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コンクリート補強用連続繊維シート(CFRP)の 長期耐久性評価

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コンクリート補強用連続繊維シート(CFRP)の 長期耐久性評価
第9回複合・合成構造の活用に関するシンポジウム
コンクリート補強用連続繊維シート(CFRP)の
(36)
長期耐久性評価
冨山 禎仁1・西崎 到2
Pierre LABBOSSIERE3・Kenneth W. NEALE3・Marc DEMERS3
1, 2正会員
独立行政法人土木研究所 新材料チーム(〒305-8516 茨城県つくば市南原1-6)
E-mail: [email protected], [email protected]
3Département
de génie civil, Université de Sherbrooke, Québec, Canada
コンクリート構造物に適用される,連続炭素繊維シートを用いた補修・補強工法の長期耐久性に関する
知見を得るために,積雪寒冷地であるシェルブルック(カナダ),温暖な茨城県つくば市,そして亜熱帯
地域に位置し海浜環境でもある沖縄県大宜味村の3箇所で,屋外暴露試験を実施した.暴露試験片は,シ
ート状の炭素繊維に樹脂を含浸させつつ,積層して硬化させたCFRPの形態とした.所定の期間暴露後の
試験片を回収し,その引張強度や面内せん断強度を評価した.この結果,試験に供したCFRPは屋外暴露
によりわずかな強度低下を示すものの,10年間の暴露期間を通じ,実用上問題のない力学的性能を保持し
続けることが明らかとなった.
Key Words : CFRP, continuous carbon fiber sheet, structural reinforcement, durability, exposure test
1. はじめに
試験を実施している.本報ではこの中で,①②の暴露試
験片に関する結果について報告する.
コンクリート構造物の補修や耐震補強のために,連続
① 一方向積層板
炭素繊維シート(CFRPシート)を用いる工法が普及し
繊維自体の耐久性を評価するため,一方向積層板を暴
つつある.この工法による補修・補強の力学的な効果に
露し,暴露前後の試験片について繊維方向の引張試験を
ついては様々な報告がある一方で,その長期耐久性につ
行った.表-1に一方向積層板試験片の概要を示す.
いては未だ不明な点が多い.CFRPの長期耐久性に関す
異なるメーカーより入手した,2種類のCFRPシート
る既往の研究の多くは,航空機や船舶を対象としたもの
(製品A,B)を試験に供した.いずれの製品とも,
PAN系の炭素繊維を用いている.マトリックス樹脂は,
1) - 4)
であり
,環境要因や期待寿命が土木構造物とは大き
く異なる.
そこで著者らは,土木構造物に適用されるCFRPシー
各メーカーが推奨するエポキシ樹脂の中から選定した.
試験片は,一方向配列の炭素繊維シートを幅250 mm×
トの自然気象条件下における長期耐久性について知見を
長さ300mmの寸法に切断し,これにエポキシ樹脂を含浸
得るために,積雪寒冷地であるシェルブルック(カナ
させつつ4層積層し,硬化させて作製した.繊維の配向
ダ),温暖な茨城県つくば市,そして亜熱帯地域に位置
は4層とも試験片の長手方向(主軸方向)である.
し海浜環境でもある沖縄県大宜味村の3箇所で,10年間
にわたる屋外暴露試験を実施した5) - 7).本報では,屋外
暴露によるCFRP積層板の引張特性および面内せん断特
表-1 暴露試験片(一方向積層板)の概要
暴露試験片名
使用材料
一方向積層板 A
PAN 系炭素繊維シート/
エポキシ樹脂(製品 A)
一方向積層板 B
PAN 系炭素繊維シート/
エポキシ樹脂(製品 B)
一方向積層板 AC
PAN 系炭素繊維シート/
エポキシ樹脂(製品 A)
+アクリルウレタン樹脂塗料
(上塗り)
性の変化を評価した結果について報告する.
