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よさこい鳴子踊り進化論 (4): 100 回大会への序曲

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よさこい鳴子踊り進化論 (4): 100 回大会への序曲
Kobe University Repository : Kernel
Title
よさこい鳴子踊り進化論(4) : 100回大会への序曲(The
Evolution of "Yosakoi Naruko Dance" (4) in Kochi, Japan :
Overture to the Centennial Anniversary Festival)
Author(s)
岩井, 正浩
Citation
神戸大学発達科学部研究紀要,12(2):279-296
Issue date
2005-02
Resource Type
Departmental Bulletin Paper / 紀要論文
Resource Version
publisher
DOI
URL
http://www.lib.kobe-u.ac.jp/handle_kernel/81000606
Create Date: 2017-04-01
(
2
7
9)
神戸大学発達科学部研究紀要
第1
2巻第 2号 2
0
0
5
よさこい鳴子踊 り進化論 (
4
):1
0
0回大会への序 曲
岩
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1. よ さこい祭 り成立の奇跡
2003年、高知 よさこい祭 りは5
0年 という歴史 を達成 した。新 しい都市の祭 り、 しか も神事性 を伴 わ
ない祭 りが半世紀継続 ・進化 して きたことは驚嘆に値する。1
95
4年 に誕生 した祭 りは参加団体数21
、
参加人数750名 とい う規模であった。高知商工会議所発行の 『よさこい祭 り50年』 にはその経緯が次
のように語 られている。
p.1
0)
高知市全体が盛 り上がるような祭 りを立ち上げられないか-。早 くなんとか したい- (
当時の高知市担当部門の責任者である広松亀男経済部長 (
のち助役、市議)は 「
関係者の思い出」
(
『よさこい祭 り20年史』
)の中で語 っている。 (
以下、第 1章での引用 は 『よさこい祭 り20年史』 に
よる)
南国博 (
註 :1
950年)の頃は高知市 にもようや く復興の きざしがみえ、都市計画 も軌道に乗 り始
めたがバ ラック住 まいや同居家族が多 く、市民の生活は末だ余裕 もうるおい もなかった。 (
中略)
南国博 は特にテーマ ・ソングをつ くらず、民謡 よさこい節 に従来のお座敷踊 りか ら脱皮 して、阿
波踊 りやおけさ踊 りのように大衆 を対象 とした、素人にも簡単 にな じめる踊 りを振 り付 けて売 り
出すことになった。 この踊 りは花柳、若柳、藤間、坂東、山村の 日本舞踊五流派によって振 り付
*音楽表現論講座
(
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霊宝 )
(
2
8
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)
神戸大学発達科学部研究紀要 第1
2
巻第 2号
け られ、今 日広 くよさこい踊 りとして普及 しているものである。 (
中略) 昔か ら高知の夏 は夏枯
れ現象 とい うものがあ って、商店街 には閑古鳥が鳴 くと言 われて きた。南国博以来高知商土会議
所 を中心 に県、市 はこの夏枯れ防止 に真剣 に取 り組んで きたが、なかなか妙案は浮かんでこなかっ
た。ち ょうどその頃昭和 2
7年 に徳島の池 田町か ら、 ようや く各方面 に知 られて きたよさこい踊 り
の紹介 をかねて、阿波踊 りに参加 を要請 された。 この遠征 は踊 りの本場である徳島で、阿波踊 り
にもまさる もの として大歓迎 を受け、 よさこい踊 りがお座敷か ら街頭 に進出 して も、十分成功す
るとい う自信 を関係者 に植 え付 けた。′
(
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p.
1
5
7
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5
8)
よさこい鳴子踊 り成立 の重要 な要因が、隣県の阿波踊 りであ り、 よさこい祭 りの最 もキー となる街
頭パ レー ドとい う方式が立案 された時点で もあった。道路使用 とい う祭 りは、様 々な課題 をクリアー
しなければならない。高知市 もその例 にもれなかった。ただ徳島の場合は、市民か ら明快 な答 えが返 っ
て きた。それは 「
警察や、道路交通法がで きる以前か ら踊 っていた」 とい うものであった。それ に対
して新 しい都市の祭 りは、 これ らの成立後のことであったのだ。広松氏 はさらに続 けている。
翌2
9年 い よい よ会議所 は関係機 関 とともに夏枯 れ対策 として、8月1
0日、市民の健康 を記念す る
い節で踊 りあかす ことに した。その出 し物 となる
市民祭 を行 ない、2日間客寄せ を含めて よさこr
よさこい に付 いては、南 国博 で制作 された もの より更 に魅力のある、黒潮の国柄 にふ さわ しい豪
壮 な ものを新作 す ることに決めた。そのいっさいの構想 を-任 された作 曲家武政英策氏 は、多年、
氏の意 中にあ った鳴子 を取 り入れ歌詞 と共 に作 曲を完了 しよさこい鳴子踊 りとして発表、五流派
の振 り付 けによって今 日の ものの母体が生 まれた。(
p.
1
5
8)
これが よさこい鳴子踊 り成立 の顛末である。「
踊 りあかす ことに した」 は、高知県民 ・市民の心意
気 を代表 した ものであることに違 いない。 また 「
黒潮の国柄 にふ さわ しい」 は、黒潮の民 としての意
識が新 しい都市の祭 りの基底 に流れることとなったのである。
さて、すべ てを依頼 された武政氏 は 「
鳴子踊 りの誕生」 について次 にように述べ ている。
9年の こ と、高知商工会議所観光部会の浜 口八郎 さんが 「
実 はJ市民の健康祈願祭 に、 なに
昭和 2
か踊 りの ような もの をや りたいのだが、民衆 にヒッ トするよう.
な ものを考 えてみてほ しい」 との
訪問 をうけたのが、梅雨 も明 けた6月2
5日である。「
祭 りは8月1
0,11日と決 まったので、7月1日
か ら練習 を始めん と間に合 わん。 ひとつ隣の阿波踊 りにまけんようなものを、歌詞 も曲もいっさ
いお まさんが考 え とうせ」 (
p.
1
5
9)
いっさいを武政氏 に丸投 げ した瞬 間であった。当時、武政氏 は高知県のわ らべ うたや民謡蒐集 をも
とに、様 々な作 品 を作 り出 していた。 これ らについては武政氏が 自著 『
歌あ りてこそ』 (
高知新 聞夕
刊1
97
9年4月21日∼1
9
8
2年4月2
4日 1
45回連載)の中で楽譜 を交 えなが ら語 っている。その武政氏は
≪よさこい鳴子踊 り≫の制作過程 について次のように述べ ている。
その晩か ら、 きっそ く制作 に取 りかかった。伝統ある阿波踊 りに対抗するには素手ではだめだ-、
思 い付 いたのが鳴子。 「
年 にお米が二度 とれる土佐 において、何 かや る と言 えば、鳴子 は最高の
圧巻 だ。 これな ら阿波踊 りに対抗で きる」。次 はリズムである。鳴子 を手 に しば らく振 ってみた。
阿波踊 りは単純 なデモ ンス トレーシ ョンにす ぎない。それなら、 こち らはメーデーのジグザ グ行
進でい こう。 ジグザ グ行進 に鳴子 を入れるには どうすれば よいから考 え られるのは行進の時 に直
線 に打つ ことと、曲線 的 にまわす ことの組み合わせであった。(
p
p.
1
5
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0)
今 日、全 国2
2
0箇所 (
推定)以上で踊 られている 「よさこい系」祭 りの基本 は、 この時 に武政氏が
考案 した ものであ り、その考案 の斬新性 ・有効性が半世紀の進化 と伝播 に貢献 したのである。歌詞 に
ついて武政氏 は、
当時、研 究 を進めていた 「
土佐 わ らべ歌」 に 「
高知の城下へ来てみた ら、 じんば もぽんば も、み
な年寄 り」 とい う文句があった。 また 「
郵便 さん走 りゃんせ」の中に 「
いだてん飛脚だ、 ヨッチ ョ
-
50 -
(
2
81
)
4):1
0
0回大会への序曲
よさこい鳴子踊 り進化論 (
レヨ」 とい うのがある。私 は、 この ヨツチ ョレの言葉が楽 しくてたまらない。L
また、 よさこい祭
りとい うか らには、昔か ら伝 わる 「よさこい節」 も入れた方が よいだろう。以前 に私の作 った歌
に 「ヨイヤサ ノサ ノ・
-」 とい う、"
ハヤシ'
.
'があった。 これ も使 った ら-。 (
p.
