ難民JI
中国帰国者j の子ども
・日本て/学校で生活を送るための日本語指導 ・インドシナ難民の子どもの母語裏失・母語教育・継承諾教育
−学校自活〈の海む
・中国帰国者 3世 4世へ¢継承語教育
日本語を日本語で教える取り組み
「帰国子女lの教育問題の顕在化
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−外国人児童生徒の日本語指導を f
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(中島、加お)
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D児のニ言語発達をめざすことばの教育に向けて
子どもの母語を教科学習場面で取り入れることについては、公的な支援制度が
徐々に整備されてきたものの、母語が「日本語ができるようになるまでの橋渡しj
にとどまるのではなく、母語そのもののカを育てるための制度にしていく。
母語支援者の確保:留学生に加えて、地域の衛生的なリソースである定住者そ親、
さらには「元JαD児の参加を促し、支援者として育てていくための体制を作る0
.母語保持への意識付け:「なぜ母語を学ぶのか、使うのかJについて、発達段階に
応じた働きかけの工夫を蓄積する。さらに、高校や大学進学後も自覚的に母語を
学ひ続けるケースに学ぶ。
−二言語不寸分の子どもへの対広
・日本生まれの子どもそ幼少時に来日した子どもへの母藷・継私宅教育0
.帰国後を見据えた言語教育。
−受け・
A
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側である日本人児童生徒が、 ω 児の日本語学習や母繭呆持にどのよう
に関わることができるのかの追免
圃
70・
2013年度母語・継承語・パイリンガル教育(MHB)研究会 10周年記念大会
8月 17日(土)大阪大学箕面キャンパス パネルセッション
パイリンガルろう教育と腸包研究会
佐々木倫子(桜美林大学大朝期
1
. MHB研究会におけるろう教育研究領域の活動
以下に主だった活動とその成果を挙げる。
• 2004年 1
1月 第 5回研究会「聾・難聴児教育を考えるための基礎知識聾・難聴
児の言語力j
武居渡(金沢大学)氏の“手話”の複雑さと文字化の難しさに関する
情報提供、池顔一浩(広島聾学校)氏の聴覚障害児の言語能力の育成例と課題の情報
提供をもとに基礎知識を共有。
•2
鰯 年 6月 第 9回穆開会「続・ダブルリミテッド/ー噸句セミリンガr
;
i
現象を
考えるージム・カミンズ教授に訊く−J 外国人児童生徒やろう児の言語・学力問題
に焦点を当て,ジム・カミンズ教授を迎えて,理論面,政策面,実践面にわたって
質問、知見を深める。=今『ろう者から見た「多文化共生J~ (
2
0
1
2
)に言及。
•2
0
0
7年 2月・ 3月 ろう教育学習会 f
基礎文献を読む会j
釧 c
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(
2
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>
6
) A品MCeSin傑泊奪回想時~Develo開問lt:ofDeaf伽陥en を採りあげる。=今
『
MHB研究』第 4号
{2卿)書評に概要掲軌
大会の研究発表も伽田研究』誌掲載も 2本と数が限られており、発展途上の領域
と言える。
2
. 今後のパイリンガ〉レろう教育の展開
移住者がもたらすマイノリティ言語の存在、社会における多言語状況の認識が記段r
につれ、手話とその話者であるろう者の認識も、進んでいる。日本在住のろう児にと
って、日本手話と書記日本語によるパイリンガ〉レろう教育が望ましいことは疑う余地
聴覚障害J
、f
手話j、 f
ろう教育Jの内実の複雑さは、マイノリテ
がな凡しかし、 f
ィ言語繕計三直面する困難の究極の状況を示しているとも言える。一方、近年加わっ
た、補聴器・人工内耳手術の普及、出生前診断僕憾の原因侯補遺伝子の角斬)など
は、移住者には見られない事象である。やがてはろうコミュニティの縮小、手話の消
滅につながる可能性が示唆されるが、現状での、ろう児を難聴児に作りかえ、その言
語を本来音声言語である日本語のみに制限する方向は、重度の先天的な\聴覚障害をも
って生まれてきた子どもにはきわめて厳しいものがあるo 複雑な現状において、
;
i
教育関係者の働きはこれまで以上に求めら
MHB研究会をはじめとするパイリンガr
れている。
・7
1・
2013年度母語・継承諾・パイリンガル教育(MHB)研究会 10周年記念大会
8月 17日(土)大阪大学箕面キャンパス
パネノレセッション
インターナショナル・スクール
大山全代侃国連国際学校・フオーダム大学博士課紛
1
. この1
咋でのインターナショナル・スクールを取り巻く環境の変化
(1)従来型インターナショナル・スクールの需要のさらなる増加
グローノ〈ノレ化により、国際ビジネスに携わる人たちの子供向伴での移動や国際結婚
S
)の需要も
家庭が増加しており、それに伴いインターナショナル・スクール(以下、 I
増加している。 19'2~手に世界で最初に設立された隠で、あるジュネーブ・インターナショ
ナル・スクールも拡大を続け、笈凶年時点で1
0
0
.