積層構成
[04]
2. 実験方法
(1) 試験片
本研究では,以下の①~⑤の試験片(試験体)の暴露
290
表面塗装の保護効果を評価するため,アクリルウレタ
ン樹脂塗料を上塗りとして積層板表面に塗装した試験片
表-2 試験片(±45°斜交積層板)の概要
暴露試験片名
使用材料
積層構成
±45°斜交積層板 A
PAN 系炭素繊維シート/
エポキシ樹脂(製品 A)
±45°斜交積層板 B
PAN 系炭素繊維シート/
エポキシ樹脂(製品 B)
±45°斜交積層板 AC
PAN 系炭素繊維シート/
エポキシ樹脂(製品 A)
+アクリルウレタン樹脂塗料
(上塗り)
についても試験した.
② ±45°斜交積層板
屋外暴露による繊維/樹脂界面の劣化について調べる
[+45/-45]s
ために,試験片の主軸に対し繊維を±45°方向に配向し
て積層した斜交積層板を暴露した.暴露前後の試験片に
ついて±45°引張試験を行い,面内せん断特性を評価し
た.図-1に±45°斜交積層板試験片の繊維の配向,およ
び±45°引張試験の試験方向を示す.
±45°斜交積層板は一方向積層板と同様,2種類の
CFRPシート(製品A,B)を用いて作製した.表-2に試
(2) 暴露試験
暴露試験はシェルブルック(カナダ),茨城県つくば
験片の概要を示す.幅250mm×長さ1000mmの一方向配
市,沖縄県大宜味村の3箇所で1997年に開始した.各暴
列の炭素繊維シートから,短辺が250mmの直角二等辺三
露地の主な気象条件を表-3にまとめた.試験片はアルミ
角形を4枚,底辺が250mmの平行四辺形を2枚切り出し,
ニウム製の枠を使用し,鋼製暴露架台に垂直に,試験片
それぞれにエポキシ樹脂を含浸させつつ4層積層し,硬
表面が真南の方角を向くように設置した.3箇所の暴露
化させたものを試験片とした.積層構成は試験片の主軸
地それぞれに,各試験片あたり5枚ずつの試験片を設置
に対し,+45°/-45°/-45°/+45°である.表面塗装
の保護効果を評価するため,アクリルウレタン樹脂塗料
し暴露した.試験片は暴露1年後,3年後,5年後,7年後,
10年後に回収することとした.各暴露地における暴露試
を上塗りとして積層板表面に塗装した試験片についても
験の様子を図-2~図-4に示した.
試験した.
③ 炭素繊維シート:マトリックス樹脂無しの連続炭素
繊維シート単体による試験片
表-3 各暴露地の主な気象条件
④ マトリックス樹脂板:マトリックス樹脂(エポキシ
樹脂)単体による試験片
暴露地
緯度
年間平均
気温
(℃)
年間平均
降水量
(mm)
気候
シェルブルック
(カナダ,ケベ
ック州)
北 緯 45
度 22 分
4.1
1084
積雪寒冷
13.6
1505
温暖湿潤
22.4
2036
亜熱帯性
海浜環境
⑤ コンクリート円柱:製品 A,B をコンクリート円柱
に巻立て補強した試験体
茨城県つくば市
250
250
沖縄県大宜味村
250
第3層
北 緯 36
度6分
北 緯 26
度 38 分
第2層
第1層
第4層
第3層
第2層
繊維の配向
第2,3層の繊維配向
張
試
引
±
45
°
250
験
の
方
向
単位:mm
第1,4層の繊維配向
図-2 シェルブルック(カナダ)における暴露試験
250
単位:mm
図-1 暴露試験片(±45°斜交積層板)の概略図
291
に±45°斜交積層板の面内せん断特性の経時変化をそれ
ぞれ示す.データは 3 箇所の暴露地の平均値とした.ま
た,グラフの縦軸は,各水準における引張強さ(弾性
率)あるいは面内せん断強さ(弾性率)の初期値に対す
る割合(保持率)として表した.