1
60)
この曲 と歌詞 に対 し、様 々な人たちか ら 「なんで こんな下品な歌 を作 ったのか」 とい う批判 も受 け
ている。 しか し武政氏 は 「
歌詞 はどう変 えて もらって もケ ッコウ」 と流 し、郷土芸能の意味 について
次の ように述べている。
郷土芸能は民衆の心の躍動である。誰の誰べ えが作 ったかわか らない ものが、忘れ られた り、 ま
ちが った りしな が ら、 しだいに角が とれシンプル化 してい くものである。要は、民衆の心の中に
受け入れ られるか どうかが問題で、 よさこい鳴子踊 りに して も、時代や人によって変わって きた
p.1
60)
し、 これか らもどんなに変わっていって もか まわない と思 っている。 (
よさこい鳴子踊 りの歌詞 と曲は、今 日まで<正調 >とともにア レンジされた歌が よさこい祭 りの必
須の条件 として生 き続 け、進化 を続 けているのである。
よさこい鳴子踊 りの 4つの構成要素の一つである踊 りについて、浜 口八郎氏 は 「
踊 りと共 に2
0
年」
の中で次の ように述べ ている。
2
0
年前、 この踊 りの誕生 は難産であった。 「
要は街頭踊 りであるか ら、回った り、 さが った りし
たのでは具合が悪い。前進、前進・
・
・
」 と再三再四注文 をつけるが、師匠 さんたちの振 り付 けは と
もすれば見て優雅 な舞台踊 りになって しまって前へ進 まない。なにせ、期 間がないので一回 目は
しかたがない、 と手 を打 ったのが 「
三歩進 んで、 くる りと回って、-歩 きが ってチ ョン」 とい う
型であった。 しか しなが ら、一歩 さが って くる りと回って-では、 とて も街頭 を流すわけにい_
か
ず、 しば らくは舞台 を設置。その後、踊 り子 たちの創意や くふ うやテ レビ放映などによって、前
8
年 とニース ;カーニバル遠征 に至 っては鳴 り物 な しの よ り単
\
進一方の踊 りへ と変化、また47、4
p.
1
61
)
純 な型 も誕生 した。 (
現在の街頭での<前進 >は、 よさこい祭 りの重要な踊 りの条件 となっている。そ して踊 りの条件 と
して浜口氏 は次の ように提起 している。
誰 にで も踊れる素朴、単純 な踊 り、
パ 中略) 将来は歌 も曲 も忘れ られ、掛 け声 だけで踊 るように
なって こそ、真 の民衆の踊 り、街頭踊 りと言 えるだろ う。 (
中略)街頭踊 りは型 にこだわること
な く、 リズムに合 って前進すればよ く、見 る人、踊 る人、すべての人々がアホウになって、踊 り
・酔い しれる ものでなければならない。 (
p.
1
62)
浜口氏が 「
舞台踊 り的な元の型 をぜ んぶ捨 てて しまえ、 と言 うものではない。優雅 な踊 りにはそれ
な りの良 さがある。」 と加 えているのは、現在の正調 にも生 きている。ただ、現在 は歌 も曲 もどん ど
ん と進化 し、2
0回目 (
1
9
6
4
年)当時の浜口氏の予想 とは違 った規模 と発展 を遂げて きているのである。
2.曲 と踊 りの成 立 と土佐 民俗
よさこい鳴子踊 りの主軸である曲の成立過程の一端 は、前章で武政氏の言葉 を紹介 した。 よさこい
祭 りが土佐の民俗性 を打 ち出 した背景 は、土佐の民俗芸能、民謡お よびわ らべ うたの存在 にある。土
佐の祭 りや民俗芸能 に関 しては、高木啓夫氏が 『
土佐の祭 り』や 『
土佐の芸能』で詳細 に論 じている。
岩井 も 「
四万十川上 ・中流域の くらしと音楽」 (
共同研究)で、8回にわた り民謡 と民俗芸能の調査 ・
研究 を公表 して きた。 これ らか らは、数多 くの民謡、民俗芸能の継承が認め られる。
よさこい祭 りを立 ち上げ、その一つの区切 りとして刊行 された 『よさこい祭 り20年史』 (よさこい
祭 り振興会
1
9
7
3
)には、 この祭 りが土佐 の民謡、民俗芸能 と関わ り、土台 をして成立 したことを確
認で きる記事が眼 を引 く。
- 51
-
(
2
8
2
)
神戸大学発達科学部研究紀要 第1
2
巻第 2号
『よさこい祭 り2
0
年史』は第1回大会 (
1
9
5
4
年8
月1
0日) を、「郷土芸能 と競演」 とい う見出 しで書
き出 している。盆踊 り、銭太鼓、太刀踊 り、獅子舞、棒踊 り、牛踊 り、絵島踊 り、豊年踊 り、土佐音
頭、 どろんこ踊 り、などの郷土芸能が次々と繰 り出 している。
「
土佐の踊 り今昔」では、<貴重な郷土芸能>、<土佐 における特色 >、<いちじゃもの->とい
う項 目で、土佐の民謡、民俗芸能 を歴史的に概観 している。
遠隔の地 ・土佐 は、踊 りの伝統が少 な く、変遷 を辿 ることは非常 に困難である。 (
中略)土催の
芸能は、江戸文化の影響が少な く、中世にあった踊 りの形 をほぼそのまま伝えているといわれ、
きわめて貴重 とされている。 (
中略)近世以降、民衆の喜び、祈 りの表現は、ある面では大 きな
変化 を見せた。(
p
p.
1
7
2
2
)
さらに 「
花台」の存在か ら成立過程の本質に迫 っている。
近代高知の祭礼風習に最後の名残 をとどめる花台は、明治から大正初期の頃まで高知の名物であっ
た。特別仕立ての大八車の上 に四層、五層 にかざられた花台は、神社の祭礼の時、町々に繰 り出
し「
いち じゃもの、いち じゃもの、00の花台がいち じゃもの・
・
・
」 と、太鼓や三味線、胡弓では
や しなが ら豪華 さを競い合 った。娯楽の少なかった時代、派手なことのす きな土佐の人たちにとっ
て、この花台の出る祭礼は最 も楽 しい行事であった。(
p
.
2
2
)
地方車が移動的櫓であ り、司令塔であ り、企業チームにとっては広告塔の役割 を果た している今 日
のよさこい祭 りの原型は、この花台にあったと考 えられる。道路 をパ レー ドするよさこい祭 りの発想
は、京都の祇園祭、大阪の天神祭陸渡御、長崎 くんちや各地のだん じり祭 りなど、全国に分布する練
り風流の現代版 として位置付 けることがで きる。そ してなにより注 目されるのは、 よさこい祭 りが、
この ような土佐の民謡、民俗芸能 を踏 まえた上で、計画 されたことである。「
武政氏 に丸投 げ した」
と述べたが、その武政氏 自身が土佐の民謡、民俗芸能の調査 ・研究の第一人者であったことを考慮す
れば、「
丸投 げ」はきわめて妥当な方法だったか もしれない。
2-1 《よさこい節≫のルーツ [
註 :以下、曲名は引用以外 ≪ ≫で表記]
《よさこい節≫のルーツについては、『日本民謡大観四国篇』 (日本放送出版協会
1
9
7
3
)が 「よさ
こい考」の中で、
和歌山県西牟妻郡串本町のさわ ざ唄である 「
串本節」の上の句の曲節が、 よさこい節の上の句の
曲節 と殆 ど同 じとい うことである。(
p
.
4
3
2
)
と述べている。そ して石川県黒島村若宮八幡祭礼の山草の上で演ずる 「
祇園聡子」の中の ≪そそ ぎの
手≫ と呼ばれる祭礼磯子の二つが、串本町 と全 く無縁の土地 と思われるのに、≪串本節≫ と同系統の
曲を演 じていることを紹介 した上で、次の ように語 っている。
よさこい節 もその例外であった とは思われない。この唄 もかっては高知市内やその周辺で、祭礼
の御輿かつ ぎか何かに謡われていた ものが、いつか農民の酒盛 り唄になったのだろうと推測 され
る。(
p
.
4
3
3
)
[
楽譜- 1:≪ヨサ コイ節≫(
『日本民謡大観四国篇』p
.
4
3
1
)巻末]
≪よさこい節≫は三味線 (
二上 り)の伴奏、旋律型は下降導音 をもち都節音階で歌われる典型的な
近世歌謡である。『日本民謡大観四国篇』では、≪
佐 田の久見 よ≫ とい う高知県幡多郡大正町 と中村市
の歌の中に、「ヨサ コイ
ヨサ コイ」や 「ソウカエ
ソウカエ」の磯子言葉があるが、 これ らはすべ
て ≪よさこい節≫の系統だ と位置づけ、 さらに
そこへ管事件が起ってその歌詞がで きると花柳界が座敷唄 として とり上げるようにな り大いに広
まったため、その前身が何であったか とい うような資料は、すべて押 し流 されて しまったのでは
-
52 -
(
2
8
3
)
よさこい鳴子踊 り進化論 (
4):1
0
0回大会への序曲
ないかと思われる。(
p.
4
3
3)
と述べている。武政氏 も、
土佐のざれ歌の代表作である 「
佐田の久兄 (きゅうあい) よ」 も、 ヨサコイ節に似ています。 ヨ
サコイ節の源流が 「
佐田の久見 よ」だという人 もいますが、む しろ逆にヨサ コイ節がなまって変
1
9
8
0.9.