以上の国籍を持つ1
3
.
6
0
0
人の生徒が在籍
しており、世界最大規模となっている。
(2)特定の国の在外校のインターナショナル・スクール化
グローバル化を背景に、自国民の育成が目的のブリティシュ・スクールやアメリカ
ン・スクールまた宗教教育が目的のミッション・スクールなどが、多国籍、多言語の
移動する子供たちを受け入れ事実上隠の機能を果たすようになってきた。また、アジア
S
が菊敵されている。
地域で、グローノ〈ノレに活躍できる人材を育成することを目的としたI
(3)公立校での国際的カリキュラム (
1
8
)の採用
ある特定の国に特化しない国際基準のカリキュラムを通して教育を行い、国際的に
通用する大学入学資格を付与される国際ノ〈カロレア・ディプロマ・プログラムO
日JP
)
を
、
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以外の学校で採用するケースが増加してきた。日本でも文審隣ヰ学省、は2
0
1
2
年度からモ
デル校を税対旨定し、実施が開始された。また、デュアル・ディプロマ・プログラムを
2
0
1
0
年にほ∞校に埠初日させる予定である。
導入し.
2
. 今後の掛£・インターナショナル・スクール部会での課題と展望
ぉ分野での、特に日本語に関する母語・継承諾・パイリンガルの研究は非常に少
ないためプログラムの効果と生徒の実態がつかめていなし、。また、 S間のネットワ
ークがなく、教材・教授法・評価について現場の教員の知識や経験が乏しい場合、そ
れを支援する体制も希薄なのが現状である。そのため実態調査・研究をベースに教育
0
1
2年に M也研究会に I
S部
の改善・向上が必要である。そのような問題意識の中、 2
会を発足させた。
国内と国外のインターナショナル校および関心がある人々を結ぶネットワーク作り
を進め、実践活動の質の向上と、研究活動の活性化を目指している。
ー7
2・
2013年度母語・継承語・パイリンガル教育( MHB)研究会 10周年記念大会
8月 17日(土)大阪大学箕面キャンパス
パネルセッション
パイリンガル育成にむけての萌芽的試み
湯川笑子(立命館大学)
日本語母諮在者の英語教育を中心に、パイリンガル育成にむけての萌芽的試みに関
蛾年に改訂された学習指導要領で、外国語教育がそれま
する務伏をまとめた凡 1
での教養路線からはっきりと運用能力育成に舵をきって以除学校教育で育てている
外国語能力を、日本語に加えてファンクショナル(その言語で各自の目的のために機
能する)なものにするための努力がいくつか見うけられる。
0年間で、広く注目を浴びてきたのは小学校での英語教育であるo
まず、過去 2
高々小学校期に合計 7
0時間が必須になっただけであることから、少なくとも現時点
では、大きくその後の言語能力面に影響を及ぼすようなものではないが、うまく教え
れば、英語を使ってみたという体験と、何がしかの英語に慨もたため中学校で英語を
阪トとした授業がやりやすい素地が形成されるという効県は生み出せることが分かつ
ている。
大学では、引ゆ年に英語のみで学位を取得できるプログラムなどを含むプロジェ
クトに対し 5年間補助金を出すという、「国際科拠点整備事業J (いわゆる G30
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3大戦準献された。
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1年には、日中韓の三カ国で合同して教育し学位を認定する「印刷S
引き続き 2
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aパイロット事業j を含む「世界展開力強化事業j
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に計 2