一方向積層板の引張強さは,10年間の暴露期間を通じ
て著しい変化を見せなかった.この結果は,炭素繊維自
体が10年間暴露後においても全く劣化してないか,ある
いはほとんど劣化していないことを示唆している.その
一方で,±45°斜交積層板の面内せん断強さは20%程度
減少したことから,マトリックス樹脂と炭素繊維との界
面はわずかに劣化しているものと推察される.しかしこ
図-3 茨城県つくば市における暴露試験
の強度低下は,暴露開始からおよそ3年の間に生じ,そ
の後はほぼ一定レベルの強度を保ち続けた.引張弾性率
および面内せん断弾性率の低下は,それぞれの強度低下
よりも大きかった.製品A,Bの結果にはほとんど差異
が無かったが,製品Aの方がBよりも,劣化による強度
低下がやや大きく生じる傾向となった.全体的に見ると,
試験に供したCFRP積層板は屋外暴露によりわずかな強
度低下を示すものの,10年間の暴露期間を通じ,実用上
問題のない力学的性能を保持し続けるものと考えられる.
図-4 沖縄県大宜味村における暴露試験
(3) 評価方法
所定の期間暴露後の試験片を回収し,以下の①②の試
験により試験片の力学的特性を評価した.
引張強さ の保持率( -)
1 .2
1 .0
0 .8
0 .6
0 .4
一方向積層板 A
0 .2
一方向積層板 B
① 一方向積層板
0 .0
ASTM D3039-76 "Standard Test Method for Tensile Properties
of Fiber-Rein Composites" に準拠し,引張試験を行った.回
0
し数:5),試験に供した.
8
10
12
1 .2
引張弾性率の保持率( -)
引張試験を行った.回収後の各暴露試験片から,幅
25mm×長さ250mmの試験片を5本ずつ切り出し(繰り返
6
(a) 引張強さの経時変化
片を5本ずつ切り出し(繰り返し数:5),試験に供した.
ASTM D3518M-91 "In-Plane Shear Stress-Strain Response of
Unidirectional. Polymer Matrix Composites" に準拠した±45°
4
暴露期間( 年)
収後の各暴露試験片から,幅15mm×長さ250mmの試験
② ±45°斜交積層板
2
1 .0
0 .8
0 .6
0 .4
一方向積層板 A
0 .2
一方向積層板 B
なお,いずれの材種も,未暴露の試験片ついても同様
0 .0
に評価し,これを初期値とした.
0
2
4
6
8
暴露期間( 年)
10
12
(b) 引張弾性率の経時変化
3. 実験結果と考察
図-5 屋外暴露による一方向積層板の引張特性の経時変
(1) 材種による劣化挙動の相違
化(材種による劣化挙動の相違)
図-5 に一方向積層板の引張特性の経時変化を,図-6
292
1 .2
1 .0
1 .0
引張強さ の保持率( -)
面内せん断強さ の保持率( -)
1 .2
0 .8
0 .6
0 .4
±4 5 °斜交積層板 A
0 .8
0 .6
0 .4
シ ェ ルブ ルッ ク
つく ば
大宜味
0 .2
0 .2
±4 5 °斜交積層板 B
0 .0
0 .0
0
2
4
6
8
10
0
12
2
4
8
10
12
(a) 引張強さの経時変化
(a) 面内せん断強さの経時変化
1 .2
1 .2
引張弾性率の保持率( -)
面内せん断弾性率の保持率( -)
6
暴露期間( 年)
暴露期間( 年)
1 .0
0 .8
0 .6
0 .4
±4 5 °斜交積層板 A
0 .2
1 .0
0 .8
0 .6
0 .4
シ ェ ルブ ルッ ク
つく ば
大宜味
0 .2
±4 5 °斜交積層板 B
0 .0
0 .0
0
2
4
6
8
10
0
12
2
4
6
8
10
12
暴露期間( 年)
暴露期間( 年)
(b) 引張弾性率の経時変化
(b) 面内せん断弾性率の経時変化
図-6 屋外暴露による±45°斜交積層板の面内せん断特
性の経時変化(材種による劣化挙動の相違)
(2) 暴露環境による劣化挙動の差異
図-7は屋外暴露による一方向積層板の引張特性および
面内せん断強さ の保持率( -)
1 .2
1 .0
0 .8
0 .6
0 .4
シェ ルブ ルッ ク
つく ば
大宜味
0 .2
±45°斜交積層板の面内せん断特性の経時変化を,暴露
0 .0
地(すなわち暴露環境)ごとに整理しプロットたもので
0
2
4
これらの結果から,沖縄県大宜味村に暴露した試験片
の強度低下は,他の暴露地よりもやや大きい場合がある.