6
高知新聞)
形の歌になったのだと思います。 (
として、歌詞 を掲載 している。
佐田の久見 よが三番が きしたらや らにゃならない
コンサ ン アラよさこいよさこい (
1
9
81
.1
.
1
7
高知新聞)
[
楽譜- 2 : ≪
佐田の久見 よ(
ソウカエ節)≫ (
『日本民謡大観四国篇』p.
4
31
)巻末]
ただ、武政氏は ≪よさこい節≫を音楽的に分析すると、「
和歌山の串本節が原形です」 と語ってい
1
9
81
.7.
2
5
るが、これに関 しては町田氏が九州説 を唱えてお り、さらに考察が必要だと考えられる。 (
高知新聞)
2- 2
≪よさこい鳴子踊 り≫の成立
武政氏は高知県内の民謡および民俗芸能調査 を、1
9
6
2年 と1
9
6
3年に 『日本民謡大観四国篇』調査貞
として町田佳声氏 と共に実施 している。武政氏 は土佐のわらべ うた (
武政氏は 「
童唄」 と記載) を
「
全国屈指の宝庫」 と捉えていた。「ヨッチ ョレヨ」で始 まるこの歌の歌詞について、武政氏はわら
べ うたからヒントを得ている。『
歌あ りてこそ』の中には、≪郵便 さん走 りゃんせ≫の他 に ≪はいとう
様≫ というわらべ うたがある。 よさこい祭 りの基本である ≪よさこい鳴子踊 り≫は、武政氏のアイデ
さ p.
1
0
5の楽譜参照)
アのよさにある。 (
註 :引用&参考文献 1.岩井正浩著作一一
く
へびもはみ もあっちいけ はい とう様のお通 り へびもはみ もあっちいけ
はいとう棟のお通 りじゃ きれ ものもって通 りよる へびもはみ もよっちょれよ
(
1
9
8
0.1.
2
6 高知新聞)
「はいとう様」は長宗我部の豪傑である福留隼人、「
はみ」はマムシ、である。一種のまじない歌
と武政氏は捉えている。「よっちょれよ」は、武政氏の中で言葉の響 きとして も歌詞制作の着想 に大
きくインパク トを与えたであろう。
また 「じんばもぽんばも よう踊る」の 「じんばもぽんばも」は 「じいさんばあさん」である。こ
の言葉の出所は、前掲わらべ うた 「
高知の城下へ来てみたら∼」の他 に、武政氏の蒐集 した民謡 ≪ふ
んどう歌 (
地場 き歌)
≫にも見 られる。
ハ ヨーイ土佐の宿毛の牛の背川の
渡船かの実際 どちつかず
じんじにぽんば
ヨイヤナ-ヨイヤナ-
(
宿毛市)
(
1
9
8
0.8.
1
6 高知新聞)
また、高岡郡中土佐町久礼 (くれ)の地形唄にも 「ジンジニバ ンパ」が歌いこまれている。
そ して ≪よさこい鳴子踊 り≫の後半部における、「
土佐の
ヨイヤサーノサーノサーノ」 とい う磯
子言葉にも、民謡 ≪
鯨唄≫の掛け声が導入されている。
ハ-エー島が見えます室戸の沖で (
ヨイヨイ)
あれは鯨 よ島でない
p.
41
2)
(
ア-ヨーイヨーイヨイヤサノーコリヤ) (
-5
3-
(
2
8
4)
神戸大学発達科学部研究紀要 第 1
2
巻 第 2号
[
楽譜- 3 : 《地形唄 (
石損木遣
)
≫(
『日本民謡大観 四国篇』p.
3
9
0)巻末]
武政氏 は歌詞 も委任 されていた。「よっち ょれ よ」、「じんば もぽんば も」、そ して「ヨイヤサーノサー
ノサーノ」の 3つ は、《よさこい鳴子踊 り≫の中に、土佐 の香 りを醸 し出す に十分 であ った。 これ らは
武政氏が土佐 の民謡、民俗芸能調査 で体得 していた民俗 的特色 であ った。≪よさこい鳴子踊 り≫ は、
前半が武政のオ リジナル、後半で土佐民謡 ≪よさこい節≫ を見事 に連結 している。音楽的に も前半部
分 は半音 を含 まない民謡音階で陽気 に流 し、後半 では近世邦楽調 の都節音 階、そ して最後 は再 び民謡
音 階で上行 し、都節音階で下降 して締 めてい る。前半部 における土佐方言の親近感、そ して後半部の
耳慣 れた旋律 、 これ らの旋律法 に基づいて新 しい都市の祭 りの主役 として躍 り出たのであった。
武政氏 は、≪よさこい鳴子踊 り≫ を作 曲す る2
年前 に、《南 国土佐 を後 に して≫ を作 曲 している。 こ
の曲は中支派遣鯨部隊 (
四国混成部隊)の兵隊が歌 っていた ものだった といわれていた。そのため原
作者騒動 に巻 き込 まれてい る。武政氏 に言 わせ る と、「メロデ ィーは、前奏 、間奏 も含め私 の独創 と
いって もいい。詞 は手 に入 れたが
"原作" を生 か したので補作 にす ぎない」 (
1
97
9.9.
2
9 高知新
聞) とい う基本姿勢であ った。結局 は NHKが武政氏の作詞、作 曲 と認定 して落 ち着 いている。武政
氏 は 日中関係 を考 え、歌詞のい くつか を改編 している。
中支へ きてか ら一都へ きてか ら
月の露営で
一
一月の浜辺で
手柄 をたてて -励 んだ後で
(
1
9
7
9.9.
8 高知新聞)
この ≪南 国土佐 を後 に しそ≫の楽 曲構成 は、≪よさこい鳴子踊 り≫ と酷似 している。前半部 は ヨナ
抜 き短音階、そ して後半部 は ≪よさこい節≫ につ ないでいる。 さらに注 目され るのは、 この歌 を誰 に
歌 わせ るか とい うことであった。1
9
5
8
年、高知市で公 開放送 された NHK 『
歌 の広場』で、番組担 当
の妻城 (まき) プロデューサ ーが、ペギー葉 山に依頼 した と言われている。(
1
9
7
9.9.
1
5 高知新 聞)
ペギー葉 山は 自分の ジャンルではない歌であったので当初 は断 っていた。 しか し彼女が歌謡 曲調 でな
い、ジ ャズ歌手 として歌 った ことが成功 につ なが っている。
実 は、 この登用が、その後の よさこい祭 りの重要 な基調 となってい くことになった。つ ま り、常 に
新 しい感覚の創造 と表現 である。半世紀 にわたって よさこい祭 りが進化 を遂 げて きたその最重要 なポ
イ ン トは、ペギー葉 山の歌 った 《南国土佐 を後 に して≫ にある と言 えるのではないか。常 に進取の気
風 を持 ち続 ける土佐 人の感性 にピタッと合 っ七 しまったのである。
3.2004年、第51回大会
2
0
0
4年、第51回 よさこい祭 りは、以下の 日程 と構成であ った。
8月 9日 (
月曜) ∼神事 ・前夜祭。
8月 1
0日 (
火曜) ∼ よさこいアベニュー (
県観光 コンベ ンシ ョン協 会)
3時3
0
分 ∼1
7時3
0
分
∼昼の部 -1
夜 の部 -1
8時3
0
分 ∼2
1
時4
5
分
8月11日 (
水曜) ∼前 日と同 じ
3- 1 前夜祭
前夜祭 は中央公 園特設ステージで行 われた。出場 チームは昨年入賞の2
0チームである。1
8時3
0分ス
-
5
4
-
(
2
8
5
)
よさこい鳴子踊 り進化論 (
4):1
0
0回大会への序曲
タ- ト。 中央公 園のステージで 、7
分間の内、紹介や出入 りを省 いた2
分1
5
秒 の時間で演舞が行 われ、
筆者 は審査員 として参加 した。その審査項 目は、総合評価/ ダンス/サ ウン ド/ ファッシ ョン、の4項
目で賞は、
グランプ リ/準 グランプ リ/ ダンス/サ ウン ド/ ファッシ ョン/
審査貞特別賞 (
独創 的 なチーム)/米子市長賞 (
米子市長 による選 出)
であ り、出場チームは次 の通 りであった。
1.なんばゆ うたちユニオ ンジャック/2.俵屋 /3.十人十彩 /4.アー トウエーブ/5.育
Tドコモ四国高知支店/9.