5件が採択された。また、設立以衆すべてを英語で行っている国際教養大学や、
学生の半数が国際学生で占めるアジア太平洋大学の試みもある。打1
校有ると言われ
る大学の中でのあまりに「萌芽j 的な試みであるが、どれも最近出現した先進的試み
である。
高等学校部門では、 f
スーパー・イングリッシュ・ハイスクールJ (いわゆる SEL
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)が英語教育の先進事例の模索のために公募され、 2
0
0
2年 か ら 却7年まで選出さ
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9校が参加した。(「国立教育政策研
れ
、 l件の申請につき 3カ年の研究事業に述べ 1
究所スーパー・イングリッシュ・ランク丸一ジ・ハイスクール(S
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)事業の検証に
関する報告書jh
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://www. 凶ぽ・郎 jp/05_.ker師四ika/凶f-t官町t/hZ3;':初切~rt.pelf
参照)。この事業に参加した学校は、それぞれに望ましい英語教育の方法を開発し、
日本全国の学校に、外国語習得や教授法の理論にかなった方法が日本の学校失語教育
のコンテクストでも一定実現できることを知らしめる大きな役割を果たした。少子化
と大学入試制度の多用化で、従来型の受験勉強をノミイパスできる受験者も増えているo
この現象と、上記の動きとの相乗効果により、中等教育の成果として英語で機能可能
な人口が少しずつ高校や大学に出現しているというのは、大学教員としての近頃の私
の実感でもある。
・73・
関係者一覧
主催:母語・継承語・ノ吋リンガF
J
i
教育(MHB
)研究会
共催:大阪大学大朝境言語文化研究科
MHB研究会理事
中島和子(会長) 湯川笑子(MHB研究会事務局)
J
駒大山金代小津伊久美カルダー淑子清田淳子模井千穂
(以下五十音I
佐々木倫子朱桂栄鈴木庸子ダグラス昌子津田和男友沢昭江原瑞穂
真向尉時子宮崎幸江
大会新子委員会
真樹関子(大阪大学大学院言語文化研究科教関
友沢昭江(桃山明涜大学国際教養学部激授)
清水政明(大阪大物に学院言語文化研究仰能樹受)
棲井千穂(大阪大学大学院言語文化穆移静同本学術振興会特慰問椀員)
阪と彩子(大阪大学非常勤離市、大阪大学男女共同参画推進オフィス支援研究員)
学生スタップ
孫成志伏阪大学大朝涜言語文イ獅究科博士後期課鶴
藤原京香(大阪大学大輪文学研捌博士後期課程)
藩寧(大阪大学大学院言語文化研究科博士後期課掛
新谷知佳、天野景子、高婿、笠井陽介、榎原議訪日
(大阪大学大学院言語文化研究科博士前期課鶴
安原凍(大朝淀言語文化研究科研究生)
鄭ケイ、金素春、ペクスジョン、中村ちひろ、木寺由美、久保亜樹、石田絵美
(大阪大学外国語学部日本語専攻)
・7
4
圃
2013年度母語・継承諾・パイリンガソレ教育(MHB
)研究会 10周年記念大会予稿集
発行
編集
発行者
2013年 8月 16日
2013年度 MHB研究会 10周特捻大会実行委員会
母語・継承諾・パイリンガル教育(MHB
)研究会記念大会事務局
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相叫b
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大阪府箕面市粟生関谷東 8-1-1
大阪大学大学院言語文イ倒静十日本語日本文イ鴎吸期繍子研究室内
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