しかし,気象条件の相違(表-3)が比較的大きいと考え
られるのに対し,今回の試験の範囲内では暴露環境によ
る劣化挙動への影響は顕著ではなかった.ただし,今回
面内せん断弾性率の保持率( -)
に対する割合(保持率)として表した.
8
10
12
(c) 面内せん断強さの経時変化
た.また,グラフの縦軸は,各水準における引張強さ
(弾性率)あるいは面内せん断強さ(弾性率)の初期値
6
暴露期間( 年)
ある.データは製品A(無塗装)およびBの平均値とし
1 .4
シ ェ ルブ ルッ ク
つく ば
大宜味
1 .2
1 .0
0 .8
0 .6
0 .4
0 .2
の暴露試験はわずか3箇所のみで実施したものであり,
0 .0
あらゆる環境条件を網羅しているわけではない.暴露環
0
境による劣化挙動への影響については,今後,より多く
2
4
6
8
10
12
暴露期間( 年)
(d) 面内せん断弾性率の経時変化
の条件下で評価する必要がある.
図-7 屋外暴露による一方向積層板の引張特性および±
45°斜交積層板の面内せん断特性の経時変化(暴
露地による劣化挙動の相違)
293
(3) 表面塗装の保護効果
1 .2
塗装の有無によって整理しプロットしたものである.一
方向積層板A(塗装なし)およびAC(塗装あり),±
45°斜交積層板A(塗装なし)およびAC(塗装あり)の
それぞれについて,3箇所の暴露地の平均値をデータと
引張強さ の保持率( -)
図-8は屋外暴露による一方向積層板の引張特性および
±45°斜交積層板の面内せん断特性の経時変化を,表面
1 .0
0 .8
0 .6
0 .4
一方向積層板 A( 塗装な し )
0 .2
一方向積層板 AC( 塗装あり )
した.また,グラフの縦軸は,各水準における引張強さ
0 .0
(弾性率)あるいは面内せん断強さ(弾性率)の初期値
0
ぼ同等となり,CFRP積層板の強度低下に対する表面塗
装の効果は認められなかった.一方,弾性率の低下に対
しては,わずかながら表面塗装の効果が確認された.
8
10
12
1 .2
引張弾性率の保持率( -)
は,表面塗装の有無にかかわらず積層板の強度低下はほ
6
(a) 引張強さの経時変化
によるFRPの力学的特性の低下に対し,表面塗装が良好
な保護効果を示すことを確認している .しかし図-8で
4
暴露期間( 年)
に対する割合(保持率)として表した.
GFRP引抜成形材に関する既往の研究では,屋外暴露
8)
2
1 .0
0 .8
0 .6
0 .4
一方向積層板 A( 塗装なし )
0 .2
一方向積層板 AC( 塗装あり )
0 .0
4. まとめ
0
2
4
6
8
10
12
暴露期間( 年)
(b) 引張弾性率の経時変化
本研究では,CFRP 積層板の屋外暴露試験をシェルブ
1 .2
3 箇所で 10 年間にわたり実施し,屋外暴露による積層
板の引張特性および面内せん断特性の変化を評価した.
結果をまとめると,以下の通りである.