屋町筋 /6.サニーグループよさこい踊 り子隊/7.旭食品/8.NT
逢a
ubyKDDI
高知支 店/1
0. 日韓学生合 同 よさこいチ ームJ
a
pa
r
e
a
n/l
l
.高知商業高等学校 よさ
2.六陸 ∼RI
KU∼/1
3. ドロワーズ/1
4.上町 よさこい鳴子連 /1
5.本丁
こい祭 り踊 り子 隊 /1
筋 /1
6.高知市役所踊 り子 隊 /1
7.富士通 グループ/1
8. とらっ く ((
社)高知 トラ ック協 会)
/1
9
.はにや/20.京町 ・新京橋 "ゑびす しばてん連"
昨年頃か ら 「セ ン トラル」 チームな どの路線 か ら、 「ゑびす しばてん連」 チームの ようなに、商売
繁盛 、家内安全 な ど、市民全体 にアピールす るテーマ を設定 し、 ファッシ ョンもそれ に合 わせ、 ダン
ス も合 わせ る といった路線 に変化 を見せて きている ように感 じられる。 (
写真- 1巻末)
最後 は総踊 り。正調 ≪よさこい鳴子踊 り≫ と新 しい曲でステージいっぱいに出場者が踊 った。 この
2
0
チームはすべ て正調 をその まま導入 した り、ほぼ導入す るなど、明 らかに原点への回帰 を している。
これは高知の独 自性へ の傾斜 を強めた結果であろ う。高知 はあ くまで も 「
祭 り」 であ り、原点 を維持
し、 よさこい祭 りを楽 しむ とい う意識が支配 して きている。そ して一方では 「
全 国大会」 を設定 し、
高校生の 「よさこい甲子 園」 をも企画 ・実行 している。全 国 をリー ドしつつ、独 自性 は歴史 に裏づ け
された成果 に立脚 した 自信 として表 われて きている。札幌のYSAKOIソーラン祭 りの隆盛ぶ りに一時
眼 を奪 われかけていた高知市民 も、 イベ ン トを反面教 師 として歩み始めた。
3- 2 本祭 1日目 (
1
0日)
午前 中は、昨年の5
0回大会か ら 「よさこいアベニュー」 が、本祭前の追手筋本部競演場 を開放 して
県内外 の観光客 に もよさこい鳴子踊 りを体験 しで もらお うと実施 された。一般 の参加 は、本祭 におけ
る 「
高知市民憲章」 チームで も踊 ることが可能であるが、正調 ≪よさこい鳴子踊 り≫ による踊 りが本
部競演場で体験 で きる とい う優れ ものである。
昨年の大雨 と違 って今年 は上天気。暑 い よさこい祭 りとなった。 カメラが不調 のため、 カメラ店で
調整 して もらい、予備 のイ ンス タン トカメラを併用 した。 ここ数年 は神戸大学の学生 と調査 に来 たが、
2台)、 カセ ッ ト録音機 (インタビュー用) を引 っ
今年 は単独、そのためvTRカメラ、スチールカメラ (
さげての調査 となった。
「
高知大丸」チームの藤城義浩氏、「ゑびす しばてん」チームの仙頭信利氏 に挨拶。「
高知大丸」チー
ムは今年、諸事情 で うちわを作成 しなか った。その後、東谷勝 司氏 とアポ をとっておいた四国銀行本
0時3
0
分、出陣式 で女性踊 り子 の下駄の鼻緒 を男性踊 り子がつ ける。
店へ。「四国銀行」 チームは、1
何 とも言 えない心地 よい行為 である。 (
写真- 2巻末) 島崎和歌子 (
高知 出身) も例年通 り応援 に駆
けつけていた。11時、テ ンポの速い正調 よさこいで、四国銀行本店裏 を出陣 した。1
0日だけの踊 りで
男性踊 り子 の主体 は野球部で 、1
0日が終 わる とす ぐに四国大会の野球練習へ移 る とい うこ
あ るが 、1
とであった。
5
分、
11時0
タクシーで上町5
丁 目へ。 タクシーの運転手 による と、渋滞 と貸 し切 りバスでの移動、
電車使用 な どタクシー業務 も大変 だ とい うことであ った。1
1
時1
5
分 、「
上町 (
かみ まち)よさこい鳴子
連」 チームイ ンス トラクターである坂井越子氏 は、出陣式の準備 で大 わ らわの中、以下の ように語 っ
-
55
-
(
2
8
6
)
神戸大学発達科学部研究紀要 第1
2
巻第 2号
て くれた。
歳 くらいか ら踊 り始めた。後 ろについて踊 っていた
最初の出場 ははっきり覚えてはいないが、2
年 まで上町で踊 っていた。大学へ進学後は しばらく踊 ってな く、子 どもが
みたいだった。高校3
生 まれ帰省 した時に、子 ども(
2歳半)が踊 りたい と言 ったので、後ろについて踊 り始めた。イン
年 目。以前 との相違は、衣装 も振 りもずっと同 じでやって きていたが、
ス トラクターは今年で4
現在はすべてが毎年変わっていること。また以前は地元が中心であったが、現在 は他地区の子 ど
もが多 くなった。指導で難 しい ところは、「
何事 も流 して しまう。一生懸命 にやることが格好悪
い という風潮 と恥ずか しさ半分、つっぼ り半分が中学生 に見 られる」 ことである。ただ、踊 りた
年か ら中学3
いか ら来ているので、そこを引っ張 り出 してあげることだが、それが難 しい。小学2
年。毎年半分 くらいが交代 している。音楽が出来てか ら振付 ける。曲に合わせて伝統 を踏 まえつ
分1
5
秒で、クライマ ッ
つ新 しい要素 を加味 させてい く。小学高学年 を中心 に考 える。1コールが2
クスは最後 に置 く。今回は動 と静の動 きの構成 ・コン トラス ト。ステージは行進ではないので前
進ステ ップを後進 に変えた り、グループでポーズを変えた りした構成するが、子 どもはあまり変
えると出来な くなって しまうので大 きくは変 えない。曲調 も変わって くるので見せる動 きを意識
しなが ら作 った。行進する時お客 さんか らどのように見 えるかを特 に意識する。夏休みに入ると
す ぐ帰省 して練習に入る。≪よさこい節≫は常 に意識 してやっている。
11
時0
0分 南 に位置する川村病院での慰問演舞 に向か う。例年の行事で、子 どもたちは入院中の老人
と向かい合 って演舞 した。なんともほほえましい光景だ。子 どもを抱いた母親 にインタビュー。
4歳の子 どもにつ られて母親 も今年か ら他地区か ら参加。 (
写真- 3巻末)
病院慰問は、昨年 「
菜園場商店街踊 り子隊 さ組」 による地域の第一病院でのパ フォーマ ンス も記
憶 に新 しい。
11時30分
地元上町商店街の設置 した競演場か らの出陣式。 さまざまなチームの地方草が並ぶ中、
「
上町 よさこい鳴子連」チームは歩道 を舞台 として力強 くスター トした。地区競演場のチームが
先陣を切 るのは地区チームの特権で もある。 この競演場は地方車が車道 を、踊 り子 は歩道 を行進
する唯一の競演場で、「
本丁筋」チームのフランチ ャイズで もある。上町商店街責任者の村田久
太郎氏 によると、 とにか く何 とか してスムーズに競演場 を運営 したい ということであった。その
後、升形競演場へ。 よさこい祭 り振興会理事の神 田尚和氏 は、大 きく作 り変 えたゲー トを見上げ
なが ら、競演場のイメージアップを語 った。食事 を兼ねて休憩 した喫茶店は、地方車の大音響が、
道側 に座 った席の壁 をバ リバ リと振動 させている。何 ともすざましい音量だ。 よさこい祭 りは眼
と耳だけではな く身体で感 じる祭 りなのだ。
4歳 、9
5
名)は、フラダンス
い くつかのチームの中で、「ルアナ と楽 しい仲間たち」チーム (
平均 6
に正調節 をそのまま取 り入れ、後半部分にハ ワイアンを入れている。ファッシ ョンはまさにハ ワイア
ン、 とい うユニークな踊 りを披露 した。このチームは初出場で審査員特別賞 を受賞 している。 このよ
うなタイプ、つ ま り正調節 をその まま取 り入れて構成 しているチームがかな り多 くなってい る。
「
oki
r
a
kuya
」チームも正調節 を導入 していた。
路面電車では りまや橋演舞場へ。理事の小松正幹氏 に挨拶 をする。そこへ
「
M・
Ⅰ
」チームが入 っ
てきた。なんだが前進がままならない状況 を呈 していた。それを見かねた演舞場の責任者が退場 を告
げた。各演舞場 ・競演場が責任 を持 って運営 している以上、その権限は地区にあ り、正常 に運営 して
いこうとするス タンスはあって しかるべ きであろう。相互の問答 ・応酬の後、彼 らは引 き上げた。土
佐の祭 りの<自由>はいかにあるべ きかを考えさせ られた現場であった。
ー
56 -
(
2
8
7
)
よさこい鳴子踊 り進化論 (
4):1
0
0
回大会への序曲
3-3 本票 2日目 (
1
1日)
午前 中は、各チームが福祉施設や協賛企業、保育所 などで慰問や御礼のパ フォーマ ンス を行 なった。
2日日はまず、升形競演場で調査す る。 (
写真- 4巻末)
く どこい こサー ビス >は便利 だ。「
高知 シニア」チームの現在地 を確実 にキ ャッチで きる。「
現在 は
番 目です。その次 はイオ ン」 (
秦演
菜園場、その次 は愛宕 にエ ン トリー しています」、「
現在 は愛宕 で3
舞場)、 と情報 を提供 して くれた。秦演舞場 まで行 くのは大変だ と思い急速、愛宕競演場へ向かった。
途 中、高知市役所前で以前、踊 った 「
尼崎近松隊」チームに出会 う。その後愛宕競演場 に到着する と
ち ょうど 「
高知 シニア」チームが演舞 を始めた ところであった。都 はるみ版の歌、着物 に菅笠 と踊 り
とい う正調 で見事 に4
列縦隊整列。バスが来 る とすばや く片方 に寄 り、再 び隊列 を整 える。昨 日か ら
踊 りっぱな し、 しか もこの愛宕の競演場 は長い。JR土讃線 の線路 をまた ぎ、延 々 と続 く。愛宕 は 2
つの審査場があること、最後 は飲み物ではな く、水道 を 5-6箇所設置 して汗 を流 して もらう方法 を
とってい ることな どが他 の競演場 と違 っている。踊 り終 えた ところで、今年 は じめて参加 した男性
(
梶原氏
6
5
歳) に聞 くと、「
初めてですけ ど勇気出 してや ってよかった。お もしろか った」、 また最
9
6
歳)の女性である谷 由賀雄 さんは、「
皆 と一緒 に楽 しく踊れた」 と、疲 れ も見せず、にこやか
高齢 (
にイ ンタビューに答 えて くだ さった。 このチーム も今年が踊 り収め、土佐 のはちきんぶ りをいかんな
くアピール したパ フォーマ ンスを披露 して くれた。 このエネルギーはいったいなんだろ う !? 「
高知
シニア」 (
高知市老人 クラブ連合会)チームの参加資格 は6
0
歳以上、菅笠の上 に8
0
歳以上 は青 、9
0
歳
名、青 は 5-6名いた ようだ。 (
写真- 5巻末)
以上 は赤の印 をつけている。赤 は1
NTT西 日本」 チームは、≪第九≫ をア
追手筋本部競演場へ。相変 わ らずの混雑、演舞 を開始 した 「
レンジ した曲を流 していた。帯屋 町競演場 は高知 よさこい祭 りの原点 だ。 アーケー ドを4
列縦隊で、
音量いっぱいの音楽 を流 し、両側の観客の視線 をまじかに浴 びなが ら踊 ることの、いわば 「
エ クス タ
シー」 を味わっているのか もしれない。<ふ くちゃん>や<アニメ竜馬 >の フラフが吊るされている
アーケー ドで、地方車がその フラフを持 ち上げて通過するさまは、あたか も山車やだん じりを妨律 と
させ る。地方車 はまさに山草であ り、だん じりであ り、踊 りの先導車、サ ウン ドのかたま りで もある
のだ。
高知は企業の資金力が他県 と比較 して弱い。そのため よさこい祭 りの運営 に支障が出て きてお り、
高知新 聞社 とその関連企業は援助の依頼 を受け、援助 している。ただ高知新開&高知放送 は、基本的
には援助す るが口は出 さない方針であること、高知新聞は県民 と非常 に近い場所で コンタク トをとっ
ていること、地方紙 として入社時か ら教育 を徹底 していること、不偏不党不宗教 の精神 を堅持 しプラ
イ ドを持 っている。
再 び帯屋 町、升形で調査 をす る。 「
高知子 ども会」チームの移動 に出 くわ した。1
7
時3
0
分 まで踊 る
-6
年で、市内全域か ら参加 しているとの ことであった。
こと、学年 は3
今年 は多 くの競演場 回 りはせず に、歩道の競演場である上町、 もっとも短い升形、そ して もっとも
1
8
時2
0
分、今年の調査 を終了。
2
0
0
3
年 に5
0回大会 を成功 させ た よさこい祭 り、重要なのは2
0
0
4年の5
1回大会であった。高知新 聞8
長い愛宕 を選んで調査 した。
月9日付 けの出場チーム紹介では、「
新たな半世紀へ 暑 く、熱 く、第一歩」 とい うタイ トルを出 した。
史上2
番 目の1
7
9チーム、1
9
,
0
0
0
人、県外 3
3チームの参加は、 よさこい祭 りが単 なるイベ ン トではな く、
毎年訪れる市民の年 中行事であ り、祭 りであることを実証 した。 また初出場チームが2
1とい うの も、
この祭 りの新陳代謝 を示 している。数年間休 んで再度出場す るチーム もある。確 か に資金面や商店街
の歯抜 け状態 と非協力店舗が増 えて きたこと、 よさこい祭 りを支 えて きた人々の高齢化がある。 しか
し, たかだか3
0
万都市 の高知市で、若い力が踊 り狂 うこと、2
歳の子 どもか ら9
6
歳のおばあ さんまで
踊ること、幼稚園児、小 ・中 ・高 ・大学生、企業、 クラブ、商店街チームが損得 を度外視 してこの祭
-5
7-
(
288)
神戸大学発達科学部研究紀要 第1
2
巻第 2号
りにかけていること、すべての制作 (
音楽、振 り付 け、衣装、地方車) を県内で仕上げていること、
7
9
通 りのパ フォーマ ンス、個々人の主張があること、など注 目に値する。大人チームの後 ろ
そ して1
で見 よう見真似で踊っている幼児たち、彼 らは数年後、十数年後 には、様 々なチームに所属 しよさこ
い祭 りを支え発展 ・進化 させる原動力 となるであろう。久々に雨にたたれなかった今年の よさこい祭
り、 しか し暑 さはここ数年以上の ものがあった。その暑 さの中で、ヘアースタイル、メイク、顔の表
情、-挙手-動 に最大限の 自己表現 をし、踊 り終えると観客 にお礼 を述べ る踊 り子たちO出陣式や商
3チームの感想は、
店街での地道な活動はパ フォーマ ンスの楽 しさ、感動 を与え、与えられる。 県外3
「
暑 さ、楽 しさ、見 られている喜び、観客の温か さ、-」 などであ り、《よさこい鳴子踊 り≫ をきち
RI
KU) チームは、東北6
県の合同チームだが、音楽は各地の民謡 と 《よ
んと融合 させている。大陸 (
さこい鳴子踊 り≫原曲のままで組み込んでいた。「
武州 よさこい上総組」チームは銀賞 を受賞 したが、
彼 らはこの祭 りを<夏のお正月>と称 している。思 えば鹿児島県徳之島の<夏 目踊 り>もまた、夏の
年の折 り返 し点であった。北海道単独チームの不参加
正月、1
(
「
北海道高知県人会&高知県庁正調 よ
さこいクラブ」チームは正調好 きの2チームが合同 し参加)は、YosAKOIソーランの流れが、本場土
佐では見 られな くなったことで もある。本場土佐はイベ ン トではな く、従来の祭 りの精神的独 自性 を
取 り戻 した と言 えるのではないか。「セ ン トラル」チームや 「
須賀 よさこい連」チームの不出場 とと
1
回大会は一つの節 目で もあ り、新たな出発点で もあった。
もに、第5
1
2日の全国大会では、後夜祭出場資格のある受賞チームと県外チーム5
3
チーム、5
,
1
0
0
人が1
5
時 ∼2
2
時の間乱舞 した。昨年4
6
年ぶ りに復活 した高知城内の特設舞台は、追手門を入 った左手で中央公園の
舞台 よりはゆった りしている。 この設置費用 も相当な負担 となっていることだろう。
3-4 参加チーム、踊 り子比較
2
0
0
3
年で5
0回を通過 したよさこい祭 りは、2
0
0
4
年に新たな半世紀 に歩み始めた。最大限に盛 り上がっ
0回大会の翌年、その反動があるのではという危倶 を抱いていた筆者 にとって、参加チーム、参加
た5
5
0回 ・51
回
人数は気 にかかるところやあった。高知商工会議所が内部資料 として非公式 に作成 した 「
参加チーム状況比較」では、表- 1のような増減状況である。
[
表- 1]
第5
1
回
参加 チ ー ム
初参加 チー ム
踊 り子数 (
人)
業態
クラブチー ム
企業
子 ども (
幼 .小 .中)
公 的団体
その他
地域 別
県内
市内
市外
第5
0回
1
8
5
2
3
1
9
,
5
0
0
9
5
2
8
2
台
1
8
7
2
8
2
0
,
0
0
0
9
5
3
6
2
0
・
5
4
1
4
9
1
3
4
.