① 一方向積層板の引張強度は 10 年間暴露後において
も著しい変化を見せず,炭素繊維自体が全く劣化してい
ないか,あるいはほとんど劣化していないことが示唆さ
面内せん断強さ の保持率( -)
ルック(カナダ),茨城県つくば市,沖縄県大宜味村の
1 .0
0 .8
0 .6
0 .4
±4 5 °斜交積層板 A ( 塗装なし )
0 .2
±4 5 °斜交積層板 A C( 塗装あり )
れた.
0 .0
② ±45°斜交積層板の面内せん断強度は 20%程度減少
0
2
4
6
8
10
12
暴露期間( 年)
し,マトリックス樹脂/炭素繊維界面のわずかな劣化が
(c) 面内せん断強さの経時変化
示された.
④ 暴露地により気象条件は大きく異なっていたが,こ
れによる劣化挙動への影響は顕著ではなかった.
⑤ CFRP 積層板の力学的特性の低下に対する表面塗装
の効果は認められなかった.
⑥ 試験に供した CFRP 積層板は屋外暴露によりわずか
面内せん断弾性率の保持率( -)
③ 製品の違いによる CFRP 積層板の劣化挙動の差異は
明確ではなかった.
1 .2
1 .0
0 .8
0 .6
0 .4
±4 5 °斜交積層板 A ( 塗装なし )
0 .2
±4 5 °斜交積層板 A C( 塗装あり )
な強度低下を示すものの,10 年間の暴露期間を通じ,
0 .0
実用上問題のない力学的性能を保持し続けることが明ら
0
2
4
6
8
10
12
暴露期間( 年)
かとなった.
(d) 面内せん断弾性率の経時変化
謝辞:本研究は科研費(21360209)の助成を受けたもの
図-8 屋外暴露による一方向積層板の引張特性および±
45°斜交積層板の面内せん断特性の経時変化(表
である.
面塗装の有無による相違)
294
参考文献
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206L and Sikorsky S-76 helicopters, Journal of American Helicopter
Society, Vol. 29, No. 2, pp. 3-11, 1984
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exposure of composite materials, NASA Conference Publication, NASACP-2321, pp. 17-49, 1984
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外耐候性試験結果, 強化プラスチックス, Vol. 44, No. 2, pp. 56-62,
1998
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CFRP 材の耐侯性曲げ強度とその非破壊的予測, 日本複合材料
学会誌, Vol. 25, No. 1, pp. 23-29, 1999
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維シート補強材の暴露試験による耐久性の検討, コンクリー
ト構造物の補修, 補強, アップグレードシンポジウム論文報告
集, Vol. 5, pp. 99-104, 2005
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Durability of CFRP sheets under natural climatic conditions, Proceedings of
the Third International Conference on Durability and Field Applications of
Fibre Reinforced Polymer (FRP) Composites for Construction
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of pultruded FRP through exposure tests, Proceedings of CDCC2007, pp.
159-166, 2007
EVALUATION OF THE DURABILITY OF CFRP SHEETS
AFTER CLIMATIC EXPOSURE
Tomonori TOMIYAMA, Itaru NISHIZAKI, Pierre LABBOSSIERE
Kenneth W. NEALE and Marc DEMERS
Structural reinforcement with CFRP sheets is a widely used method for strengthening concrete
structures such as girders, decks and piers. While the efficiency of this method is well documented, there
are still questions about its long term durability. Most of the original studies on the long-term behaviour
of CFRP have been done for aircraft or marine structures. However, many conditions such as materials
for these applications, environmental factors and expected life time are different than those in structural
civil engineering. The authors carried out a series of exposure tests under natural climates conditions for
CFRP sheets in three characteristic locations in the world, Sherbrooke (Canada), Tsukuba (mainland
Japan) and Oogimi (Okinawa). The natural exposure tests were continued for ten years and the
mechanical properties of the specimens from the three locations, such as tensile strength and in-plane
shear, were evaluated at regular interval. Although the results showed a slight decrease in mechanical
properties over the exposure period, the tested materials exhibit properties that still allow their use after
ten years.
295
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