1
5
4
1
5
2
1
2
9
2
3
増 減
-2
-5
-5
0
0
0
-8
3
0
- 3
5
-8
このデータか ら概観すると、参加チームお よび踊 り子数は微減 しているが、ほぼ均衡 している。た
5
0
名だが、5
1
回大会では 1チームにおける踊 り子数が少
だ、 1チーム内の踊 り子数のマキシマムは1
な くなっている。一方では子 どもチームが増加 して きてお り、世代間の拡が りが進んでいる。
-
58 -
(
2
8
9)
よさこい鳴子踊 り進化論 (
4):1
0
0回大会への序曲
4 であった。 その中で初参加 の 「
桜 ∼高
子 どもチームは、幼稚 園が 8、中 ・高校 が 7、その他が 1
、
知 中央高校」 はクラブ活動 として よさこい を取 り入れている。・
3回 目出場 の 「
Mi
na
mi
風 ∼南海 中学
校」 は、3
年生が全員参加、すべ てが手作 りで、週 2回の総合学習の時 間や夏休 み を活用 して仕上 げて
いる。そ して見 よう見真似 でチームの最後列 について踊 っている子 どもが次世代 の よさこい祭 りを支
えてい くのだ。 (
写真-6巻末)
「四国銀行」 チ ーム)、5
0回大会の広末涼子 (
「
帯屋 町筋」 チーム) も招
芸能人である島崎和歌子 (
1
回大会 の よさこい親善大使 として 「
市役所」 チームで踊 った ソニ ンも、8
歳
待参加 されてい るが 、5
6歳 まで7回 も踊 っている。高知 出身の彼女 たちは、単 なる人寄せ芸能人ではな く、れ きっ とし
か ら1
た踊 りの体験者であることが高知 よさこい祭 りの特徴 だ。
3-5 よ さこい祭 りの コスモロジー
1
回大会 は、1
0
0回大会 に向けての新 たな出発点 で もある。 このエ ポ ックにおける よさこい祭 り
第5
の コスモロジー を明 らか に してお きたい。
①原点 回帰 ∼ 《よさこい鳴子踊 り≫、編み笠 と着物 、ヘ アー ファッシ ョン。
地下足袋の踊 り子 も。
(
参1
7
9チームが独 自の表現 -サ ウン ド、 ファッシ ョン、 ダンス、地方車
チームが統一 した演舞 をす ることと、 メ ダルの授 与 に象徴 され る際立 った踊 りへの評価。 「
高知
市役所」 チームの ように正調 と、阿波踊 りの男踊 りを坊俳 とさせ る自由踊 りは、 よさこい鳴子踊 り
の新 たなる転機 となる可能性 を秘めている。
③ コラボ レーシ ョン- ≪よさこい節≫その ままを導入 し、新 しい曲 との ドッキ ングが 目立つ。サ ンバ
な どは減少、 ヒップポ ップは健在。
④ 人 口3
0
万の高知市 で5
1
年継続 。1
7
9チーム1
9,
0
0
0人の参加。県外 か ら3
3チーム。北海道 か らの単独
チームな し
⑤ 「セ ン トラル」 チームの不参加 - 「ゑびす しばてん連」 チームの路線 は、 「セ ン トラル」 の路線 に
「よさこい にっぽん須賀連 ちびっこ隊」 チームのみ) も、一つの
対応す る。 また須賀 の不 出場 (
時代 の変化 を意味 しているのだろ うか。
(
む「
上町 よさこい鳴子連」チームの坂井越子氏 の ように、子 ども時代 に踊 った大人が、親 とな り指導
者 とな り地域 に再度入 っている。4
歳 の子 どもにつ られ、母親 も子 どもとともに踊 る とい うケー
ス も上 町で出会 った。
(
参上町の村 田久太郎氏 にみ られる、年 中行事 の祭 りとして商店街 をまとめ継続 させている人々が、確
実 に高齢化 して きている。
⑧升形の神 田尚和氏の ように、商店街 チームは出せ な くなったが地区競演場 を担 う人々の存在が大 き
0日の演舞 で も、他県のチームか らね ぎらい を受 け、大 きな信頼 を得 て活動 している様
い。実際 1
子 を目前で確認 している。 よさこい祭 り期 間中は、発足時の<商店街 の活性化 >の 目的か らは遠
の き、商売 にはな らな くなっているようだ。競演場 や商店街 チームは、 よさこい祭 りが近づ くと
年 中行事 として、寄付金 を集め、手作 りの競演場 を設定 し、氷 やお茶 で 1
7
9チームに及ぶ 1
9,
0
0
0
名の踊 り子 たちを歓待 している。 このエネルギーはお金 に換 えが たい意義 と活力 を生み出 してい
る。帯屋町だけではな く、周辺部の商店街 である升形で も、店舗 の閉店やテナ ン トの交代 で祭 り
に協力 しない店舗 も増 えて きてい る。 しか しそれ らを乗 り越 え ようとす る力 は どこか ら生 まれる
のか ?
菜 園場や上町 をは じめ、各商店街 の子 どもチームは、1
0日の出陣式 の前 に地元 の病 院
へ慰問演舞 に出かける。子 どもが老人や障害者 を前 に して演舞す る姿 には心打 たれ る。 これだけ
の社会的意義 はないだろう。
ー
5 9
-
(
2
9
0
)
神戸大学発達科学部研究紀要 第1
2
巻第 2号
(
9各競演場 には独 自のルール もある。1
0日1
6
時、は りまや橋演舞場では、独 自の判断であるチームの
0
年 という歴史の中で市民 と向 き合
演舞 を拒否 した。 自由と、その自由を守 るために高知市民は5
い、討論 し、 さまざまな難題 を克服 してきている。その一つの場面に直面 したのだ。数分間の問
答があったが、そのチームは引 き上げた。各競演場 ・演舞場が独 自の判断で祭 りを運営 している
ことは実は重要なのだ。京都祇園祭で、山鉾 に女性 を上げるか どうか という判断が各山鉾 レベル
で決定 されていることが頭 に浮かんだ。 自由と義務 と権利の兼ね合いは様 々なレベルで判断 され
るべ きものなのだ。
⑲ よちよち歩 きの幼児の参加が 目だった。各チームの中に、後 ろに くっついて、見 よう見 まねで踊っ
名の幼児 を抱 えて踊 っている肝 っ玉母 さん もいた。高知のはちきん女の面 目躍
ている。中には2
3チームとなっている。
如たるものだ。幼児だけではな く、子 どもチームも前回より3チーム増 え2
⑪そ して何 より、 自由、多様性、開放性 と土佐へのこだわ りがある。
4.1
0
0回大会 に向 けて
5
1
回以降は、夏の祭 り、夏の正月、そ して1
年の折 り返 し点 とし、市民の家内安全、商売繁盛、無
病息災 を祈願 した地域密着性 をさらに強めてい くべ きであろう。「自由」「
多様性」「
個性」「
即興性」
に基づいた 「
進化」が期待 される。新 しい都市の祭 りは、単 なる表面的な人類学的アプローチでは捉
えられないエネルギー と深達性 を秘めている。音楽、衣装、振 り付 け (
髪形 も含め)、地方草 といっ
た表面的な現象 とともに、そこまで作 り上げて きたプロセス、地域住民の努力、踊 り子の参加意識な
ども重要であろう。
よさこい祭 りの様 々な課題克服 に関 しては、高知青年会議所 まちづ くり市憲委員会が、平成1
1
年に
開催 した 『まちとまつ りを考 える
よさこい祭 りフォーラム』がある。7月1
8日にフォーラムが開催
され、報告書 『
提言書 「よさこい祭 り」21
世紀への指針∼まちとまつ りを考 える』が同年11月に刊行
されている。高知では高知新聞紙上で も様 々な課題が提起 され、紙上討論 も行なわれて きた。
2
0
0
4
年、高知商工会議所青年部連合会は 『よさこい祭 りの分析 と今後の方向性』 を発表 した。 この中
では、 よさこい祭 りにおける歴史、費用、交通問題、組織が5
7
ページにわた りデータをもとに分析 し
て、今後の方向性が示唆 されている。その中で運用費用 については、次のようにまとめを行 っている。
0
年が経過 し、その規模 と内容は充実するばか りである。 しか し、一方
よさこい祭 りも誕生か ら5
で大規模化 し細分化 した運営 をほとんど一手 に担 っている 「よさこい祭振興会」の能力は、現状
のままでは 「
頭打ちに」近い ところまで きているのではないか。私たちは高知の文化 ・観光にとっ
て、な くてはならないよさこい祭 りを今後 も発展 させていかなければならない。そのために、よ
り簡潔かつ確実な運営 をしてい くための方向性 を作 りだ して欲 しい と願 っている高知県 ・高知市
3
i
N
i
n
1
6
の経済にとって も今以上に大 きな起爆剤 にしてなって欲 しい。 このように願 っているなかで、現
状のよさこい祭 りにかかる運営費は高いのか、安いのか ?充分なのか。不充分なのか ?
◆
現状規模 を運営 してい く中で、「よさこい祭振興会」の運営予算 自体 をとってみて も、大部
分 を各団体か らの協賛金 ・寄付金 ・助成金 ・自治体か らの補助金が占めている。一方では収
◆
支表に現れないボランティアスタッフの協力 も存在 している。広告料収入など、いわば自身
の営利収益 による運営 とい う独立採算型 になっていない。
「
観光振興」の意味か らも 「
高知市」、「
高知県」 も一定の補助金拠出を行 なっている。 しか
し、祭 りの規模が今 より大 きくなってい くと仮定 した場合、地方 自治体の財政事情が ます ま
(
ママ
)
す厳 しくなってい く中、現状の運営費の大 きく占める 「
補助金」が比例 して増額 さあれてい
くのか どうか-0
-6
0-
(
2
91
)
よさこい鳴子踊 り進化論 (
4
):1
0
0回大会への序曲
◆
「
地区競演場」「
演舞場」 の多 くは、運営費の圧迫 と、若い人の後継者不足 に悩 んでいる。
このままでは、「
参加するもの も勝手に しているのだか ら、辞めるの も勝手 にどうぞ」 とい
う状況にな りかねない。
◆
同 じ場面での 「よさこい祭 り」なが ら、決算事業単位が多 く、効率化 ・費用対効果には疑問
もある。
高知市民、県民 にとって、 よさこい祭 りの 「
存在」考 えるとき、誰 もが 「よさこい祭 りをより
良い ものにしたい」、「これか らも地域 に根 ざした文化 として存続 させたい」 と思 うだろう。その
うえで、運営費はどのような方法で、 どのような組織形態で運用するかについて、いま一度考 え
p.
1
2
)
なければならないのではないだろうか-0(
よさこい祭 りのチームに入 って踊 るためには、数万円の参加費 を支払 ってで も踊 りたいというのが
市民 ・県民の気持 ちである。衣装 ・弁当 ・移動費 ・地方車お よび PA借 り上げと制作費、そ して曲、
振 り付 けの依頼費など、 よさこい祭 りの主催者の必要経費 ともに、各チーム レベルで も相当の費用負
担がかかっている。 しか し、深刻 に将来の ビジョンを立てて考慮 されるべ きことは、この全体の運営
費である。 さらに地区競演場 ・演舞場の運営費の課題 もある。
よさこい祭 りへの参加料 は、2
0
0
4年か ら5
万円 (
従来は3
万円)に引 き上げられた。 これは運営経費
の膨張 と地区競演場での寄付金集めが厳 しくなってきたことによるものである。(
2
0
0
4.
5
.
1
3 高知新
聞) さらに交通問題 も、大 きな課題である。「
交通問題 について」 については、交通量のデータを交
0
ページにわたって分析 を行 なっている。それは道路 を<ハ レ>の舞台 と化 し、4日間踊 るとい
え、3
うことであ り、<ケ>の部分 を内包する都市の祭 りとしての制限が当然生 じるか らである。そのため
0
0
億円か ら2
0
0
億円にする方法」で、
最後 に 「よさこい伝承研究会提案 :よさこい祭 りの経済効果 を1
観光、人員、教育、その他の 4項 目で具体的な提案が されている。それ らは、
観光 :当 日の 日帰 り観光客の増大 を図る。
観光客の流れを作 る。
観光物産市 を作 る。
案内所 を各場所に設置 し、一目でわかるようにする。各競演場 を回るスタンプラリー+クー
ポン券や よさこいグッズの販売。
種類別交通 レーンを電車通 りに設置する。
観光客用 ぐる りんバスで各会場 を回遊。
駐車場の確保。
人員 :警備員費用 を各チームに負担 してもらう。
よさこい祭 り警備 ・誘導等の要員 を公務員か ら募 る。 また、中 ・高校の芸術、家庭科の教
員に要員 として協力 を求める。
交通誘導員 を増や し、当 日の交通整理の手伝いを求める。
0
歳定年制で、将来のチームリー
よさこいサークルやクラブを青少年センターに設置する。3
ダーや会場ボランティアを育てる。
教育 :学校関係の補助金付 き参加 には、家庭科の実習や美術 ・デザ イン ・音楽の曲作 り等芸術部
門の教育のために使用 し、業者 に委託することに制限をかける。
pAや ミキシング、地方車作 りの講演会 を開 く。
高知市以外の各市町村チームを募 る。
その他 :中央公園に常設ステージを建築する。
現在、歩道 を利用 して観客席 を作 っている会場が多いので、可能であれば道路上 に観客席
を作 り、歩行者の通過 を確保する。
-
61
-
(
2
9
2)
神戸大学発達科学部研究紀要
第1
2巻第 2号
これからの事業を成功 させ、経済効果を倍増するには、やは り組織の再編成が必要であ
る。
p
p.
5
4
5
5
)
部門別に専門家集団を作 る必要がある。(
市民の祭 り、県民の祭 りは、イベ ントであってはならない。毎年、夏になるとひとりでに祭 りがやっ
て くる。そのハ レの日に備えて、寄付金 を集め、踊 り子 を集め、曲と振 り付 けを依頼 し、その練習に
打ち込む。この自然で しかも次第に緊張感を高めてい くプロセスが、ハ レを意識する。それはパフォー
マ ンス ・アーツとして完成度を増 してい く。パフォーマンスには様々な形がある。地区競演場 ・演舞
場は、まさにサポー トする場であ り、そこで立ち上げているチームは地区の主体的な特徴 を堅持 し、
地区全体 をパフォーマンスでアピールする。そこには必ず しも受賞にこだわらないチームもあってい
いだろう。企業チームは広告塔 としての役割をパフォーマンスに託 している。 しか し 「
四国銀行」チー
ムのように、初 日だけしか参加 しないチームもある。当然受賞の対象にはな りえない。それで もなお
参加 し、アピールし、踊ることに意味を見出 している。そ してクラブチーム、このチームは横断的チー
ムである。よさこい祭 りの進化は、このチームによるところが大 きい。受賞を狙い、そのために様々
な工夫 をこらすチームが多いことも事実である。 しか し仲間を募って踊 りたいという気持ちが主体 と
なっているチームもある。さらに最近注 目されるのは、幼稚園か ら小 ・中 ・高校のチームが台頭 して
きていることである。これらのチームはほぼ全てを自前で作 り上げ、彼 らな りのパフォーマンスを行
なっている。これらチームの諸相、多様性がよさこい祭 りを盛 り上げてきた。進化 ということは何で
も変容 させることではない。正調を貫 き、正調のアレンジがまた一方で進化を際立たせ、フィー ドバ ッ
クさせ、スパイう ルな展開を可能にするのである。
前述 したように運営や交通に関わる大 きな課題が立ちはだかっている。その課題 を克服する道は、
あ くまでもイベ ン トではなく<祭 り>に徹 し、年中行事の1
つ として、1
年に一度やって くるハ レの 日
として、位置付けることから始 まる。新 しい都市の祭 りは、伝統的な祭 りの精神やツールを内包 して
いる。群れること、地方車、≪よさこい節≫や ≪よさこい鳴子踊 り≫の使用、前進するノ
ル ー ド形式、
黒潮の民の特徴 と思われる両手 を上に挙げて踊ること、邦楽器の使用、などである。そ して伝統は日
々、作 られてい く。
5.おわりに
よさこい祭 りが5
1
回を終え、新たな半世紀 に突入 したことは、新 しい都市の祭 りとしては驚嘆に値
する。土佐は黒潮の民であ り、背後に四国山地を背負っているため、常に南の海を向いてきた。その
ためか、土佐人は開放的で自由な気質を歴史的に築いてきた。逆に言えば、 きわめて無防備で脇 と詰
めが甘い特徴 も備えていることを、土佐人の一人 として実感 もしている。ただこの県民性が、自由、
多様性、開放性 をキーワー ドにするよさこい祭 りを立ち上げ、進化 させてきたと言える。進取の気風
が充満 しているの も土佐の特徴である。南国らしく女性が働 き者であ り、行動的であることは、よさ
割が女性であることにも象徴 されている。「
高知シニア」チームの9
6
歳の谷 さんを始め、
こい祭 りで約8
0
歳前後の女性がパフォーマ ンスに青春 を謳歌 している姿が、土
高齢者か ら幼児に至るまで、中でも2
佐における女性の位置を表 している。キーワー ドの一つである<自由>は、チームとしての踊 りの中
にも見 られる。たとえば 「
サニー」チームは、腰 より下は一定の型に基づいているが、上半身は各 自
自由なパフォーマンスに託 している。
今後は、地区競演場の果た してきた役割、義務教育の子 どもたちの参加意義、各地のよさこい系祭
りの展開についても調査 ・分析 を行なうことが必要である。各地のよさこい系祭 りが、地元の民謡や
民俗芸能にこだわ りを深めつつあ り、≪よさこい鳴子踊 り≫ とのコラボレーションを行 なってきてい
-
62 -
(
2
9
3
)
よさこい鳴子踊 り進化論
(
4
)
:
1
0
0回大会への序曲
ることも注 目に億 す る。 これ らはまさに新 しい 日本 の民俗芸能の創造 を展 開 させつつある。 さらにこ
の よさこい鳴子踊 りが、黒潮 の民 に共通す る踊 りであ り、黒潮 ラインの伝播 について もさらなる調査
・研究 を継続す る。
本調査 ・研 究 にご協力 いただいた高知商工会議所や、地区競演場 の方 々 を始 め とす る関係諸氏 に厚
く御礼 申 し上 げ ます。 なお本研究 は、平成 1
6年度科学研 究費補助金 (
基盤研 究
(
C)(
2)) 「
現代 にお
ける都市 の祭 りのパ フ ォーマ ンス∼高知 よさこい祭 りの創造 と進化」 (
研 究代表者 :岩井正浩) に基
づ くものである。
[
キーワー ド]
よさこい祭 り (
YosAKOI FESTI
VAL)/ よさこい鳴子踊 り (
YosAKOI NARUKO DANCE)
よさこい節 (
Yos
a
koi
bus
hi s
o
ng)/新 しい都市 の祭 り (
n
占
wu
r
ba
nf
e
s
t
i
va
l
)
引用 &参考文献
I.岩井正浩著作
」『音楽教育学の展望 Ⅱ ・上』
「
村おこしと民俗芸能」
『
民族音楽叢書-10』
① 「
地域文化の伝承 と創造
音楽之友社
②
東京書籍
1
9
91
1
9
9
1
③岩井正浩 ・他 「
四万十川上 ・中流域の くらしと音楽 Ⅰ-Ⅷ」
神戸大学発達科学部研究紀要 .他 1
9
9
1
1
9
9
6
」『日本の音の文化』
1
9
9
4
(
9「
音楽行動 としての祭 り∼現代人の癒 し行動」神戸大学発達科学部紀要 5
2 1
9
9
8
⑥ 「
民俗芸能の視聴覚教材化に関する研究」科学研究費助成報告書 島印刷
1
9
9
8
(
う 「よさこい鳴子踊 り進化論序説」神戸大学発達科学部紀要 8
2
2
0
01
(
彰「
四万十川上 ・中流域の くらしと音楽序説
第一書房
(
砂「
民俗音楽 とは何か :自分たちでつ くり、盛 りあげてきたもの」
『
民俗音楽の底力』
勉誠出版
2
0
01
(
9岩井正浩編 「
高知よさこい祭 り」神戸大学発達科学部授業 『
民族音楽調査論』報告書
2
0
0
1
⑲ 「よさこい鳴子踊 り進化論 (
2
):2
0
0
2
年 ・高知」神戸大学発達科学部紀要 1
0
12
0
0
3
⑪岩井正浩 ・他 「
エイサー ・阿波踊 り・よさこい祭 りにおける民謡 ・民俗芸能の継承 .創造の現代的展開」
島印刷
2
0
0
3
神戸大学発達科学部紀要
2
0
0
4
科学研究費助成報告書
⑫岩井正浩 ・他 「よさこい鳴子踊 り進化論 (
3
):第5
0回よさこい祭 り」
l
l
.高知よさこい祭 り/土佐民俗音楽 ・芸能関係
① よさこい祭 り2
0
年史
よさこい祭 り振興会
② 日本民謡大観中部篇 (
北陸地方)
日本放送出版協会
③ 日本民謡大観近畿篇
日本放送出版協会
④ 日本民謡大観四国篇
日本放送出版協会
⑤武政英策 「
歌あ りてこそ」 高知新聞
1
9
7
3
1
9
5
5
1
9
6
6
1
9
7
3
(
1
9
7
9
年4月2
1日∼1
9
8
2
年4
月2
4日 1
4
5回連載)
1
9
8
3
⑥武政英策 「
土佐ふるさとのうた」
高知新聞社
(
む高木啓夫 「
土佐の芸能」
高知市文化振興事業団
1
9
8
6
(
勤出場チームの横顔/出場チーム紹介
高知新聞
1
9
8
3-2
0
0
4
(
釘高知県教育委員会 「
高知県の民謡」
1
9
8
8
⑲ よさこい読本 1-1
3 高知商工会議所青年部 (
1
9
9
2
)∼高知商工会議所 よさこい祭振興会 (
2
0
0
4
)
⑪高木啓夫 「
土佐の祭 り」 高知新聞社
1
9
8
2
-6
3-
(
2
9
4
)
神戸大学発達科学部研究紀要 第1
2
巻第 2号
⑫内田忠賢 「
都市 と祭 り∼高知 よさこい祭 りへのアプローチ (
1
)、 (
2)
」
高知大学教育学部研究報告2
4
5
/2
4
7
⑬ よさこい祭 り4
0
年
よさこい祭振興会
1
9
9
2
/1
9
9
4
1
9
9
4
1
世紀への指針∼まちとまつ りを考える」
『よさこい祭 り』2
⑭報告書 「
提言書
社団法人高知青年会議所
⑮ まちとまつ りを考える
まちづ くり市憲委員会
1
9
9
9
よさこい祭 りフォーラム (
記録)
社団法人高知青年会議所
0
年の歩み
⑱高知市民憲章3
まちづ くり市意委員会
高知市民憲章推進協議会
1
9
9
9
1
9
9
9
⑰橋本真由美 「よさこい祭 りにおける<てんてこ舞 >の実践」
神戸大学発達科学部卒業論文 2
0
0
0
年度
⑱ こうちよさこいバ リアフリー実行委員会
「
'9
9
てんてこ舞の記録」 リーブル出版 2
0
0
0
⑳玉里恵美子編 「
J
a
p
a
r
e
a
nの挑戦」南の風社
⑳ よさこい祭 り5
0
年
よさこい祭振興会
⑳2
1よさこい祭 りの分析 と今後の方向性 高知県商工会議所青年部連合会
2
0
0
2
2
0
0
4
2
0
0
4
日. その他
①柳田国男 「
祭礼 と世間」 (
1
9
1
9
)/ 「
民謡覚書二」 (
1
9
3
5
)
/ 「日本の祭」(
1
9
4
2)
「
祭 日考」 (
1
9
4
6
) 『
定本柳田国男集1
0
/ll
/1
7巻』筑摩書房
(
参山城祥二 「
群れ創 り学」
徳間書店
③松平 誠 「
祭 りの文化」
有斐 閣
④米山俊直 「
都市 と祭 りの人類学」
河出書房新社
」
季刊人類学
(
9シンポジウム 「
都市の祭 り 『
1
8-3』
1
9-2』
」『季刊人類学
⑥松平 誠 「
現代都市祝祭の構成
⑦松平 誠 「
都市祝祭の社会学」
有斐 閣
@森田三郎 「
祭 りの文化人類学」
世界思想社
(
釘橋本 徹 「
地域 を創 る知恵」
学陽書房
1
9
6
9
1
9
8
1
1
9
8
3
1
9
8
6
1
9
8
7
1
9
8
8
1
9
9
0
1
9
9
0
1
9
9
1
⑲小島美子 「
都市 に再生する歓楽 としての民俗音楽」
1
9
9
1
1
9
9
4
1
9
9
6
国立歴史民俗博物館報告-3
3
⑫松平 誠 「
現代ニ ッポン祭 り考」
小学館
⑫北川泰斗 「
街 は舞台だ」
高知新聞社
⑯宇野正人 「
祭 りと日本人」
青春出版社
文蛮春秋
⑬ ワッショイワッシ ョイ No
.
1
/2
内外出版社
0
0
3 0F
F【
CI
ALGUI
DEBOOK
スーパーよさこい2
原宿表参道元気祭実行委員会
-6
4-
3
0
0
2
⑳原宿表参道元気祭
2
0
0
2
⑰坪井善明 ・長谷川岳 「
Yos
AKOIソーラン祭 り」 岩波書店
2
0
0
2
小学館
2
0
0
2
⑮小松和彦 「
祭 りとイベ ン ト」
7
9
9
1
⑭軍司貞則 「
踊れ !YOS
AKOIソーラン祭 りの青春」
6
9
9
1
すず さわ書店
6
9
9
1
AKOIソーラン祭 り普及振興会 「
Yos
AKOIソーラン祭 り読本」
⑬飯田 舞 +Yos
(
2
9
5
)
よさこい鳴子踊 り進化論 (
4):1
0
0
回大会へ の序 曲
[
楽譜]
『日本民謡大観 四国篇』p
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1
)
1.≪ヨサコイ節≫ (
土佐 国高知 市
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ビクターレコー ド 5
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2.≪佐 田の久見 よ(ソウカエ節)
≫(
『日本民謡大観 四国篇』p
.
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3
1
)
仝
中村市蕨岡 ・磯 の川
平 口♯一郎 (
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) 〔録)昭3
7.
7.
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(
石拍木遣)
≫(『日本民謡大観四国篇』p.390)
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3.≪地形唄
ひ- とじゃ
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仝
宿毛市仲 市
宮林 ミキ(
6
8)
,末春江(
6
8) 〔
舟〕昭3
7.
7.
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〔7- (
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)ゴヤ サ / サ ノ ー 串 )(
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65 -
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(
296)
神戸大学発達科学部研究紀要
第1
2
巻第 2号
[
写真]
2 「凹国銀行」 チ ーム並緒結 び
l よさこい祭 り前夜祭
3.「上町 よさこい鳴子連」 チーム川村病院慰 問
4.升 形競 演場審査会場での メダル渡 し
5 「
高知 シニア」チーム粒後の舛
さ さ ■ .二 ・一望 .
もト 干 数 ,
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6一
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